
▲2015年6月25日のトルコ Daily Sabah より。
トルコ中部の主要都市コンヤ( Konya )で、3ヶ月間で9個のシンクホールが発生しており、住民たちは、次はどこに開くのかということで、戦々恐々としているという報道がされています。
下の2つは、5月に、やはりコンヤの農地に開いたシンクホールで、大きさはそれぞれそれほど巨大なものではないですが、ものによって「深さ 70メートル」などに達していて、住宅地などに発生しますと、面倒なことになりかねません。
2015年5月にコンヤで発生したシンクホール


▲ 2015年5月16日のユーロニュースより。
世界的にシンクホールは多発していますが、トルコ中部でも、この2年間で大幅にシンクホールが増加したことが記事に書かれています。
トルコのデイリー・サバーの報道をご紹介します。
Nine sinkholes in 3 months scare locals in central town
Daily Sabah 2015.06.25
トルコ中部の町で、3ヶ月で9個のシンクホールが開き、人々は怖れている
トルコ中央部のコンヤは、人口 48,000人の町で、かつては悪天候と、砂漠のような景観で知られた。しかし現在、この町は別の脅威に直面していることで知られるようになった。
それはシンクホールの多発だ。
過去3ヶ月の間に、9個のシンクホールが開き、その中には深さ 70メートルのものもあるのだ。最新のシンクホールは、先週カラピナール地方にできた幅 6メートル、深さ 20メートルのものだ。
幸い、それらは住宅街で発生してはいないが、もし、同じようなシンクホールが住宅街に発生した場足、住宅がシンクホールに飲み込まれる可能性もあるとして、町の住民たちは脅えている。
コンヤ近くに 1997年以来住んでいる農家のムスターファ・ディリカンさんによれば、この地域では過去2年間でシンクホールが大幅に増加しており、この2年間で 12個のシンクホールが発生したという。
しかし、ディリカンさんは、実際にはもっと多くのシンクホールが発生していると述べる。その理由は、農家の多くが、土地を閉鎖されることのないように、シンクホールを報告しない例があるからだという。
これまで発生したシンクホールには、すでにブロックのフェンスを作り、安全策をとっているが、今後も新しいシンクホールが発生するリスクは継続している。
この地には 300人の農家が共同体を作っている。
ディリカンさんは以下のように言う。
「どうしたらいいのかわからないんだ。私たちは当局に警告したが、彼らは専門家を派遣して、調査のため地面を掘削しただけだ。その後もシンクホールは発生し続けているんだ」
トルコ・セルチュク大学の地質学が専門のフェスラー・アリク准教授は、地域での豪雨がシンクホールの多発に関係していると述べると共に、「しかし、次のシンクホールが、いつ、そして、どこに発生するかについては予測不可能なのです」と言った。