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2010年02月07日
カオス化する気候 - 豪雪と異常高温が混在する世界

▲ 氷に覆われたポーランドのオーデル川(記事)。このまま雪解けになると洪水が予想されるらしいです。
日本でもここ数日、大雪の被害や影響などの報道を目にしますが、海外の一部では昨年12月から寒波と降雪は異常な事態に突入し続けています。特にひどいのは、ヨーロッパの一部、アメリカ合衆国、中国、モンゴルなどですが、そのすごさはここに来て単なる異常というのを越えて、カオス化している感じがあります。
たとえば、アメリカでは次第に都市機能に影響が出て来ています。
今朝のアメリカmsnbcの記事(日本語記事)の冒頭の表現などで、いかに現在のアメリカを襲っている嵐がすさまじいものかわかるような気がします。
米ミッドアトランティック地方が猛吹雪に見舞われている。水分を含んだ重い積雪で電線がたれ落ち、電柱や木々が倒れ、数十万件が停電となっている。
これらの地方の多くの店ではミルク、パン、雪かき用のスコップ、ドライブウェイ用の塩など多くの品物が売り切れているという。
これらの地方の多くの店ではミルク、パン、雪かき用のスコップ、ドライブウェイ用の塩など多くの品物が売り切れているという。
という状態のようで、私は豪雪地帯で生まれ、少年時代を過ごしましたが、「数十万件が停電」というような嵐というのはあまり想像がつかないのです。今回のアメリカではホワイトハウスを含む首都近辺でも起きていることなので、かなり混乱しているのではないでしょうか。
そのワシントンでは、米首都で観測史上最高の大雪の可能性というようなニュースが出て来ていますが、すでに先週の時点で米国全域の降雪量は記録的なものになりつつあります。
その降雪量。

この図は先週1月31日時点のものですが、 Fire Earth に掲載されていたものです。水色から紫の色のついたところが雪に覆われている地域で、この時点で全米の約70%を雪が覆っていて、今年の記録となっています。
雪の深さは、全米で、
平均: 19.1 cm
最小: 0.0 cm
最大: 2341.7 cm
とのこと(2月1日集計分)。
このままだと春には洪水の懸念
雪はそれ自体が被害の原因となるわけですけれど、アメリカなどの場合は、これから春にかけての雪解けの問題も大きいようです。
ポーランドでは30年ぶりの大雪に見舞われているのですが、「ポーランド全域では深刻な水害の危機に直面している」という記述があります。
この「通常の量を超えた雪の雪解けによる洪水」の問題は平野の多い地域なら全世界どこでも同じはずで、アメリカでは、昨年の春にもノースダコタ州など複数の州で雪解け水での大洪水を起こしています(米ノースダコタ州洪水、3万人が家失う恐れ(AFP 2009年03月28日)など)。そして、今年は明らかに昨年よりは雪は各地で多くなっています。

▲ 2009年3月の米国ノースダコタ州の洪水では3万人に影響があったとされています。原因は雪解けによる川の増水でした。
「今後もう春は来ない」というなら洪水の心配はあまりないでしょうが、例年のようにこれから先に春が訪れた場合、雪に慣れていない地域では今度は洪水や水害が避けられないようです。
他に記録を塗り替えるような雪に見舞われている地域としては、
・30年ぶりの大雪に見舞われたポーランド
・スイスやドイツの豪雪
・東欧、ウイグル
・フランス
・スペインで50年ぶりの雪
・中国では59年ぶりの積雪
・イギリスでは30年ぶりの豪雪
などがあります。
しかし、実は世界は寒いだけではないのです。世界全体を見ると、中国やカナダ、北極圏などの異常高温地域があったり(冬季オリンピックのあるカナダ・バンクーバーでも暖かくて桜が咲いてしまったようです)、南米やアフリカの異常豪雨が1カ月以上続いていたり、気候は大規模に変化しています。

▲ こちらの記事に載せていだいた気象庁の「北半球中緯度帯の顕著な寒波について」という書類の中にある「2009年12月12日から2010年1月10日の30日平均気温平年偏差」の図。この冬、世界では異常に寒い地域と暖かい大気が混在しているようです。
長くなってきたので、今回の記事はここで切りますが、次の記事では続きにふれてみたいと思います。また宇宙線だの太陽などが出てきて怪しい記事になるかもしれませんが(苦笑)、雲や気流の生成などを含めての「そもそも気候を左右するものは何か」ということなどを考えてみたいと思います。
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[追記]上の記事とは関係ないですが、Fire Earthに、先日、2月3日に噴火した海底火山、福徳岡ノ場の映像が出ていました。煙を出している様子が伺えます。
場所も今回初めて正確に知りました。

このあたりだそうです。
[追記2] 本日、2月7日、太陽でこの数年では最大の回数のフレアが発生していたようです。
・宇宙天気情報センター 2010/02/07 15:00 更新
Cクラスフレアが7回、Mクラスフレアが3回発生したようで、まあ・・・先日の記事「月や太陽フレアと地震についてのこと」で「フレアと地震の関係を研究するような資料がないわけでもない」というようなことを書いた手前、一応追記しておきます。

▲ 宇宙天気情報センターのトップページより。フレア予測が上から2番目のオレンジ・レベルに上がっています。
午前11時頃には「M6.4」という中規模フレアが発生した模様で、「M5以上の規模のフレアの発生は、2007年6月以来、2年8カ月ぶりです」とのことで、太陽活動はかなりのペースで大きくなってきているようです。
タグ:記録的大雪
2010年02月02日
月や太陽フレアと地震についてのこと
先日、知り合いと話していた時に、その人が、
「そういえば、USGSだったかどこだったかアメリカの公的な機関が、太陽フレアが次の地震を引き起こす可能性がどうのこうのっての読んだ気がしますね」
とおっしゃっておりまして、「ええー、USGSがそんなこと言っているんですか」と素直に驚いたのですが、ちょうど、日本の防災科学技術研究所の研究員の人から「月や太陽の引力が多くの地震を引き起こしている可能性が高い」という公式な発表があったばかりでもあって、気になったのでちょっと調べてみました。
太陽フレアとは、太陽の表面の爆発現象で、それ自体は黒点があるときには頻繁に起きることで珍しい現象ではありません。ただ、それが地球の災害等と関係があるということは、少なくとも公式な発表はあまりされてないことです。

▲ 1月に観測された Mクラスフレア。中央左のほうで爆発しているのがフレアです。
防災科学技術研究所の月の引力に関しては、科学的な重要度はともかく、多くの人が「まあ、なんか因果関係はありそうだよなあ」というような感じで、そんなに驚くことではないのですが、「わりと公的な機関から公式に発表され、公のニュースで報道された」ということ自体に意味がありそうです。つまり、こういうことを堂々と研究してよくなるわけで、そこに意味がありそうです。
このブログの昨年のこちらの記事で、「Japanese Quake and Tsunami Predicted July 22 2009」という海外の記事を紹介したことがあります。その記事は、「日食や月の引力が地球の地震に関係する」と言いたい記事のようでした。

