2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。



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2015年10月31日


米国サンフランシスコ周辺地域で、過去のデータをすべて上回る件数の群発地震が発生中。その数、2週間で450回



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▲ 2015年10月31日の Extinction Protocol より。



アメリカ西海岸のサンフランシスコ周辺で、過去に記録のないほどの数の群発地震が起き続けています。冒頭のように、過去2週間の地震の数は 450回を越えてきているようで、確かに、尋常な数ではないものなのかもしれません。

西海岸といえば、昨年3月にもマグニチュード 5.1の地震が発生して、その余震が 100回を越えたことを、

余震が 100回を越えた米国ロサンゼルスの地震は「サンアンドレアス断層」を刺激したかもしれないと専門家たちはいう
 2014年03月30日

という記事に記したことがあります。

la-quake-top2.gif
CTN


このアメリカ西海岸というのは、サンアンドレアス断層という巨大な断層が走っているところで、ここが崩壊する形での巨大地震が起きた場合、壊滅的な被害が出ることが予測されています。

サンアンドレアス断層
san-andreas.gif


最近では、このサンアンドレアス断層での地震を題材にした『カリフォルニアダウン』(原題:San Andreas / サンアンドレアス)というような災映画もあったりいたしますが、まあ、とにかく、このサンアンドレアス断層で地震が起きると「結構大変なことになる」ことは想定されているようです。

その場所で群発地震が収まらないということで、報道となっている部分もあるのかもしれません。

米国 NBC の報道からご紹介いたします。

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Earthquake Swarm Tally in San Ramon Keeps Rising, Quakes Now Near 450 in Two Weeks
NBC 2015/10/29


カリフォルニア州サンラモンでの群発地震の活発化は続いており、2週間で450回に達している


サンフランシスコ・ベイエリアの街での群発地震数が上昇を続けており、アメリカ地質センターの履歴データによれば、過去の記録をすべて上回っている。

10月28日までの2週間で、サンフランシスコからサンラモンまでの地域では、マグニチュード 2以上の 86の地震を含む 446回の地震を記録した。

10月27日と28日の2日間だけでも 28回の地震が発生している。

この地域の記録では、2003年に 31日間で 120回の群発地震が起きた記録がある。

また、1990年には、この地域で 42日間のあいだ群発地震が続き、最大でマグニチュード 4,4の地震を含む 351回の地震か起きたことがあるが、今回の地震はこのどちらの記録も大幅に上回っている。

ただ、アメリカ地質調査所( USGS )によれば、古いデータは、地震発生の取得に対しての技術が現在のように敏感ではなく、機器が小さな地震を検出していなかった可能性もあるという。

それにしても、今回の2週間で 450回という数は、過去の記録と比べて、飛び抜けて多いのではないだろうか。

サンラモンの住民マーク・ストーンさんは、「ここに住んで以来の数十年で、こんなに揺れを数多く感じたことはないです」と述べる。

マークさんのペットの犬は揺れる数秒前に地震を感知するという。

USGS の科学者たちは、「この歴史的な群発地震の特徴からは、この群発地震は、さらに数週間ほど継続する可能性がある」と指摘しており、今後もマークさんの犬には忙しい日々が続きそうだ。

しかし、科学者たちは、これが大地震の前触れである可能性はほとんどないとも付け加えた。


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2015年10月30日


中国北部が10月としては異例の大雪に見舞われる



10月26日の中国黒竜江省の漠河県


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▲ 2015年10月26日の CCTV より。


今年は、北海道などで早い積雪が報じられたりしていますが、中国も同じ傾向のようで、中国北部にある黒竜江省で 10月26日、この時期としては異例の大雪が降ったことが報じられています。


黒竜江省の位置
mohe-map.gif
Googl Map


最も積もったところでは 40センチの積雪に達したことが中国のメディアで伝えられていて、また、気温の方もマイナス15度など、時期としては、かなり早い寒波の到来となったようです。


china-snow-oct2.gif
sina.com.cn


china-snow-oct3.gif
sina.com.cn


シベリアなどでも時期としては極端な大雪が降っていたり、グリーンランドでも異常な寒さが続いていたりしまして、まだ今後のことはわからないながらも、現時点では、北国の多くで非常に早い冬の到来となっているようです。

