
▲ 2015年04月09日の RT より。
北アメリカの五大湖のうち最大の面積を誇るスペリオル湖が4月に入り、大規模な凍結をし始め、現在、スペリオル湖では、10隻から 15隻の船が身動きの取れない状態となっていることが報じられています。

スペリオル湖は、下の位置にあります。

・Wikipedia
身動きの取れなくなっている船の数が「 10隻から 15隻」と曖昧なのは、この湖の広さと関係があるのかもしれません。スペリオル湖 - Wikipedia によりますと、
スペリオル湖の面積は約82,200平方kmあり、北海道の面積より大きい。
ということで、北海道より広い面積の湖面の上で、どの船がどの位置に立ち往生しているのかを正確に把握するのは難しいのかもしれません。現在、空からの捜索活動がおこなわれている模様です。
上空から撮影した写真を見ますと、まさに「南極」のような感じで、船が立ち往生している様子がわかります。

五大湖では3月から貨物船の運航が始まるとのことで、今年も運搬が始まっていたのですが、4月に入ってから「まさかの凍結」ということになり、対処する間もなく、次々と貨物船が立ち往生していったようです。4月になって、スペリオル湖が凍結するのは異例なことのようです。
沿岸警備隊は、砕氷船によって氷を砕いて船の針路を確保する計画ですが、何しろ「北海道より広い湖」ですから、かなりの時間がかかる可能性もありそうです。
RT の記事からご紹介します。
Icebound: 10-15 ships stranded in frozen Lake Superior
RT 2015.04.09
氷に閉ざされ:凍結したスペリオル湖で10-15隻の船が立ち往生

過酷な春の天気が、スペリオル湖を凍結させ、アメリカとカナダの最大で 15の隻船を立ち往生させている。現在、沿岸警備隊による救出活動がおこなわれており、また、カナダの砕氷船ピエール・ラディソン号が救助に参加する。
船の中には、4月5日から立ち往生しているものもある。
アメリカ沿岸警備隊の船舶交通局の代表者は、「彼らはとにかく今、救出されることを待ち続けています」と、地元メディアに語った。
彼によると、今はどの船もまったく動いていない状況だという。
五大湖での貨物運搬は3月から始まるが、米国ミシガン州、およびカナダ・オンタリオ州の間の航路に、今の時期にこれだけの氷を見ることは普通のことではない。
カナダ沿岸警備隊によれば、現在、最も行うことが必要とされていることは、氷を砕き、船の航路を確保することだと述べている。