▲ これがその人の考え。こちらで日本語を付け加えました。
そして、今度は太陽フレアと地震の関係の話が出ているというのです。
太陽フレアは電離層を撹乱し、低周波を誘発するとのこと
昨年末から急速に太陽活動は活発になっていて、ほぼ連日黒点と活動領域が存在して、また、1月にはやや大規模な太陽フレア(Mクラスという上から二番目の規模のフレア)が数日に渡り発生しました。
その太陽フレアの活発化と地震の関係をどこかの機関が言っているとのことで、ちょっと調べてみたのですが、見当たりません。
「うーむ・・・」
と、いろいろとさらに調べてみますと、こういうブログがありました。
Grandiniteというブログの
Huge Solar Flare coincides with another Earthquake in Haiti
(巨大な太陽フレアとハイチの次の地震は同時に起きる)
という01月20日の記事です。
この記事には、USGSのハイチ地震に関する見解と、NASA の気象サイト、スペースウェザーの太陽フレアに関するニュースが並べて載せられていて、タイトルの「巨大な太陽フレアとハイチの次の地震は同時に起きる」を読んだ後に、2つのニュースを続けて読むと、「何だか太陽フレアが地震を誘発しているようだ」というように読めてしまうのでした。
なので、決してUSGSもNASAも「太陽フレアが地震を誘発する」と言っていたわけではないようなのですが、しかし、スペースウェザーの記事には少し面白い部分があります。
どうも、太陽フレアというのは、電離層を刺激し、また、低周波が地球の広い地域を駆け巡るようなのです。
低周波・・・。
昨年でしたか、このブログで何度か HAARP の話題になったことがありまして、その中で、HAARP が強い低周波を発生する装置であり、その後、低周波の特性とは何かということを考えてみたことがあります。
そうすると、私の考え程度では、巷で言われているような「攻撃対象を狙って地震を起こす」という仕組みが低周波の伝播の特性からは理解できなくて、今でも、私は HAARP が「特定の地域に対して」地震を起こせるとは思いにくいのですが、それはさておき、確かに強い低周波は「場所を特定せずに地震を誘発する可能性」はあると思います。
なので、 NASA が言うように、巨大な太陽フレアが地球の電離層を撹乱し、地球に低周波の嵐を巻き起こすのだとすると、確かに災害に直結する可能性は考えられなくもないかもしれません。
日本語の文献ではこのあたりを冷静に説明してくださるところはまだ見つからないのですが、海外では結構以前から研究だけは進んでいるようです。ただ、結果はあまり聞いたことがないので、わからないことの方が多いのだと思われますが。
たとえば、最近のクレアでの太陽騒動の中で知ったものの中に、 NASA が管理運営している「宇宙物理学関係文献情報検索システム」(The SAO/NASA Astrophysics Data System)というものがあって、宇宙関連や物理学関連でNASAが所有して、公開しているものを無料で見ることができます。
そこで2007年のこんな資料を見つけました。
Whether solar flares can trigger earthquakes?
(太陽フレアは地震の引き金となり得るのだろうか)
1991年1月から2007年1月まで観測されたマグニチュード4以上のの682回の地震と太陽フレアの関係を研究したもののようです。
なかなか難しくてよくわからない部分が多いですが、「はっきりとした証拠や相関関係は掴めない」としつつも、太陽フレアと50回程度の地震の相関関係らしきものはあるようで、そのあたりの因果関係に関しての認識は、
・太陽フレアで地球の磁気圏が影響を受けること
・太陽フレアで放出された荷電粒子の断層帯への影響の問題
あたりを挙げているようです。
つまり、「太陽から噴出されたナンカが地球の大気と地面に影響して地震になる・・・かもしれない」というような話のようです。
さらに、太陽フレアと地震の発生の普遍性という2006年のアメリカの論文では、太陽フレアと南カリフォルニア地震とを比較した研究だそうで、
2つの現象の基礎となる確率過程が普遍的性質を持つことを示した。地震学における経験則が太陽フレアのサイズと発生時間を見事に特徴付けることが分かった。
とあり、要するに、「太陽フレアと地震は関係あるけど、細かいところはこれから研究するから、もうちょっと待っててくださいね」ということのようです。
まあ・・・そんなわけで、具体的なことは何もわかるわけもなく、何のための記事だかよくわからなくなりましたが(苦笑)、少なくとも、公的機関が、引力や宇宙や太陽と、地球の災害との関係に目を向けて、「堂々と研究できるようになった」こと自体は決して悪いことではないと思います。そして、少ないながらも相関関係を掴めてきているということは、「関係はある」のだと考えます。ただし、単一の理由ではないでしょうが。
地震は複雑な原因と、複雑なトリガーにより発生するのかもしれません。
2010年01月30日
国連による「2000〜09年までの自然災害」リポート
最近、地震に関しての二つの大きな報道があり、そちらのことを書こうと思ったのですが、昨日、国連から発表された「2000〜09年までの10年間の自然災害に関しての報告」がなかなか興味深いものだったので、そちらを簡単にご紹介したいと思います。
「地震に関しての二つの大きな報道」とは、
・内陸10キロに海の珪藻…古代遺跡が示す大震災「高さ10メートル津波」(MSN産経ニュース)
・地震、月や太陽の引力が「最後の一押し」(読売新聞)
ですが、そのことについては次などに書こうと思っています。
どちらも非常に興味深いものです。
2000〜09年までの10年間の自然災害に関しての報告は AFP や Fire Earth などに掲載されていて、こちらにまとめられています。
2000〜09年では「死者の6割にあたる78万人が地震によるもの」となっていて、このことが目を引く記事ですが、しかし、一方で、対象を「被災者全体」とすると、地震による被災者は4%に過ぎなく、また、全体では20億人近くが「地震以外の自然災害」の被災者となっていて、「生活を破壊される災害の大部分は地震以外のもの」だということがわかります。
地震で直接死んでしまうことは確かに厳しい被害ですが、他の様々な災害、すなわち、洪水や干魃、台風やハリケーン、噴火や山火事や熱波や寒波などでも、家や住む地域、農地などを失い、また治安や地域経済などの悪化で、結果的には被災者は健康や命を後々損ないやすくなっていると思われます。
Fire Earth の記事では、特に、2009年の災害について表やグラフでわかりやすく説明されているので、少し抜粋・要約してみたいと思います。
2000年から2009年までのもっとも大きな自然災害
まず、2000年から2009年までの10年間でもっとも死者数が多かった自然災害の5つあげると、次のようになるようです。
1. インド洋大津波(スマトラ沖地震 2004年) 22万6408人が死亡
2. ミャンマーのサイクロン(2008年) 13万8366人が死亡
3. 四川大地震(2008年) 8万7476人が死亡
4. パキスタン大地震(2005年) 7万3338人が死亡
5. 欧州の熱波(2003年) 7万2210人が死亡
2003年のヨーロッパの熱波は記憶にもありませんが、7万人も亡くなっていたのですね。
2009年の災害

2009年に起きた災害のトップ10をまとめた表です。それぞれ10位まで載っていますが、ここでは3位までを抜粋します。
・2009年の自然災害での死者数
1. インドネシア/地震(9月) 1195人
2. インド/洪水(7-9月) 992人
3. 台湾/台風モーラコット(9月) 630人
・自然災害の国別報告数
1. フィリピン 26件
2. 中国 23件
3. インド 16件
・10万人中の災害での被災者数
1. グアテマラ 18,382人
2. ナミビア 16,559人
3. フィリピン 15,002人
これは、10万人の中の被災者数と考えると、ものすごい数値だと思います。グアテマラやナミビアは全体の10%以上が被災したということになるのでしょうかね。ここでは南米が多く、ホンジュラス、パラグアイなども10位に入っています。主に、干ばつと洪水だと思われます。
2000年から2008年までの自然災害での被災状況の平均値

さて、こちらの表は「2000年から2008年までの自然災害での被災状況の平均値」と、「2009年の1年間の被災状況」を同時にグラフにしています。これにより、2009年の自然災害に特徴的な部分がわかるかと思われます。
2000年から2008年までの平均では、
干魃 死者 129人 被災者 7328万413人
地震 死者 5万184人 被災者 880万494人
熱波 死者 9823人 被災者 937万5268人
洪水 死者 5596人 被災者 9897万9080人
嵐 死者 1万8927人 被災者 3878万5274人
などが大きなものです。
グラフの形で、2009年を被比較しますと、2009年は、
・干魃の影響は少なかった
・地震の死者が比較的少なかった
・洪水の死者と被害者が多かった
・嵐(台風やハリケーン)での被災者がおおかった
・全体としては2009年は自然災害の死者は少なかった
ということになるのでしょうかね。
ちょっと比較が難しいです。
2000年から2009年までの地域別での自然災害の被災状況

これは、グラフの通りですが、全体的にアジアが多いのですが、特徴的なのは、「2009年になってからアメリカ(多分、アメリカ大陸ということだと思います)とヨーロッパの災害の比率が飛躍的な増えた」ということかもしれません。アメリカ地域の2000年から2008年までの平均値が、2.74%だったのに対し、2009年は11.31%にまで増えています。
南米の洪水の影響もありそうですし、アメリカ合衆国でも山火事や洪水が頻発していたので、それもあるかもしれません。ヨーロッパは最近の寒波の状況を見ますと、さらに比率が大きくなりそうな気がします。
2010年からの予想
今後の自然災害の予想についでですが、まあ、そんなことは国連は言っていませんが、Fire Earth の昨日の記事のタイトルが、「2010年はスーパー火山の年になる?」というようなものと、あと、年明け以来、噴火が相次いでいるような状況から、まず、火山。
これによる影響はあると思っています。
そして、現在進行中ですが、世界中の激しい寒波がいつまで続くのか、そして、次の冬はどうなのか、というのも大きな事柄となりそうです。
地震や洪水はそのものがなくなるということはないわけでして、これからもたくさん起きるのでしょうけれど、ただ、国連の発表から学ぶことは、「恐ろしい自然災害は地震だけではない」ということだと思います。人間の文明等を根本から崩していくのは、むしろ他のことではないかと思うこともあります。
「地震に関しての二つの大きな報道」とは、
・内陸10キロに海の珪藻…古代遺跡が示す大震災「高さ10メートル津波」(MSN産経ニュース)
・地震、月や太陽の引力が「最後の一押し」(読売新聞)
ですが、そのことについては次などに書こうと思っています。
どちらも非常に興味深いものです。
2000〜09年までの10年間の自然災害に関しての報告は AFP や Fire Earth などに掲載されていて、こちらにまとめられています。
2000〜09年では「死者の6割にあたる78万人が地震によるもの」となっていて、このことが目を引く記事ですが、しかし、一方で、対象を「被災者全体」とすると、地震による被災者は4%に過ぎなく、また、全体では20億人近くが「地震以外の自然災害」の被災者となっていて、「生活を破壊される災害の大部分は地震以外のもの」だということがわかります。
地震で直接死んでしまうことは確かに厳しい被害ですが、他の様々な災害、すなわち、洪水や干魃、台風やハリケーン、噴火や山火事や熱波や寒波などでも、家や住む地域、農地などを失い、また治安や地域経済などの悪化で、結果的には被災者は健康や命を後々損ないやすくなっていると思われます。
Fire Earth の記事では、特に、2009年の災害について表やグラフでわかりやすく説明されているので、少し抜粋・要約してみたいと思います。
2000年から2009年までのもっとも大きな自然災害
まず、2000年から2009年までの10年間でもっとも死者数が多かった自然災害の5つあげると、次のようになるようです。
1. インド洋大津波(スマトラ沖地震 2004年) 22万6408人が死亡
2. ミャンマーのサイクロン(2008年) 13万8366人が死亡
3. 四川大地震(2008年) 8万7476人が死亡
4. パキスタン大地震(2005年) 7万3338人が死亡
5. 欧州の熱波(2003年) 7万2210人が死亡
2003年のヨーロッパの熱波は記憶にもありませんが、7万人も亡くなっていたのですね。
2009年の災害

2009年に起きた災害のトップ10をまとめた表です。それぞれ10位まで載っていますが、ここでは3位までを抜粋します。
・2009年の自然災害での死者数
1. インドネシア/地震(9月) 1195人
2. インド/洪水(7-9月) 992人
3. 台湾/台風モーラコット(9月) 630人
・自然災害の国別報告数
1. フィリピン 26件
2. 中国 23件
3. インド 16件
・10万人中の災害での被災者数
1. グアテマラ 18,382人
2. ナミビア 16,559人
3. フィリピン 15,002人
これは、10万人の中の被災者数と考えると、ものすごい数値だと思います。グアテマラやナミビアは全体の10%以上が被災したということになるのでしょうかね。ここでは南米が多く、ホンジュラス、パラグアイなども10位に入っています。主に、干ばつと洪水だと思われます。
2000年から2008年までの自然災害での被災状況の平均値

さて、こちらの表は「2000年から2008年までの自然災害での被災状況の平均値」と、「2009年の1年間の被災状況」を同時にグラフにしています。これにより、2009年の自然災害に特徴的な部分がわかるかと思われます。
2000年から2008年までの平均では、
干魃 死者 129人 被災者 7328万413人
地震 死者 5万184人 被災者 880万494人
熱波 死者 9823人 被災者 937万5268人
洪水 死者 5596人 被災者 9897万9080人
嵐 死者 1万8927人 被災者 3878万5274人
などが大きなものです。
グラフの形で、2009年を被比較しますと、2009年は、
・干魃の影響は少なかった
・地震の死者が比較的少なかった
・洪水の死者と被害者が多かった
・嵐(台風やハリケーン)での被災者がおおかった
・全体としては2009年は自然災害の死者は少なかった
ということになるのでしょうかね。
ちょっと比較が難しいです。
2000年から2009年までの地域別での自然災害の被災状況