CCTV の報道をご紹介いたします。
この報道では、積雪は 8センチとなっていますが、翌日までに最大で 40センチを越えたようです。

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Heavy snow hits large swath of north China
CCTV AMERICA 2015/10/26


中国北部の広い地帯が大雪に見舞われる


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中国の最北部に位置する黒竜江省で、10月26日、激しい吹雪に見舞われた。

雪の深さは、午後5時現在、漠河県で 8センチメートルとなっており、吹雪によって、視界は 100メートル未満になっている。

この雪で、交通に大きな混乱かもたらされたが、しかし、季節外れの美しい景色を出現させもした。

大雪は、トラフィックを妨害するが、美しい冬景色をもたらし、10月(月曜日)26日に中国北部の大スワスを覆いました。

現地には、道路の除雪のために除雪車が派遣されているが、車両は徐行運転するように勧告されている。

空の便は今のところは雪の影響は受けていないという。

そして、空港に到着した観光客たちは、雪に包まれた街を見て、誰しもがその光景に興奮していた。
中国南部の新センから来た観光客は、

「新センには雪が降らないので、私は生まれてから1度も本物の雪を見たことがありません。なので、雪が降った今日、この街に着いたことは、とてもラッキーだったと思います。白い雪がすべてを包んでいる光景は、まるで不思議の国の中に紛れ込んでしまった感覚でした」

と興奮した様子で語った。


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2015年10月29日


ギリシャの島で謎の海洋生物が撮影される



colf-sea-creature.jpg

▲ 2015年10月27日の英国 Yahoo! News より。


ギリシャのコルフ島(あるいはケルキラ島)で、英国人旅行者によって「正体のわからない海の生物」が撮影されたことが話題となっています。

その写真が上の生物なんですね。


もう1枚の写真がこちらです。

mystery-creatures-02.jpg


まあ、パッと見た分には、マナティとかジュゴンとか、その系統の海洋生物などと似た雰囲気を持ちますが、違うといわれれば、全然違うような感じもいたします。


マナティ
manaty.jpg
INFO THE BLUE



ジュゴン
jugon.jpg
鳥羽水族館 人魚の海


何はともあれ、英国 Yahoo ! の報道をご紹介しておきます。

なお、コルフ島の場所は下の位置になります。

コルフ島の場所
colf-map.gif
・Googla Map


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Brit Photobombed By Mystery Sea Creature During Corfu Cave Trip
Yahoo! News 2015/10/27


ギリシャのコルフ島の洞窟を旅行中のイギリス人が謎の海洋生物を撮影


スコットランド在住のハーヴェイ・ロバートソン( Harvey Robertson )さんは、旅行先で奇妙な動物の姿を撮影したが、しかし、見れば見るほど、彼にはそれが何なのかわからないと述べる。

その写真は、ギリシャのコルフ島の洞窟をツアー中に撮影されたものだが、イルカとワニが合わさったように見える姿の生き物が写っているのだ。

ハーヴェイさんは、洞窟の中をボートで通っている中でこの生き物を見つけた。それは、長い鼻を持っているかのようにも見えた。

ハーヴェイさんはボートの上で写真を撮影していたが、この動物がいることにはまったく気づいていなかったという。偶然、カメラをその方向に向けた時に、動物が海の表面まで来たという。

「たまたまこの動物を撮影することができたのです」とハーヴェイさんは言う。

そして、こう付け加えた。

「撮影できたことはいいのですが、私には、これが何なのだか見当がつかないのです。このようなものは見たことがない」

しかし、頭を悩ませているのはハーヴェイさんひとりではない。専門家たちも、今のところ、この動物が何であるのか正確には決定できてはいない。

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2015年10月27日


フィリピンで住宅密集地に巨大シンクホールが発生。家々が飲み込まれる



フィリピン・ベンゲット州に発生したシンクホール

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All About Juan


フィリピンのベンゲット州という場所にある集落で、自由宅密集地に直径 150メートルのシンクホールが開き、そこにあった家が飲み込まれるという出来事が起きています。


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▲ 2015年10月24日の Philippine Star より。


フィリピン・ベンゲット州の場所
Benguet-map.gif
Google Map


3軒ほどの家が飲み込まれたとされていますが、写真を見る限り、残った家もギリギリの状況だったことがわかります。ただ、今後を考えると、飲み込まれなかった家々も同じところに住むのは難しそうな気もします。

なお、奇跡的に、負傷者などはいなかった模様です。

フィリピン・スターの記事からご紹介します。

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Sinkhole gobbles up house in Benguet
Philippine Star 2015/10/24


ベンゲット州でシンクホールが家をむさぼり食う


ベンゲット州のバランガイ・ヴィラックで、幅約 150メートルのシンクホールが、3軒の家を丸呑みするという出来事が発生した。

このシンクホールで、少なくとも 41世帯の家族が、危険を回避するために、近くの小学校に避難している。

シンクホールの発生原因については、フィリピン鉱山地球科学局の専門家たちが、調査のために現地に派遣され、原因究明を続けている。

原因の詳細は、彼らの調査報告待ちということになりそうだ。


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2015年10月25日


インド・カシミール地方に観測史上初めて「10月の雪」が降る



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▲ 2015年10月24日の THE WATCHERS より。



インド北部のパキスタンとの国境付近にあるカシミール地方で、記録されている限りでは「初めて」10月に雪が降ったことが報じられています。

それも、現地の報道などを見ると、「少し降った」ということではなく、結構な量が降ったようなのですね。


10月19日のカシミール渓谷地方の様子

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▲ 2015年10月20日のインド NDTV Unseasonal Snowfall Brings Winter in October in Parts of Kashmir より。



現地の気象局によれば、カシミールに 10月に雪が降った記録は残されていないそうで、少なくとも、近現代の中では、極めて異例の降雪だったようです。

WATCHERS の記事をご紹介します。

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First October snow ever recorded in Kashmir, India
THE WATCHERS 2015/10/24


インド・カシミール地方で、記録の上で初めての10月の雪が降る


インドのメディアの 2015年10月20日の報道によれば、カシミール地方に降った初雪は、やや早すぎる冬をもたらしたようだ。

10月中旬から、カシミール地方の一部に寒気が流れ込み、渓谷の高地域などに時期としては異常ともいえる 10月の雪をもたらした。

高所わ通っているムガール道路で最も高い場所にある、標高 3352メートルのピア・キ・ガリ村( Peer Ki Gali )では 61センチの降雪が記録された。

この悪天候によりカシミール地方への道路は通行止めとなっており、また、 500台以上のトラックが立ち往生している。

地元の気象学者は、この地方で 10月に雪が降った記録はないと述べる。

スリナガルの気象局の代表ソヌム・ロータス(Sonum Lotus)氏は「2010年の 10月に、渓谷で豪雨が降ったことはありましたが、10月の降雪については、公式な記録が存在しません」と述べた。

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2015年10月23日


サハラ砂漠で数十年見られたことのない豪雨による洪水が発生。難民キャンプが大きな被害を受け、国連と赤十字が緊急援助要請



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▲ 2015年10月22日の EL MUNDO より。


アフリカ大陸の3分の1ほども占めるサハラ砂漠は、場所にもよるのでしょうが、とにかく雨の降らない大砂漠なわけですが、その一部で「豪雨」により洪水が発生し、アルジェリアのティンドーフという場所にある難民キャンプなどで大きな被害が出ていることが報じられています。

サハラ砂漠
sahara-map.gif
Road To World Trip



洪水の後のティンドーフ難民キャンプ
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strangesounds.org


この地でこのような雨は、少なくとも 40年以上はなかったそうで、しかも、報道によれば、今後も豪雨が続くと見られているそうです。

難民キャンプの被害は深刻なようで、国連や赤十字が緊急の委員会を結成し、援助要請に動いているとされています。

アフリカでは、少し前にも、

国連発表 : アフリカ南東部マラウイで280万人が過去最悪の飢餓に瀕している

という記事に書きましたが、マラウイ共和国に対しても国連世界食糧計画( WFP )が、緊急の援助を要請していたりと、なかなか厳しい状況が各地かで発生していますが、すべて「気候の異変」によります。