これは、グラフの通りですが、全体的にアジアが多いのですが、特徴的なのは、「2009年になってからアメリカ(多分、アメリカ大陸ということだと思います)とヨーロッパの災害の比率が飛躍的な増えた」ということかもしれません。アメリカ地域の2000年から2008年までの平均値が、2.74%だったのに対し、2009年は11.31%にまで増えています。
南米の洪水の影響もありそうですし、アメリカ合衆国でも山火事や洪水が頻発していたので、それもあるかもしれません。ヨーロッパは最近の寒波の状況を見ますと、さらに比率が大きくなりそうな気がします。
2010年からの予想
今後の自然災害の予想についでですが、まあ、そんなことは国連は言っていませんが、Fire Earth の昨日の記事のタイトルが、「2010年はスーパー火山の年になる?」というようなものと、あと、年明け以来、噴火が相次いでいるような状況から、まず、火山。
これによる影響はあると思っています。
そして、現在進行中ですが、世界中の激しい寒波がいつまで続くのか、そして、次の冬はどうなのか、というのも大きな事柄となりそうです。
地震や洪水はそのものがなくなるということはないわけでして、これからもたくさん起きるのでしょうけれど、ただ、国連の発表から学ぶことは、「恐ろしい自然災害は地震だけではない」ということだと思います。人間の文明等を根本から崩していくのは、むしろ他のことではないかと思うこともあります。
タグ:自然災害
2010年01月27日
海流の解明への想い
どういうわけか、記事の間隔が開いてしまいます。
「地球の変貌」のシリーズも続けたいのですが、今は宇宙のところで現在止まっています。まあ、「宇宙のところで」と書きましたが、この「宇宙」というのは地球などの将来にとって最終的な原因とか結果ではあるわけなんでしょうが、やはり普通に生活している身としては、日々の異常気象とか環境異変が気になるというのもあります。
ところで、「異常」という言葉をどの程度使っていいのかという問題を感じていましたが、これは漢字通りに「日常とは異なる状態」ということで考えれば、やはり「異常」は今、多いと思っています。
記事の更新がない間にも、些細なことから大きなことまでいろいろな「異常」があったのですが、今、世界に目を向けると、生活ベースで人々が困る異常は、
・非常に激しい寒波
・大雨と洪水
が、大きいようで、日本国内でいうと、「海の異常」というものが挙げられるように思います。世界の「寒波」と「大雨」については毎日、ニュースが多すぎてアレですが、リンクとしては、
東欧の寒波、
新疆ウイグル自治区の寒波、
中国の大規模な結氷などと、
米国西海岸を幾度も襲う激しい嵐などが印象的でした。
さて、日本の「海の異常」というのは、つまり、魚関係などなので、極端な不漁や、リュウグウノツカイが異常に各地で捕獲されているとか、そういう感じのことなのですが、そもそも、「こういうことはどうしてなのか」がよくわからないので、みんな考えたりするわけではあるのだと思います。
(参考ニュース)
リュウグウノツカイ関係
・石川県・01月20日
・福井県・01月11日
・長崎・01月11日
▲ 長崎で1月に生きて捕獲され撮影されたリュウグウノツカイ。30分ほどで死んでしまったらしいです。
あと、ブリやウナギの稚魚が全然とれないといったようなこともあるのですが、こういうようなことをどう考えるかはいろんな方がいろんなことを言います。たとえば、リュウグウノツカイを地震などと結びつける話は昔からあります。
なので、要するに「わからない」ということですので、みんな勝手に言ってもいいと。私は私で言ってもいいと(笑)。
そんなわけで、ひとつの推論を書いたみたいと思います。
これは全世界の環境異常の現象と絡んでも言えることかもしれないですが、「今、地球の海流が大幅に変化しているのではないか」ということです。
昨年の12月から今年にかけて、世界の温度分布に異常が起きていることを、こちらの記事の追記で書かせていただいたのですが、「全部が寒冷化」しているわけでも、「全部が温暖化」しているわけでもないことは、この図を見てもわかるのですが、では、どうしてこんなことになってしまったのかということに関しては、もっとも合理的な話はふたつくらいに思えます。

▲ 2009年12月12日から2010年1月10日の30日平均気温平年偏差。-1.83を下回ると30年以上に 1 回の低温(濃い青で表されている場所)、1.83を上回ると30年以上に1回の高温(濃い赤で表されている場所)となっています。つまり、濃い青のところは、30年に1回あるかどうかの異常低温だった地域、赤いところは、30年に1回あるかどうかの異常高温だった地域となるようです。
すなわち、
・宇宙との関連
・海流と気流の位置が変化した
というどちらかというような感じです。
「宇宙」というのは、未知の力(ダークマターなど)や磁場などを含めて、要するに「わからない、いろんなこと」としての宇宙ですが、やはり海流の変化がもし起きているのなら大きい思うのですよ。
エルニーニョみたいな言葉がある通り、ちょっと海面温度が変わるだけで、世界の気候分布は大きく変わってしまう。その海の流れがここ数千年にないような規模で、「根本的に変わってきている」という発想ですが、そうなると、世界の気候分布は決定的に変わると思われて、その兆候が上の温度分布であり、また、コメントを下さる Over 60 さんが以前教えて下さっていた、一部の寒冷地域の極端な温暖化であるのだと思うのです。
「地球温暖化」という言葉は死後になりつつありますが、「地球変化」という言い方ならそれでもいいのかと思います。
それにしても、海流・・・。
これは私が昨年来、想いを馳せているジャンルなのであります。
どうしてかというと、なんと人類はまだ、この「海流がどうしてあるのか」を解明していないようなのです。
世界の気候を牛耳り、魚類分布等で、人間の食習慣から生活習慣までを牛耳ってきた「海流」。これがどうして存在するのか。磁場か宇宙か海中生物の導きか。
死ぬ前にこれだけは知りたいです。
「地球の変貌」のシリーズも続けたいのですが、今は宇宙のところで現在止まっています。まあ、「宇宙のところで」と書きましたが、この「宇宙」というのは地球などの将来にとって最終的な原因とか結果ではあるわけなんでしょうが、やはり普通に生活している身としては、日々の異常気象とか環境異変が気になるというのもあります。
ところで、「異常」という言葉をどの程度使っていいのかという問題を感じていましたが、これは漢字通りに「日常とは異なる状態」ということで考えれば、やはり「異常」は今、多いと思っています。
記事の更新がない間にも、些細なことから大きなことまでいろいろな「異常」があったのですが、今、世界に目を向けると、生活ベースで人々が困る異常は、
・非常に激しい寒波
・大雨と洪水
が、大きいようで、日本国内でいうと、「海の異常」というものが挙げられるように思います。世界の「寒波」と「大雨」については毎日、ニュースが多すぎてアレですが、リンクとしては、
東欧の寒波、
新疆ウイグル自治区の寒波、
中国の大規模な結氷などと、
米国西海岸を幾度も襲う激しい嵐などが印象的でした。
さて、日本の「海の異常」というのは、つまり、魚関係などなので、極端な不漁や、リュウグウノツカイが異常に各地で捕獲されているとか、そういう感じのことなのですが、そもそも、「こういうことはどうしてなのか」がよくわからないので、みんな考えたりするわけではあるのだと思います。
(参考ニュース)
リュウグウノツカイ関係
・石川県・01月20日
・福井県・01月11日
・長崎・01月11日
▲ 長崎で1月に生きて捕獲され撮影されたリュウグウノツカイ。30分ほどで死んでしまったらしいです。
あと、ブリやウナギの稚魚が全然とれないといったようなこともあるのですが、こういうようなことをどう考えるかはいろんな方がいろんなことを言います。たとえば、リュウグウノツカイを地震などと結びつける話は昔からあります。
なので、要するに「わからない」ということですので、みんな勝手に言ってもいいと。私は私で言ってもいいと(笑)。
そんなわけで、ひとつの推論を書いたみたいと思います。
これは全世界の環境異常の現象と絡んでも言えることかもしれないですが、「今、地球の海流が大幅に変化しているのではないか」ということです。
昨年の12月から今年にかけて、世界の温度分布に異常が起きていることを、こちらの記事の追記で書かせていただいたのですが、「全部が寒冷化」しているわけでも、「全部が温暖化」しているわけでもないことは、この図を見てもわかるのですが、では、どうしてこんなことになってしまったのかということに関しては、もっとも合理的な話はふたつくらいに思えます。

▲ 2009年12月12日から2010年1月10日の30日平均気温平年偏差。-1.83を下回ると30年以上に 1 回の低温(濃い青で表されている場所)、1.83を上回ると30年以上に1回の高温(濃い赤で表されている場所)となっています。つまり、濃い青のところは、30年に1回あるかどうかの異常低温だった地域、赤いところは、30年に1回あるかどうかの異常高温だった地域となるようです。
すなわち、
・宇宙との関連
・海流と気流の位置が変化した
というどちらかというような感じです。
「宇宙」というのは、未知の力(ダークマターなど)や磁場などを含めて、要するに「わからない、いろんなこと」としての宇宙ですが、やはり海流の変化がもし起きているのなら大きい思うのですよ。
エルニーニョみたいな言葉がある通り、ちょっと海面温度が変わるだけで、世界の気候分布は大きく変わってしまう。その海の流れがここ数千年にないような規模で、「根本的に変わってきている」という発想ですが、そうなると、世界の気候分布は決定的に変わると思われて、その兆候が上の温度分布であり、また、コメントを下さる Over 60 さんが以前教えて下さっていた、一部の寒冷地域の極端な温暖化であるのだと思うのです。
「地球温暖化」という言葉は死後になりつつありますが、「地球変化」という言い方ならそれでもいいのかと思います。
それにしても、海流・・・。
これは私が昨年来、想いを馳せているジャンルなのであります。
どうしてかというと、なんと人類はまだ、この「海流がどうしてあるのか」を解明していないようなのです。
世界の気候を牛耳り、魚類分布等で、人間の食習慣から生活習慣までを牛耳ってきた「海流」。これがどうして存在するのか。磁場か宇宙か海中生物の導きか。
死ぬ前にこれだけは知りたいです。
タグ:異常気象
2010年01月18日
(単なる日記)カオス化の予感
UP! - 2004年のスマトラ沖地震でのスリランカの様子を書かれてらっしゃるブログがあります。災害と人々の行動という面で、いろいろと考えさせられる記事でしたので、一番下に追記でリンクさせていだきました。(2010.01.19)
UP! 2 - 太陽黒点(活動領域)からMクラス(上から2番目のクラス)の太陽フレアが発生しのしたのでメモとして追記しておきます。あと、国内の有感地震が70時間近くないという珍しい現象も起きています。(2010.01.21)
今回のは最近の一連の記事とは何の関係もない雑記です。
ハイチは混乱の極みに陥っているようで、昨日の英国デイリーメールの記事(死体の写真が多いですのでご注意を)だと、リンチや処刑なども頻発しているようです。

▲ ハイチの配給現場の周辺。
昨日と一昨日、NHKで地震の特集番組をやっていたようで、最近テレビを見ない私のために、うちの奥様が録画してくれていて、見ました。その中で、アメリカの西海岸に迫っているかもしれない巨大地震のことについてのものがありました。
これは、一昨年から昨年くらいに私もこのブログで何度か取り上げたことがあるのですが(米国で起きるかもしれない超巨大地震についてという記事)ですが、私の記事を読むよりも、独立行政法人 産業技術総合研究所が2003年に発表した、「北米西海岸で西暦1700年に発生した巨大地震の規模を日本の古文書から推定」という文書をお読みになっていただいたほうが詳しくわかると思います。

現在、文献的に残っている地球最大の地震は1960年5月のチリ地震のマグニチュード9.5とされていて、続いて、2004年12月のスマトラ地震の9.1などがありますが、アメリカ西海岸で起きる可能性がある地震の規模は「最大で9.3程度」とされていて、人類史での最大規模の地震の可能性が指摘されています。
また、Wired Visionの2008年10月28日の記事には、この予想される地震に対して、「あのあたりは、無補強の石造建築物が数多くあり、それらは大規模地震で倒壊する可能性が高い」と、指摘する専門家もいます。つまり、少なくとも建物の耐震性に関しては、今回のハイチの倒壊ぶりとさほど差はないとも言えなくもないような感じです。
そういうようなことをテレビで放映したからといって、地震がなくなるわけでも、予知できるわけでもないですが、アメリカの専門家たちが急速に慌ただしく動き始めている様子を見ると、それなりに切迫した何かもあるのかしれません。
それと、やはり2008年の暮れに動きが活発化した、イエローストーンが、昨日から、マグニチュード2以上の地震を頻発させています。M2以上の地震が複数回続くというのはその2008年の末以来のことだと思います。

イエローストーンは先日の7つの超巨大火山という記事でもふれた、世界7大スーバー火山のひとつで、イエローストーンが過去に噴火した時はどんな感じだったか。そして、もし今後噴火したらどうなるか、などについては、ナショナルジオグラフィックの特集、
» 超巨大火山イエローストーン
などがわかりやすいです。
2008年末から11日にわたって群発地震が発生したが、地面は現在も隆起を続けており、インターネット上では超巨大噴火の噂が飛び交っている。「不安定な状態にあることは確かなようです。隆起と陥没が周期的に繰り返された末に、最終的にはマグマが噴出するでしょう。ただ、その周期がどのようなものかはわかりません」と、スミスは語る。
とあります。
まあ、噂になるほどコワイというのはあったような気はしました。インドネシアのトバ火山などもそうですが、世界の気候が変わってしまう可能性があるからです。まあ、アメリカの自然体系は相当破壊されるでしょうけれど、アメリカの自然サイクルだけの問題ではないよなあ、と思えたからではあります。
最近調べると、こういう巨大火山は世界中にあって、日本の近くも2つあります(薩摩硫黄島、シャツキー海台)。だから、どれにしても、噴火すれば世界の景色は変わってしまうのでしょう。
なんか、スーパー火山の噴火のこととか、ガンマ線バーストのことを調べだしてから、すっかり厭世的になってしまいました(笑)。
先日も飲み屋の知り合いの女性から、「なんか、たまに、ふっと悲しそうな顔するね。どうしたの?」と言われてしまいました(苦笑)。状況が楽しければ楽しいほど、ふとした瞬間に悲しくなってしまう2010年の始めなのでした。
[追記] コメントをいただいた方のブログで、2004年のスマトラ沖地震(インド洋大津波)の際の津波をスリランカで体験された方の記事を読みました。当地でも、直後に暴動が起きていたようです。日本語であの時のスリランカの様子を知ることのできるものは少ないと思いますので、記事をリンクさせていただきました。大きな災害直後の様子や人々の心理がよくわかります。
・「最後の夕日」の向こう側(1)
・「最後の夕日」の向こう側(2)
・「最後の夕日」の向こう側(3)
[追記 2](2010.01.21)
1月20日に太陽の活動領域から、上から2番目のクラスにわけられるMクラスのフレアが2度発生していたようです。宇宙天気情報センターなどに出ています。サイクル24になってから初めてのMクラスのフレアで、また、Mクラスのフレアの発生は1年10ヶ月ぶりとのこと。太陽活動は一気に活発になってきたようです。

▲ spaceweather.comにあるGIF画像。
あと・・・だからどうしたということではないのですが、今(1月21日午前12時頃)、国内の有感地震が途絶えて、70時間近くになろうとしています。ここまで止まってしまったのは経験がないです。まあ、有感地震はあくまで地震の一部で、地震自体が止まったわけではないですが・・・。ちなみに、66時間前の地震は沖縄でした。

本州の地震となると、17日の富士五湖の地震ですので、ずいぶんと有感地震がない状態となっています。
世界的に見ても何とも奇妙な地震分布になっていますが(南北のアメリカ大陸に地震が集中している)、今の段階では単なる偶然だと思われます。
これ以上この状態が続くと何だか気持ち悪いですが。
UP! 2 - 太陽黒点(活動領域)からMクラス(上から2番目のクラス)の太陽フレアが発生しのしたのでメモとして追記しておきます。あと、国内の有感地震が70時間近くないという珍しい現象も起きています。(2010.01.21)
今回のは最近の一連の記事とは何の関係もない雑記です。
ハイチは混乱の極みに陥っているようで、昨日の英国デイリーメールの記事(死体の写真が多いですのでご注意を)だと、リンチや処刑なども頻発しているようです。

▲ ハイチの配給現場の周辺。
昨日と一昨日、NHKで地震の特集番組をやっていたようで、最近テレビを見ない私のために、うちの奥様が録画してくれていて、見ました。その中で、アメリカの西海岸に迫っているかもしれない巨大地震のことについてのものがありました。
これは、一昨年から昨年くらいに私もこのブログで何度か取り上げたことがあるのですが(米国で起きるかもしれない超巨大地震についてという記事)ですが、私の記事を読むよりも、独立行政法人 産業技術総合研究所が2003年に発表した、「北米西海岸で西暦1700年に発生した巨大地震の規模を日本の古文書から推定」という文書をお読みになっていただいたほうが詳しくわかると思います。

現在、文献的に残っている地球最大の地震は1960年5月のチリ地震のマグニチュード9.5とされていて、続いて、2004年12月のスマトラ地震の9.1などがありますが、アメリカ西海岸で起きる可能性がある地震の規模は「最大で9.3程度」とされていて、人類史での最大規模の地震の可能性が指摘されています。
また、Wired Visionの2008年10月28日の記事には、この予想される地震に対して、「あのあたりは、無補強の石造建築物が数多くあり、それらは大規模地震で倒壊する可能性が高い」と、指摘する専門家もいます。つまり、少なくとも建物の耐震性に関しては、今回のハイチの倒壊ぶりとさほど差はないとも言えなくもないような感じです。
そういうようなことをテレビで放映したからといって、地震がなくなるわけでも、予知できるわけでもないですが、アメリカの専門家たちが急速に慌ただしく動き始めている様子を見ると、それなりに切迫した何かもあるのかしれません。
それと、やはり2008年の暮れに動きが活発化した、イエローストーンが、昨日から、マグニチュード2以上の地震を頻発させています。M2以上の地震が複数回続くというのはその2008年の末以来のことだと思います。

イエローストーンは先日の7つの超巨大火山という記事でもふれた、世界7大スーバー火山のひとつで、イエローストーンが過去に噴火した時はどんな感じだったか。そして、もし今後噴火したらどうなるか、などについては、ナショナルジオグラフィックの特集、
» 超巨大火山イエローストーン
などがわかりやすいです。
2008年末から11日にわたって群発地震が発生したが、地面は現在も隆起を続けており、インターネット上では超巨大噴火の噂が飛び交っている。「不安定な状態にあることは確かなようです。隆起と陥没が周期的に繰り返された末に、最終的にはマグマが噴出するでしょう。ただ、その周期がどのようなものかはわかりません」と、スミスは語る。
とあります。
まあ、噂になるほどコワイというのはあったような気はしました。インドネシアのトバ火山などもそうですが、世界の気候が変わってしまう可能性があるからです。まあ、アメリカの自然体系は相当破壊されるでしょうけれど、アメリカの自然サイクルだけの問題ではないよなあ、と思えたからではあります。
最近調べると、こういう巨大火山は世界中にあって、日本の近くも2つあります(薩摩硫黄島、シャツキー海台)。だから、どれにしても、噴火すれば世界の景色は変わってしまうのでしょう。
なんか、スーパー火山の噴火のこととか、ガンマ線バーストのことを調べだしてから、すっかり厭世的になってしまいました(笑)。
先日も飲み屋の知り合いの女性から、「なんか、たまに、ふっと悲しそうな顔するね。どうしたの?」と言われてしまいました(苦笑)。状況が楽しければ楽しいほど、ふとした瞬間に悲しくなってしまう2010年の始めなのでした。
[追記] コメントをいただいた方のブログで、2004年のスマトラ沖地震(インド洋大津波)の際の津波をスリランカで体験された方の記事を読みました。当地でも、直後に暴動が起きていたようです。日本語であの時のスリランカの様子を知ることのできるものは少ないと思いますので、記事をリンクさせていただきました。大きな災害直後の様子や人々の心理がよくわかります。
・「最後の夕日」の向こう側(1)
・「最後の夕日」の向こう側(2)
・「最後の夕日」の向こう側(3)
[追記 2](2010.01.21)
1月20日に太陽の活動領域から、上から2番目のクラスにわけられるMクラスのフレアが2度発生していたようです。宇宙天気情報センターなどに出ています。サイクル24になってから初めてのMクラスのフレアで、また、Mクラスのフレアの発生は1年10ヶ月ぶりとのこと。太陽活動は一気に活発になってきたようです。