今年のアフリカの天候の異変が、現在進行中のモンスター・エルニーニョと関係あるのかどうかはわからないですが、あるとすれば、今後も続く可能性もあるのかもしれません。

こういうようなことは、「不毛の地が緑の大地になる」という可能性があると同時に、今回のような被害も出てしまうという両方の側面があります。

このサハラ砂漠の洪水について、報道からご紹介します。

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Flood in the Sahara Desert
EL MUNDO 2015.10.22


サハラ砂漠での洪水


サハラ砂漠で発生した、過去40年間で最大の集中豪雨は、アルジェリアのティンドーフにあるサハラ難民キャンプに大規模な洪水を引き起こした。

このような雨が降ったことのないこの地では、16万8000人の人々が暮らす脆弱な家屋に壊滅的な被害が出ている。少なくとも 1200軒の家屋が洪水で破壊された。


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難民たちが暮らすテントも、水によって腐敗し分解してしまうという。ここの人々は避難場所を持っていないので、多くの人たちが困難な状況に陥っている。

多くの世帯が、持っていた数少ない食糧などを含め、持ち物の多くを失ってしまっている。備蓄されていた小麦粉や砂糖なども雨によりすべて駄目になってしまったという。

この地に商店はまったく存在しない。


sahara-floods-people.jpg


「家はチョコレートケーキのように崩れ落ちてしまいました。まだ川が溢れているので、山に避難しています」と、地元のひとりは述べた。

大雨は今後数日続くと見られており、北アフリカの西サハラの領有権を主張し独立を宣言しているサハラ・アラブ民主共和国の援助相は、豪雨が発生した場合に、いち早く食糧と医薬品をもたらすことができるように国際援助を呼びかけている。

赤十字と国連は、最も緊急の援助必要の評価を下しており、国連難民高等弁務官事務所( UNHCR )やユニセフなどで構成される緊急委員会が作られた。



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2015年10月22日


[ミシシッピー・トライアングル] アメリカの夕暮れの空に浮かんだ「光の三角形」の発生原理は?



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The Mississippi Triangle


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アメリカのミシシッピー州で、上のように「空に三角形の光が浮かび上がる」という現象があったようです。起きたのは最近のことではなく、今年5月のことだったようですが、私が知ったのは最近のことでした。

約15秒間、空に出ていたままだったそうで、車中からスマートフォンで撮影されたもののようです。

Mississippi-Triangle-03.jpg


紹介しているページでは、この現象について、いろいろと考察していて、たとえば、「夕暮れと虹と、他の光の組合せ」などで起きたのではないかというような視点から考えたりしているのですが、決定的な要因とはなりえず、こうはっきりとした三角形の光が皿に現れた原理は今ひとつわからないままです。

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夕暮れと虹と光の組合せ?

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最近はいろいろと空に「現れる」というようなことも増えていますし、発生原理はわからないながらも、その中のひとつの事例として記憶しておきたいと思います。

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2015年10月21日


イタリアのジェノヴァで、同国ではかつて目撃されたことがないほどの巨大な「水上竜巻」が発生



ジェノヴァ 10月20日

Genoa-waterspout-001.jpg
Daily Mail



イタリア南部の海岸に面した都市ジェノヴァで、イタリアで目撃されたものとしては最大クラスの水上竜巻( Waterspout )が、ロシア人観光客によって撮影されたことが報じられています。

接近しますと下のようなもので、なかなかの迫力ではあります。

Genoa-002.jpg



Genoa-003.jpg


巨大な水上竜巻の目撃に関しては、最近では、アメリカのフロリダで 2013年の夏に「5つの水上竜巻が発生」した様子が撮影されていたり、

florida-2013-watersout1.jpg
YouTube


同じフロリダでは、その2013年の7月に、下のような、ちょっと想像を絶する水上竜巻も撮影されています。

florida-waterspot-03.jpg
ABC Action News


南フランスでも 2013年に非常に巨大な竜巻が撮影されています。
下はその時の動画です。





水上竜巻そのものは、極めて珍しい現象というわけではないですが、積乱雲などを伴う夏の荒れた天候の下で発生しやすいものと思われ、10月20日のヨーロッパの海で発生したというのは、わりと珍しいことのようにも思います。