▲ spaceweather.comにあるGIF画像。
あと・・・だからどうしたということではないのですが、今(1月21日午前12時頃)、国内の有感地震が途絶えて、70時間近くになろうとしています。ここまで止まってしまったのは経験がないです。まあ、有感地震はあくまで地震の一部で、地震自体が止まったわけではないですが・・・。ちなみに、66時間前の地震は沖縄でした。

本州の地震となると、17日の富士五湖の地震ですので、ずいぶんと有感地震がない状態となっています。
世界的に見ても何とも奇妙な地震分布になっていますが(南北のアメリカ大陸に地震が集中している)、今の段階では単なる偶然だと思われます。
これ以上この状態が続くと何だか気持ち悪いですが。
タグ:イエローストーン
2010年01月15日
地球の変貌(2) - 宇宙から来るもの
UP! - 本記事の内容とは関係ないですが、最近の寒波について気象庁から発表された資料の中に面白い図がありましたので、一番下に追記してみました。世界的な寒波が問題となっていますが、一方で、「この冬が30年に1度の異常な高温の地域」もたくさん存在しているようです。(2010.01.16)
UP! その2 - Earth Files に「超新星とガンマ線バースト」という記事がアップされていましたので、そのことを追記しました。(2010.01.18)
宇宙のことを調べたりしていると、顔が「ヒッ」と引きつるような画像や説明に当たることがあります。これはガンマ線バーストのページを読んでいた時にあったものですが、この写真。

説明を読まなければ、何の写真だかわからないですが、こうありました。
「1999年1月23日に起きたガンマ線バースト GRB 990123 の可視光での残光。残光の上部に伸びるフィラメント状の天体はバースト源が属していると思われる銀河。この銀河は別の銀河との衝突によって形が歪んでいる。」
とあるのですが、問題は後半のこの部分です。
> この銀河は別の銀河との衝突によって形が歪んでいる。
ひいい・・・ orz
そんなことが起きるですか。
この「歪んでいる部分」の広さはわからないですが、ここに何億くらいの数の星があって、それらはどうなってしまったのだろうと考えると、少し気が遠くなります。そこに生物たちがいたなら今はどうなっているのか。
ガンマ線バーストの放出が近いベテルギウス
今回は前回の記事の「大量絶滅」という物騒な記事の中に書いた中で引用した、約4億3500万年前に起きたとされるオルドビス紀末の大量絶滅の原因という学者がいる「ガンマ線バースト」のことを書いてみます。
ガンマ線バーストなんて書くと物々しいですが、ガンマ線という放射線が星の爆発などによって大量に宇宙に放射される現象で、現象自体は頻繁に起きているのだそうです。
ただ、地球の近くでは、数億、数十億年に1度程度のものではないかと。
そして、今、これに近いことが起きようとしているようです。先日、2010年の1月10日に朝日新聞の科学欄にこのような記事がありました。
» ベテルギウスに爆発の兆候 大きさ急減

「オリオン座の1等星「ベテルギウス」で、超新星爆発へ向かうと見られる兆候が観測されている」で始まるその記事には、時期はともかく、この星の寿命が近いことが書かれています。
気になるのは、
・直径は太陽の1千倍
・距離は地球から600光年
なのですが、さて、このくらいのものだと、超新星爆発を起こしても、4億3500万年前のようなことにはならないのか。あるいは地球に影響がある可能性はあるのか。
前回の記事で挙げた、「4億3500万年前の大量絶滅の原因が超新星爆発によるガンマ線バーストにある」と発表したカンザス大学の研究者たちによれば、
> 6000光年以内で起こった超新星爆発によるガンマ線バーストを地球が受けた
とあり、「地球から6000光年」という遠距離を含めても地球に影響があったと考えている研究者たちがいるわけで、このベテルギウスほどの巨大な星での距離600光年というのはどう考えればいいのか。
超新星爆発の際にガンマ線の放出によって周囲が受ける影響を、こちらのページの説明から抜粋しますと、
・超新星爆発を起こした恒星から半径5光年以内の惑星に住む生命体は絶滅
・25光年以内の惑星に住む生命体は半数が死に
・50光年以内の惑星に住む生命体は壊滅的な打撃を受ける
となっています。
この書き方からすると、これは「直接的な影響」のことなのでしょうね。ガンマ線というのは、人間(他のあらゆる生物も)の DNA を傷つける作用があるようで、致死線量も決まっています。つまり、50光年以内だと、直接、体(DNAなど)が破壊されてしまうということなのかもしれません。よくSFやモンスター映画などである「ビビビ」と光線を発射されて、「あああ」と死んでいくという感じになるのでしょうか。
では、なぜ、4億3500万年前の地球では、6000光年という距離が出てくるような遠いところでからのガンマ線バーストで大量絶滅になった可能性があるかというと、それは「オゾン層の破壊」ということらしいです。
ガンマ線バーストにある記述からその過程(シミュレーション)を簡単に書いてみます。
・6000光年以内で超新星爆発が起きる
・この爆発で地球に約10秒間ガンマ線が降り注ぐ
・これによって地球大気のオゾン層の約半分がなくなる
・消滅したオゾン層の回復には少なくとも5年を要する
・オゾン層の破壊によって、太陽からの紫外線が地上や海・湖沼の表面近くに生息する生命の大半を死滅させ、食物連鎖も破壊される。
という流れです。(たった10秒の放射で地球のオゾン層の約半分が消失!)
つまり、「即死」ではない方向性です。
6500万年前の恐竜の絶滅も、もしかすると、隕石や超巨大火山の噴火等が要因で、地球の気温が下がったことにあるという説もあるように、このガンマ線バーストの場合も、「徐々に」滅亡していくようです。
というのも、ずいぶん以前、記事に書いたことがありますが、現時点ですでにオゾン層は大きく損なわれていて、オーストラリアあたりはかなり薄くなっているところもままあるようですが、それでもオーストラリアの人は生きていて、自然も残っています。オーストラリアの自然環境が最近なんだか変なのは確かですけれど・・・。

▲ 1979年と2009年のオゾン層の破壊の進行度合いの比較。青くなればなるほどオゾン層は薄くなっています。つまり、紫外線などの有害光線がすでに地上にバンバンと降り注ぎ放題になっていると思われます。
いずれにしても、朝日新聞にあったように、今、ベテルギウスは超新星爆発の準備に入っていて・・・とはいっても、星の歴史の話ですから、それが明日か何万年後かはわからないですが、いつかは爆発します。
その爆発による地球への影響はカンザス大学の研究を見る限りでは、「微弱にしてもある」ということのようです。
そして、私は思うのですが、そういうこと(ガンマ線バーストなど)があった時に、(滅亡に)拍車をかけるのが、環境破壊などによって進んでいる「生き物の弱体化」なのではないかという気はします。ナラ枯れの現状(こちらに全国ナラ枯れ情報)や、次々と消えゆく小動物たちの報道などを見ていると、ここから先、強い力に「スッ」と背中を押されると、バタバタと絶滅していくのではないのかなと。
超新星爆発によるガンマ線バーストはその手助け(?)になるのではないのかなあと考えた次第です。
宇宙からは他にもいろいろとやってきます。
特に地球と太陽系にとって大きな問題となりそうなのが、太陽系が磁場で圧迫されつつあることです。これは、ヤスの備忘録の記事に詳しく書かれていましたが、このことは理解がとても難しいことで、自分でうまく理解できて、わかりやすく説明できたら書きたいと思います。
[追記]現在の世界の気温の実際のところ(2010.01.16)
本記事とは関係ないのですが、いつもコメントをくださる Over60 さんが気象庁発表の「北半球中緯度帯の顕著な寒波について」という、とても興味深いPDF資料のリンクを紹介してくださっています。
2009年12月から最近までの世界的な寒波についての発表なのですが、その中に「30日平均の気温偏差」という図が載せられています。2009年12月12日から2010年1月10日の30日平均気温平年偏差というものを表していて、この図ですが、これが面白いです。

「-1.83」を下回ると30年以上に 1 回の低温(濃い青で表されている場所)、「1.83」を上回ると30年以上に1回の高温(濃い赤で表されている場所)となっていて、この世界的な寒波の中、どこもかしこも寒いのだろうと思って見ていると、赤の部分、すなわち、「30年以上に1回の高温」の地域もたくさんあるのです。
この地図から見ますと、
・カナダ東北部からグリーンランド方面
・南米大陸の東北やメキシコの一部
・トルコ、エジプトなどアラビア半島北部周辺
・アフリカ大陸北部
・樺太の一部
などが、この1カ月ほど「30年以上に1回の異常な高温」だったということがわかります。
全世界が寒いというわけではないようですね。
やっぱり気候の分布が変わってきているような気がします。
[追記2](2010.01.18)
昨日、 Earth Files に「超新星とガンマ線バースト」という記事がアップされていました。
Death Stars: Supernovae and Gamma-Ray Bursts
ちょっと読んだんですが、私の英語力と科学知識では内容がよくわからないです。途中で挫折しました(笑)。宇宙の話で超新星とかガンマ線が絡むと、理解するだけでも難しいのですが、もし何かわかれば、ご紹介します。
記事の下のほうには、「45億年前からの地球の歴史」の年表なんかもあって、何やら大ごとになっています。
これです。

表の下の方の「Ordovician」というところに赤線が引かれていますが、これが記事でもふれた、4億3500万年頃に終わったオルドビウス紀のことで、この Earth Files でも、この時に「ガンマ線バーストで地球で大量絶滅が起きたのではないか」ということが書かれています。
実証が難しい時代の話で、まだわからないことの方が多いですが、同じことはある程度、繰り返しながら地球の歴史はきていますので、こういうことがまた起きる可能性は「ない」と言えないとは思います。むしろ、(星は必ず寿命を迎えて、そういう星は数億年単位では必ず地球の周辺に現れるでしょうから)いつかあると考えるのが普通なのでしょう。
UP! その2 - Earth Files に「超新星とガンマ線バースト」という記事がアップされていましたので、そのことを追記しました。(2010.01.18)
宇宙のことを調べたりしていると、顔が「ヒッ」と引きつるような画像や説明に当たることがあります。これはガンマ線バーストのページを読んでいた時にあったものですが、この写真。

説明を読まなければ、何の写真だかわからないですが、こうありました。
「1999年1月23日に起きたガンマ線バースト GRB 990123 の可視光での残光。残光の上部に伸びるフィラメント状の天体はバースト源が属していると思われる銀河。この銀河は別の銀河との衝突によって形が歪んでいる。」
とあるのですが、問題は後半のこの部分です。
> この銀河は別の銀河との衝突によって形が歪んでいる。
ひいい・・・ orz
そんなことが起きるですか。
この「歪んでいる部分」の広さはわからないですが、ここに何億くらいの数の星があって、それらはどうなってしまったのだろうと考えると、少し気が遠くなります。そこに生物たちがいたなら今はどうなっているのか。
ガンマ線バーストの放出が近いベテルギウス
今回は前回の記事の「大量絶滅」という物騒な記事の中に書いた中で引用した、約4億3500万年前に起きたとされるオルドビス紀末の大量絶滅の原因という学者がいる「ガンマ線バースト」のことを書いてみます。
ガンマ線バーストなんて書くと物々しいですが、ガンマ線という放射線が星の爆発などによって大量に宇宙に放射される現象で、現象自体は頻繁に起きているのだそうです。
ただ、地球の近くでは、数億、数十億年に1度程度のものではないかと。
そして、今、これに近いことが起きようとしているようです。先日、2010年の1月10日に朝日新聞の科学欄にこのような記事がありました。
» ベテルギウスに爆発の兆候 大きさ急減

「オリオン座の1等星「ベテルギウス」で、超新星爆発へ向かうと見られる兆候が観測されている」で始まるその記事には、時期はともかく、この星の寿命が近いことが書かれています。
気になるのは、
・直径は太陽の1千倍
・距離は地球から600光年
なのですが、さて、このくらいのものだと、超新星爆発を起こしても、4億3500万年前のようなことにはならないのか。あるいは地球に影響がある可能性はあるのか。
前回の記事で挙げた、「4億3500万年前の大量絶滅の原因が超新星爆発によるガンマ線バーストにある」と発表したカンザス大学の研究者たちによれば、
> 6000光年以内で起こった超新星爆発によるガンマ線バーストを地球が受けた
とあり、「地球から6000光年」という遠距離を含めても地球に影響があったと考えている研究者たちがいるわけで、このベテルギウスほどの巨大な星での距離600光年というのはどう考えればいいのか。
超新星爆発の際にガンマ線の放出によって周囲が受ける影響を、こちらのページの説明から抜粋しますと、
・超新星爆発を起こした恒星から半径5光年以内の惑星に住む生命体は絶滅
・25光年以内の惑星に住む生命体は半数が死に
・50光年以内の惑星に住む生命体は壊滅的な打撃を受ける
となっています。
この書き方からすると、これは「直接的な影響」のことなのでしょうね。ガンマ線というのは、人間(他のあらゆる生物も)の DNA を傷つける作用があるようで、致死線量も決まっています。つまり、50光年以内だと、直接、体(DNAなど)が破壊されてしまうということなのかもしれません。よくSFやモンスター映画などである「ビビビ」と光線を発射されて、「あああ」と死んでいくという感じになるのでしょうか。
では、なぜ、4億3500万年前の地球では、6000光年という距離が出てくるような遠いところでからのガンマ線バーストで大量絶滅になった可能性があるかというと、それは「オゾン層の破壊」ということらしいです。
ガンマ線バーストにある記述からその過程(シミュレーション)を簡単に書いてみます。
・6000光年以内で超新星爆発が起きる
・この爆発で地球に約10秒間ガンマ線が降り注ぐ
・これによって地球大気のオゾン層の約半分がなくなる
・消滅したオゾン層の回復には少なくとも5年を要する
・オゾン層の破壊によって、太陽からの紫外線が地上や海・湖沼の表面近くに生息する生命の大半を死滅させ、食物連鎖も破壊される。
という流れです。(たった10秒の放射で地球のオゾン層の約半分が消失!)
つまり、「即死」ではない方向性です。
6500万年前の恐竜の絶滅も、もしかすると、隕石や超巨大火山の噴火等が要因で、地球の気温が下がったことにあるという説もあるように、このガンマ線バーストの場合も、「徐々に」滅亡していくようです。
というのも、ずいぶん以前、記事に書いたことがありますが、現時点ですでにオゾン層は大きく損なわれていて、オーストラリアあたりはかなり薄くなっているところもままあるようですが、それでもオーストラリアの人は生きていて、自然も残っています。オーストラリアの自然環境が最近なんだか変なのは確かですけれど・・・。

▲ 1979年と2009年のオゾン層の破壊の進行度合いの比較。青くなればなるほどオゾン層は薄くなっています。つまり、紫外線などの有害光線がすでに地上にバンバンと降り注ぎ放題になっていると思われます。
いずれにしても、朝日新聞にあったように、今、ベテルギウスは超新星爆発の準備に入っていて・・・とはいっても、星の歴史の話ですから、それが明日か何万年後かはわからないですが、いつかは爆発します。
その爆発による地球への影響はカンザス大学の研究を見る限りでは、「微弱にしてもある」ということのようです。
そして、私は思うのですが、そういうこと(ガンマ線バーストなど)があった時に、(滅亡に)拍車をかけるのが、環境破壊などによって進んでいる「生き物の弱体化」なのではないかという気はします。ナラ枯れの現状(こちらに全国ナラ枯れ情報)や、次々と消えゆく小動物たちの報道などを見ていると、ここから先、強い力に「スッ」と背中を押されると、バタバタと絶滅していくのではないのかなと。
超新星爆発によるガンマ線バーストはその手助け(?)になるのではないのかなあと考えた次第です。
宇宙からは他にもいろいろとやってきます。
特に地球と太陽系にとって大きな問題となりそうなのが、太陽系が磁場で圧迫されつつあることです。これは、ヤスの備忘録の記事に詳しく書かれていましたが、このことは理解がとても難しいことで、自分でうまく理解できて、わかりやすく説明できたら書きたいと思います。
[追記]現在の世界の気温の実際のところ(2010.01.16)
本記事とは関係ないのですが、いつもコメントをくださる Over60 さんが気象庁発表の「北半球中緯度帯の顕著な寒波について」という、とても興味深いPDF資料のリンクを紹介してくださっています。
2009年12月から最近までの世界的な寒波についての発表なのですが、その中に「30日平均の気温偏差」という図が載せられています。2009年12月12日から2010年1月10日の30日平均気温平年偏差というものを表していて、この図ですが、これが面白いです。

「-1.83」を下回ると30年以上に 1 回の低温(濃い青で表されている場所)、「1.83」を上回ると30年以上に1回の高温(濃い赤で表されている場所)となっていて、この世界的な寒波の中、どこもかしこも寒いのだろうと思って見ていると、赤の部分、すなわち、「30年以上に1回の高温」の地域もたくさんあるのです。
この地図から見ますと、
・カナダ東北部からグリーンランド方面
・南米大陸の東北やメキシコの一部
・トルコ、エジプトなどアラビア半島北部周辺
・アフリカ大陸北部
・樺太の一部
などが、この1カ月ほど「30年以上に1回の異常な高温」だったということがわかります。
全世界が寒いというわけではないようですね。
やっぱり気候の分布が変わってきているような気がします。
[追記2](2010.01.18)
昨日、 Earth Files に「超新星とガンマ線バースト」という記事がアップされていました。
Death Stars: Supernovae and Gamma-Ray Bursts
ちょっと読んだんですが、私の英語力と科学知識では内容がよくわからないです。途中で挫折しました(笑)。宇宙の話で超新星とかガンマ線が絡むと、理解するだけでも難しいのですが、もし何かわかれば、ご紹介します。
記事の下のほうには、「45億年前からの地球の歴史」の年表なんかもあって、何やら大ごとになっています。
これです。

表の下の方の「Ordovician」というところに赤線が引かれていますが、これが記事でもふれた、4億3500万年頃に終わったオルドビウス紀のことで、この Earth Files でも、この時に「ガンマ線バーストで地球で大量絶滅が起きたのではないか」ということが書かれています。
実証が難しい時代の話で、まだわからないことの方が多いですが、同じことはある程度、繰り返しながら地球の歴史はきていますので、こういうことがまた起きる可能性は「ない」と言えないとは思います。むしろ、(星は必ず寿命を迎えて、そういう星は数億年単位では必ず地球の周辺に現れるでしょうから)いつかあると考えるのが普通なのでしょう。
2010年01月13日
2010年災害カレンダー[2010.01.13]
地球の変貌というタイトルのものを続きで書こうとしている途中ですが、たまに記事を紹介させていただく Fire Earth に、2010年災害カレンダー のページがアップされていることをコメントで教えていただきました。
» 2010 Disaster Calendar
です。
まだ、2010年に入って2週間ですが、「今年もいろいろとありました・・・」と1年を締めくくりたくなるほどすでにいろいろと出てきています。 また、被害は今のところ出ていないものの、火山の噴火や規模の比較的大きい地震(カリフォルニア等)もあります。
せっかくだから、自然災害と思われるものに関して訳してみました。
訳は適当ですので、起きたことだけご覧下さい。また、 Fire Earth のページにはそれぞれのニュースソースへのリンクが記載されていますが、すべて英語ですので、日本語での記事を探して、ニュースソースのあるものは後ろに[日本語記事]として貼っておきます。
全体としては、洪水と寒波が多いです。
また、世界各地で低温のために農作物がやられているようですので、もしかすると、食糧価格に影響が出るものもあるかもしれません。
2010年01月の災害
2010 Disasters
1日目
・ブラジルのリオデジャネイロの土砂崩れ。[日本語記事]
・米国アラバマ州とフロリダ州の7つの区域が最近の洪水後に被災地に指定。
・米国モンタナ州の3つの区域が被災区域とされ、また、10の区域が、ヒョウを含む猛烈な嵐、収穫時の猛暑等によって、干ばつ地区と指定。
・オーストラリア・パースで山火事。40の家と3000ヘクタールのが焼き尽くされる。多数の家畜も死亡。[日本語記事]
2日目:
・ブラジルの洪水と土砂崩れで64名が死亡。[日本語記事]
3日目:
・オーストラリアの氾濫: NSW州の2つ地域で、大雨と洪水により、少なくとも 1200人が避難。[日本語記事]
4日目:
(写真)