現在、大西洋の一部を除いて、世界的に海水温度が異常に高いこととあったりするのかもしれません。

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2015年10月19日


強靱なエボラウイルス : 回復後9ヶ月目の元患者の男性たちの精液の中で「まだエボラウイルスが残存している」ことが確認される



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▲ 2015年10月15日の世界保健機構( WHO )ニュース Ebola virus fragments can persist in the semen of some survivors for at least 9 months より。



やはりエボラは並みのウイルスではなかった

西アフリカのエボラ出血熱は、5月にリベリアで収束宣言が出される(報道)など、沈静化した感じがしていたのですが、最近になって、いくつかのエボラに関しての報道を目にしました。


それは、以下の3つくらいのものなのですが、ひとつは冒頭の WHO が発表した、


1. エボラから回復して9ヶ月経過した生存者の男性たちの精液からエボラウイルスが検出された


というもの。

つまり、西アフリカでエボラに感染して回復した多くの男性たちは、いまだに「保菌者」である可能性が高いということで、今もなお「性感染」に結びつく可能性が高いということが言えるようなのです。

およそどんな病気のウイルスで、普通なら感染から回復した場合、数日から数週間などすれば、体内からウイルスは消失するものですが、エボラウイルスは、少なくとも9ヶ月、あるいはそれ以上の期間、回復者の体内で生き続けている可能性があるというもので、このウイルスの強靱な部分を見せつけてくれます。

そして、あとのふたつは、


2. ギニアで新たなエボラ患者が発生し、いまだに感染拡大が続いていることが判明

3. 今年1月にエボラに感染した後、回復した英国人女性が9ヶ月の今、ふたたび状態が悪化し、危篤に陥っている


というものです。

回復から数か月経って、また重体に陥るというのは、1度エボラに感染した場合、「治ればOK」というものでもなく、かなり長くリスクを伴うという意味もあるのかもしれません。

エボラウイルスが並みのウイルスではない部分を感じさせるところです。

上の3つに関しての報道を、それぞれご紹介します。


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最近のエボラウイルスに関してのいくつかの報道


体内に長く残り続けるエボラウイルス


エボラウィルス、精液に残存 回復男性の5割 WHO
朝日新聞デジタル 2015.10.16

エボラ出血熱のウイルスが、回復した男性の精液に数カ月以上にわたって残存していたことが14日、明らかになった。世界保健機関(WHO)などの研究グループが米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで報告した。

研究グループは、西アフリカのシエラレオネでエボラ出血熱に感染し、回復した男性93人が提供した精液を分析。49%に当たる46人の精液から、エボラ出血熱のウイルスの遺伝子が確認されたという。

このうち、発症から2、3カ月後の9人の精液からはすべてウイルスの遺伝子を検出。発症後4〜6カ月たった40人の場合では65%、発症後7〜9カ月の男性43人でも、26%でウイルスの遺伝子が検出された。




エボラの感染拡大はいまだに続いている


UN: 2 New Ebola Cases in Guinea Show Virus Still Spreading
abc news 2015.10.16

国連:ギニアで新たに、2名のエボラ患者が発生し、ウイルスの拡大はいまだに続いていると国連が発表

世界保健機関( WHO )は、2名の新しなエボラ患者が西アフリカのギニアで確認された。

この2人の新しく同定された患者は、当局によってマークされていなかったということは、エボラに対しての監視が完全ではないことを示唆している。WHO のスポークスマンは、最近、エボラの拡大は小康状態を保っていたが、今後新たな感染が拡大する可能性があると述べている。