▲ 中国・黄河近くでディーゼル油15万リットルが流出。greencarview より。
5日目:
・ソロモン諸島での津波でいくつかの村が被害。多くの人が家を失う。[日本語記事]
・北インドを寒冷前線が通過。少なくとも125人が死亡。[日本語記事]
・ケニアで大規模な洪水が発生。ケニアで最少数の民族への危機が進行中。降雨は2010年1月の終わりまで続くと予想され、7万人に危険が及ぶとの予測。[日本語記事]
6日目:
・ヨーロッパに寒波。現在までに100人以上が死亡。[日本語記事]
7日目:
・タンザニアで大規模な洪水。2万5000人が影響。
8日目:
9日目:
・アルバニアで大洪水。アルバニア政府は非常事態を宣言。 [日本語記事]
・グアテマラとホンジュラスの国境沿いの地域で激しい干ばつが進行中。エルニーニョ現象が原因とされる。収穫の70%の損失を出す被害が出た地域もあり。
10日目:
・インドネシアで大洪水。 何百もの村と何万もの家が被害。
11日目:
・ドイツのバルト海の海岸地域で洪水により非常事態が宣言。
・ポーランドで寒波と大雪被害。多数の家が雪で潰され、少なくとも152人が凍死。
12日目:
・米国ミネソタ州で、18の地区を農業災害区域と指定するよう農務省に催促。原因は豪雨と農業地区への洪水。3分の1の作物が被害を受けているとされ、特に、とうもろこし、大豆、砂糖大根、大麦、ブルーベリー、などの被害が大きい模様。
・米国フロリダ州で、水温の低下のため多数の魚類が死亡。
・北部インドで異常な低温。233人が凍死。
・米国ワイオミング州で、低温による畑の凍結で農務省より重要災害地域に指定。
10月6日と10月13日の間、氷点下の嵐が吹き荒れ、雪が降り続け、その凍結の結果、多くの農業者がとうもろこし、小麦、砂糖大根などの作物を失う。
13日目:
・ハイチでマグニチュード7.3の地震。詳細は現在不明。
という感じです。
なお、2010年に入ってから新たに噴火した火山は、1月13日までに、
・エクアドル・トゥングラウア火山(01.12)
・コスタリカ・トゥリアルバ山(01.07)
・コンゴ・ニアムラギラ山(01.02)
・インド洋のフルネーズ火山(01.01)
・コロンビア・ガレラス火山(01.03)
となっていると思われます。
Fire Earth は基本的に「人間の環境への悪」スタンスのイメージのあるサイトで、ページのタイトルにも「2010年: 人類が災害を拡大する1年」というタイトルがつけられています。私は少し違う考えではありますが、考えはともかく、災害は毎日のように起きて、日々苦労したり死んでしまったりしている現実はあります。
» 2010 Disaster Calendar
です。
まだ、2010年に入って2週間ですが、「今年もいろいろとありました・・・」と1年を締めくくりたくなるほどすでにいろいろと出てきています。 また、被害は今のところ出ていないものの、火山の噴火や規模の比較的大きい地震(カリフォルニア等)もあります。
せっかくだから、自然災害と思われるものに関して訳してみました。
訳は適当ですので、起きたことだけご覧下さい。また、 Fire Earth のページにはそれぞれのニュースソースへのリンクが記載されていますが、すべて英語ですので、日本語での記事を探して、ニュースソースのあるものは後ろに[日本語記事]として貼っておきます。
全体としては、洪水と寒波が多いです。
また、世界各地で低温のために農作物がやられているようですので、もしかすると、食糧価格に影響が出るものもあるかもしれません。
2010年01月の災害
2010 Disasters
1日目
・ブラジルのリオデジャネイロの土砂崩れ。[日本語記事]
・米国アラバマ州とフロリダ州の7つの区域が最近の洪水後に被災地に指定。
・米国モンタナ州の3つの区域が被災区域とされ、また、10の区域が、ヒョウを含む猛烈な嵐、収穫時の猛暑等によって、干ばつ地区と指定。
・オーストラリア・パースで山火事。40の家と3000ヘクタールのが焼き尽くされる。多数の家畜も死亡。[日本語記事]
2日目:
・ブラジルの洪水と土砂崩れで64名が死亡。[日本語記事]
3日目:
・オーストラリアの氾濫: NSW州の2つ地域で、大雨と洪水により、少なくとも 1200人が避難。[日本語記事]
4日目:
(写真)