現在までに、エボラにより西アフリカで 11,000以上の人々が亡くなっている。




快復後9ヶ月目に危機的容体に陥った元患者


エボラウイルス潜伏?英人女性「危機的な容体」
読売新聞 2015.10.15

ロンドンのロイヤル・フリー病院は14日、エボラ出血熱の治療を受け、今年1月に退院した英国人女性の体調が再び悪化し、「危機的な容体にある」と発表した。

女性は隔離病棟に入院している。英BBC放送によると、ウイルスが体内に潜伏していた可能性があるという。

女性は英スコットランドの看護師、ポーリーン・カファキーさん(39)。

西アフリカのシエラレオネで昨年、エボラ患者の治療支援にあたり、帰国後の昨年12月、英国内で初のエボラ患者と診断された。同病院で治療を受け、1月に完全に回復したとして退院したが、今月に入って再び体調が悪化し、9日に同病院に搬送された。

米CNNによると、英保健当局は、カファキーさんの体調悪化後、接触のあった58人を確認。うち40人にはワクチンが提供されたという。



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2015年10月17日


「英国シンクホール地獄」:その数はすでに 32000 個に



Sinkholes-Britain-top.jpg

▲ 2015年10月16日の英国デイリースターより。


先日、

ロンドン近郊で、同国史上最大のシンクホールが発生。そして、そのイギリスでは、平年の5倍の数のシンクホールが発生し続けている
 2015年10月08日

という記事で、英国史上最大級のシンクホール(陥没穴)が発生したことをご紹介しましたが、その英国で、今回の記事のタイトルにしましたように「英国シンクホール地獄( UK sinkhole hell )」という見出しの記事を見かけました。


uk-sinkhole-01.gif
・Daily Star


記事によりますと、過去2年間で、十数の顕著なシンクホールが発生している英国ですが、これまでは、人的被害が発生していなかったのですが、最近の英国でのシンクホールの発生率は異常なほど高く、ここまで多くなると、いつ建造物被害や人的被害などに結びつくかわからないという内容でした。

上の写真のシンクホールは、2週間ほどセントオールバンズという町の住宅街の道路に発生したものですが、この位置が少しずれていたら、家や車ごと陥没していた可能性もあります。

ちなみに、英国で発生したシンクホールは、全土で 32000個と推定されているそう。

気候や地質の様々な条件があるとはいえ、なぜ、ここまで急激に増えているのかは、謎ではあります。

デイリースターの記事をご紹介します。

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UK sinkhole hell: Will YOUR road be the next hit?
Daily Star 2015.10.16


英国シンクホール地獄:次はあなたの地域の道路に穴が開く?


巨大なシンクホールが、ここ数年、英国の歴史の中で最も速いペースで発生し続けている。そして、次はあなたの住む町で発生するかもしれないのだ。

過去2年間で数十個のシンクホールが出現しているが、専門家たちは、今後の災害規模の拡大に懸念を持っている。

現時点で、英国の南東部、北部、中央部は、すでにシンクホール発性危険帯として同定されており、仮に、住宅や道路、大型建造物などの場所で発生した場合、壊滅的な被害が出る可能性がある。

2週間前に、セントオールバンズの道路に突如出現した 33フィート( 10メートル)のシンクホールは、住民たちを震撼させた。


St-Albans-2nd.jpg


18ヵ月前に、ヘメル・ヘムステッドに 20フィート( 6メートル)の穴が開いて以来、英国全土でシンクホール発生が続いている。

記録が取られ始めて以来、英国全土で 32,000個のシンクホールの発生が報告されているが、驚くべきことに、1人の死者も出ていない。

しかし、専門家たちは、その事態を覆す今後の最悪の事態を恐れている。

問題のひとつに、現在、以前に試験されていない土地に住宅を建築し続けていることがあり、これが、シンクホールでの住宅被害を出す可能性と結びつく。

また、英国では大雨が多くなっており、これがシンクホールの多発を加速させるという危険な組合せになり得る。

各自治区の協議会は、危険な土地に住宅を建築する開発者たちに、それを停止させるためのガイドラインを作ることを余儀なくされている。

昨年冬の英国のシンクホール発生は、通常の5倍となった。

英国気象庁によれば、今年の冬の天候は、10月、11月共に不安定となる見通しが出されており、この冬の雨が、さらなるシンクホール発生につながらないことを祈るばかりだ。


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