▲ 中国・黄河近くでディーゼル油15万リットルが流出。greencarview より。
5日目:
・ソロモン諸島での津波でいくつかの村が被害。多くの人が家を失う。[日本語記事]
・北インドを寒冷前線が通過。少なくとも125人が死亡。[日本語記事]
・ケニアで大規模な洪水が発生。ケニアで最少数の民族への危機が進行中。降雨は2010年1月の終わりまで続くと予想され、7万人に危険が及ぶとの予測。[日本語記事]
6日目:
・ヨーロッパに寒波。現在までに100人以上が死亡。[日本語記事]
7日目:
・タンザニアで大規模な洪水。2万5000人が影響。
8日目:
9日目:
・アルバニアで大洪水。アルバニア政府は非常事態を宣言。 [日本語記事]
・グアテマラとホンジュラスの国境沿いの地域で激しい干ばつが進行中。エルニーニョ現象が原因とされる。収穫の70%の損失を出す被害が出た地域もあり。
10日目:
・インドネシアで大洪水。 何百もの村と何万もの家が被害。
11日目:
・ドイツのバルト海の海岸地域で洪水により非常事態が宣言。
・ポーランドで寒波と大雪被害。多数の家が雪で潰され、少なくとも152人が凍死。
12日目:
・米国ミネソタ州で、18の地区を農業災害区域と指定するよう農務省に催促。原因は豪雨と農業地区への洪水。3分の1の作物が被害を受けているとされ、特に、とうもろこし、大豆、砂糖大根、大麦、ブルーベリー、などの被害が大きい模様。
・米国フロリダ州で、水温の低下のため多数の魚類が死亡。
・北部インドで異常な低温。233人が凍死。
・米国ワイオミング州で、低温による畑の凍結で農務省より重要災害地域に指定。
10月6日と10月13日の間、氷点下の嵐が吹き荒れ、雪が降り続け、その凍結の結果、多くの農業者がとうもろこし、小麦、砂糖大根などの作物を失う。
13日目:
・ハイチでマグニチュード7.3の地震。詳細は現在不明。
という感じです。
なお、2010年に入ってから新たに噴火した火山は、1月13日までに、
・エクアドル・トゥングラウア火山(01.12)
・コスタリカ・トゥリアルバ山(01.07)
・コンゴ・ニアムラギラ山(01.02)
・インド洋のフルネーズ火山(01.01)
・コロンビア・ガレラス火山(01.03)
となっていると思われます。
Fire Earth は基本的に「人間の環境への悪」スタンスのイメージのあるサイトで、ページのタイトルにも「2010年: 人類が災害を拡大する1年」というタイトルがつけられています。私は少し違う考えではありますが、考えはともかく、災害は毎日のように起きて、日々苦労したり死んでしまったりしている現実はあります。
2010年01月10日
地球の変貌(1) - 6度目の大量絶滅
最近のいくつかの自分の書いた記事などをつなぎ合わせていくと、最近ひとつの方向が見えてきています。もちろん、個人的な思い込みが強いわけですが、地殻などの大幅な動きを含めた地球の変動に関して、これらは実は「あっという間に起きるものなのではないか」ということです。「自分のいくつかの記事」というのは曖昧ですので、その考えが浮かんだ道筋を記しておきますと、
・地殻変動は力学的(プレート論など)な要素だけで起きるものではないのかもしれない(参考記事:宇宙線と地震や火山の噴火の関係)。
・地殻変動(地震、噴火等の現象を含む)には外部(太陽や宇宙)からの影響が関係しているのかもしれない(参考記事:宇宙の雲と地震)。
・アフリカ大陸などのデータを見ると、大陸移動や分断、大地の隆起、沈没などはいきなり始まって、すぐに終わるものなのかもしれない(参考記事:大地の分断は数日で起き得るという発表)。
・で、もしかしたら、古代に大規模な地殻変動の原因となった超巨大火山に何か予兆が出始めている? (参考記事:7つの超巨大火山)
という流れになるでしょうか。
私たちは子供の頃から「地球は何千万年、何億年という時間の中でゆったりと変動している」というようなことを教えられ信じていましたが、本当にそうなのかという問題もあります。そもそも、地球や宇宙を構成しているほとんどの物質はわかっていないという現実の中で、「地球はゆったりと変動している」というような推定科学をどこまで信じていいのか。
そういうことを思うようになっています。
書き続けられれば、何回かにわけてそのことを書いてみたいと思います。
「突然」起きるいろいろなこと
私は基本的に、進化論やプレート理論に否定的ではないです。
むしろ、どちらも好きです。
ただ、唯一の問題というか、それらの考え方の中に一貫して通じている思い込み的な概念の「ゆったりとした時間の中で進行していく」というものはどうなのだろうかと最近思い始めています。
生物の進化でいうと、たとえば、カンブリアの大爆発等とよばれる、カンブリア紀の5億4200万年前から5億3000万年前という短い期間(生物の進化からすると短期間という意味)に「いきなりほとんどすべての生物が出揃った」という現象には今でも明快な回答はないですが、これは、
A. 実際に短期間に一気に出揃った
B. 一気に出揃ったわけではないが当時のデータが欠落している
のどちらかしかないわけで、今ではカンブリア爆発は「化石記録の爆発的多様化」ということで、実際の生物登場の爆発的多様化を意味しないとして決着させようとしているようですが、しかし、繋ぎとなる化石がないことの理由は難しく、上の Wikipedia には「その時代の地層が、何らかの理由で欠失している」なんて恐ろしいことも書かれていて、苦しい感じが出ています。
どちらかというと、スティーヴン・ジェイ・グールドという進化生物学者が言う「これは偶然か、自然選択では説明できない何らかのメカニズムが存在する」という方が何となく自然に感じるのです。
これはつまり、「理由はわからないけれど、突然すべての動物門がこの時に出現した」ということです。
大量絶滅の気配
この、「突然」という言葉は生物の進化の中ではどうしても突き当たってしまう問題のようで、このカンブリア紀の場合は「発生」に関しての突然でしたが、「絶滅の突然」はさらにインパクトを持ちます。
恐竜の絶滅に関しての様々な意見は有名ですが、他にも地球史の中で何度か繰り返された大量絶滅も、原因に関してはそのほとんどが推定でしかないですが、大量絶滅が起きていたことはほぼ確定されています。
今までに地球は5度の大量絶滅に瀕しています。
5度の大量絶滅をごく簡単に書くと、
1. オルドビス紀末の大量絶滅(約4億3500万年前) → 全ての生物種の85%が絶滅。原因は不明ながら、近い宇宙で起きた超新星爆発によるガンマ線バーストを地球が受けたことが引き金となったという説があるそう。
2. デボン紀後期の大量絶滅(約3億6000万年前) → 海洋生物種の82%が絶滅。この時期に、気候の寒暖、海水面の後退、乾燥化、低酸素化などの大きな環境変化が発生していて、これらのどれかが原因とされる。
3. ペルム紀末の大量絶滅(約2億5000万年前) → 全ての生物種の90%から95%が絶滅した地球史上最大規模と言われる大量絶滅。推定される原因は、「全世界規模で海岸線が後退し食物連鎖のバランスが崩れた」か「超大陸の形成による大規模な火山活動」と推定されている。
4. 三畳紀末の大量絶滅(約2億1200万年前) → 全ての生物種の76%が絶滅。原因は、中央大西洋マグマ分布域における火山活動と推定される。
5. 白亜紀末の大量絶滅(約6500万年前) → 恐竜を含む全ての生物種の70%が絶滅。巨大隕石の地球への激突による地球的な気温低下と大規模火山活動などによる地球の内面的な要因が複合的に重なった原因という説が主流。
というような感じです。
すべて推定ながら、共通項は
・火山活動
・環境の変化
ということになると思います。
個人的にはここに、オルドビス紀末の大量絶滅の説にあるガンマ線や、あるいは超巨大な太陽フレア(CME)の直撃などの「何らかの理由による宇宙線、 太陽コロナ等の直撃」などもあったのではないかという感じはします。特に、大型動物は宇宙線や太陽フレアに弱そう。
さて、こんな大量絶滅のことを並べたのは「歴史を学習したい」という意志とは少し違います。
「火山活動」と「環境の変化」というのは、多分、今の私たち(人類を含めた地球上のすべての生物)が直面している問題ではないのか、というのが、この記事の冒頭に書いた「最近のいくつかの自分の書いた記事などをつなぎ合わせていくと、最近ひとつの方向性が見えてきています」というところに結びつく話となります。
つまり、地球は今、急速に人類を含む生物の6度目の大量絶滅という方向に向かっているのではないのかと思えて仕方ないのですが、では、「急速」というのはどの程度の方向なのかということを考えています。
大量絶滅とはいえ、そのブロセスが100万年、200万年かかるようなものなら、日々の生活にはそれほど関係してこないとは思いますが、それが数百年程度のものだとしたら、すでに影響は出始めているかもしれないですし、仮に数日で起きるようなものなら、かなり影響を受けるかもしれません。
もちろん、それは考えてもわかりません。
過去の絶滅の時間的な行程も(千万年単位などならともかく)正確にはよくわかっていないわけで、想像しても仕方ないわけですが、しかし、やはり冒頭に書いた、
・地球の変動は化学的要因が大きい(のかも)
・地球は突然急速に変化する(のかも)
という2つの懸念というか、そういう思いに行き着きます。
「数年間で」、あるいは「ある日突然」、2億5000万年前に起きたペルム紀末の大量絶滅のようなことが起きるのが地球というものではないのかなあ、と考えたりするわけです。もちろん、原因を推測しても、対抗手段などありませんので、考えるだけ無駄でもありますが、「どうやって6度目の大量絶滅が起きるのだろう」という好奇心はあります。
そのことを、もし書ければ続けて書いてみたいと思います。
・地殻変動は力学的(プレート論など)な要素だけで起きるものではないのかもしれない(参考記事:宇宙線と地震や火山の噴火の関係)。
・地殻変動(地震、噴火等の現象を含む)には外部(太陽や宇宙)からの影響が関係しているのかもしれない(参考記事:宇宙の雲と地震)。
・アフリカ大陸などのデータを見ると、大陸移動や分断、大地の隆起、沈没などはいきなり始まって、すぐに終わるものなのかもしれない(参考記事:大地の分断は数日で起き得るという発表)。
・で、もしかしたら、古代に大規模な地殻変動の原因となった超巨大火山に何か予兆が出始めている? (参考記事:7つの超巨大火山)
という流れになるでしょうか。
私たちは子供の頃から「地球は何千万年、何億年という時間の中でゆったりと変動している」というようなことを教えられ信じていましたが、本当にそうなのかという問題もあります。そもそも、地球や宇宙を構成しているほとんどの物質はわかっていないという現実の中で、「地球はゆったりと変動している」というような推定科学をどこまで信じていいのか。
そういうことを思うようになっています。
書き続けられれば、何回かにわけてそのことを書いてみたいと思います。
「突然」起きるいろいろなこと
私は基本的に、進化論やプレート理論に否定的ではないです。
むしろ、どちらも好きです。
ただ、唯一の問題というか、それらの考え方の中に一貫して通じている思い込み的な概念の「ゆったりとした時間の中で進行していく」というものはどうなのだろうかと最近思い始めています。
生物の進化でいうと、たとえば、カンブリアの大爆発等とよばれる、カンブリア紀の5億4200万年前から5億3000万年前という短い期間(生物の進化からすると短期間という意味)に「いきなりほとんどすべての生物が出揃った」という現象には今でも明快な回答はないですが、これは、
A. 実際に短期間に一気に出揃った
B. 一気に出揃ったわけではないが当時のデータが欠落している
のどちらかしかないわけで、今ではカンブリア爆発は「化石記録の爆発的多様化」ということで、実際の生物登場の爆発的多様化を意味しないとして決着させようとしているようですが、しかし、繋ぎとなる化石がないことの理由は難しく、上の Wikipedia には「その時代の地層が、何らかの理由で欠失している」なんて恐ろしいことも書かれていて、苦しい感じが出ています。
どちらかというと、スティーヴン・ジェイ・グールドという進化生物学者が言う「これは偶然か、自然選択では説明できない何らかのメカニズムが存在する」という方が何となく自然に感じるのです。
これはつまり、「理由はわからないけれど、突然すべての動物門がこの時に出現した」ということです。
大量絶滅の気配
この、「突然」という言葉は生物の進化の中ではどうしても突き当たってしまう問題のようで、このカンブリア紀の場合は「発生」に関しての突然でしたが、「絶滅の突然」はさらにインパクトを持ちます。
恐竜の絶滅に関しての様々な意見は有名ですが、他にも地球史の中で何度か繰り返された大量絶滅も、原因に関してはそのほとんどが推定でしかないですが、大量絶滅が起きていたことはほぼ確定されています。
今までに地球は5度の大量絶滅に瀕しています。
5度の大量絶滅をごく簡単に書くと、
1. オルドビス紀末の大量絶滅(約4億3500万年前) → 全ての生物種の85%が絶滅。原因は不明ながら、近い宇宙で起きた超新星爆発によるガンマ線バーストを地球が受けたことが引き金となったという説があるそう。
2. デボン紀後期の大量絶滅(約3億6000万年前) → 海洋生物種の82%が絶滅。この時期に、気候の寒暖、海水面の後退、乾燥化、低酸素化などの大きな環境変化が発生していて、これらのどれかが原因とされる。
3. ペルム紀末の大量絶滅(約2億5000万年前) → 全ての生物種の90%から95%が絶滅した地球史上最大規模と言われる大量絶滅。推定される原因は、「全世界規模で海岸線が後退し食物連鎖のバランスが崩れた」か「超大陸の形成による大規模な火山活動」と推定されている。
4. 三畳紀末の大量絶滅(約2億1200万年前) → 全ての生物種の76%が絶滅。原因は、中央大西洋マグマ分布域における火山活動と推定される。
5. 白亜紀末の大量絶滅(約6500万年前) → 恐竜を含む全ての生物種の70%が絶滅。巨大隕石の地球への激突による地球的な気温低下と大規模火山活動などによる地球の内面的な要因が複合的に重なった原因という説が主流。
というような感じです。
すべて推定ながら、共通項は
・火山活動
・環境の変化
ということになると思います。
個人的にはここに、オルドビス紀末の大量絶滅の説にあるガンマ線や、あるいは超巨大な太陽フレア(CME)の直撃などの「何らかの理由による宇宙線、 太陽コロナ等の直撃」などもあったのではないかという感じはします。特に、大型動物は宇宙線や太陽フレアに弱そう。
さて、こんな大量絶滅のことを並べたのは「歴史を学習したい」という意志とは少し違います。
「火山活動」と「環境の変化」というのは、多分、今の私たち(人類を含めた地球上のすべての生物)が直面している問題ではないのか、というのが、この記事の冒頭に書いた「最近のいくつかの自分の書いた記事などをつなぎ合わせていくと、最近ひとつの方向性が見えてきています」というところに結びつく話となります。
つまり、地球は今、急速に人類を含む生物の6度目の大量絶滅という方向に向かっているのではないのかと思えて仕方ないのですが、では、「急速」というのはどの程度の方向なのかということを考えています。
大量絶滅とはいえ、そのブロセスが100万年、200万年かかるようなものなら、日々の生活にはそれほど関係してこないとは思いますが、それが数百年程度のものだとしたら、すでに影響は出始めているかもしれないですし、仮に数日で起きるようなものなら、かなり影響を受けるかもしれません。
もちろん、それは考えてもわかりません。
過去の絶滅の時間的な行程も(千万年単位などならともかく)正確にはよくわかっていないわけで、想像しても仕方ないわけですが、しかし、やはり冒頭に書いた、
・地球の変動は化学的要因が大きい(のかも)
・地球は突然急速に変化する(のかも)
という2つの懸念というか、そういう思いに行き着きます。
「数年間で」、あるいは「ある日突然」、2億5000万年前に起きたペルム紀末の大量絶滅のようなことが起きるのが地球というものではないのかなあ、と考えたりするわけです。もちろん、原因を推測しても、対抗手段などありませんので、考えるだけ無駄でもありますが、「どうやって6度目の大量絶滅が起きるのだろう」という好奇心はあります。
そのことを、もし書ければ続けて書いてみたいと思います。