2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。



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2015年10月16日


カリフォルニアにマグロガニと呼ばれる南方の深海性甲殻類が大量に打ち上がり、ビーチが赤く染まる

いよいよ顕著になってきたアメリカ西海岸の海域の異変


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▲ 2015年10月08日の米国 KSBW ニュースより。



アメリカのカリフォルニア州にあるパシフィック・グローブという場所にある海岸に、大量のマグロガニ・・・といいましても、その姿はエビとよく似た甲殻類が打ち上げられるという出来事がありました。


打ち上げられたマグロガニ

redcrabs-pacific-grove.jpg
GRIND TV



「マグロガニ」と名づけられた理由は、マグロのエサになるからだそうですが、学術名は、プルーロンコーデス・プラニプス( Pleuroncodes planipes )というらしく、下のような甲殻類で、かわいいといえば、かわいい生き物です。

Pleuroncodes-planipes.jpg
Pleuroncodes planipes


パシフィック・グローブの場所

pacific-grove-map.gif
Google Map


パシフィック・グローブという場所は上の位置にあるのですが、実は、このカリフォルニアでは、今年6月にも、このパシフィック・グローブよりやや南の、ロサンゼルスに近いオレンジ郡というところの海岸に同じマグロガニガ大量に打ち上げられたことがあります。この時は数十万という単位だったと記憶しています。


2015年6月 カリフォルニアの海岸に打ち上げられたマグロガニ

Tiny-tuna-crabs-California-beaches.jpg
Uncover California


さらに、ロサンゼルスの南にあるメキシコのティファナという街の海岸に、今年5月に、何百万匹のロブスターの赤ちゃんが打ち上げられています。


2015年5月 メキシコ・ティファナの海岸に打ち上げられたロブスター

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▲ 過去記事「メキシコ・ティファナの海岸に「 250 万匹」の死んだロブスターが打ち上げられる」より。


さらに、その1ヶ月ほど前の4月には、同じティファナの海岸に、おびただしい量のクラゲが打ち上げられています。

下の写真の青いのがすべてクラゲです。


2015年5月 メキシコ・ティファナの海岸

velellas_en_baja_california.jpg
zonalider.com


このように、今年はアメリカ大陸の西海岸で、尋常ではない規模の海の生き物たちの大量死や大量漂着が相次いでいて、この海域(あるいは海全体として)の何らかの巨大な変化を感じさせるには十分ではないでしょうかね。

これら一連の大量の漂着も、今回のマグロガニ漂着も理由は不明ですが、最近の「異常な海水温」が影響しているような気はします。

今回のマグロガニの漂着について、アメリカ KSBW ニュースの報道をご紹介いたします。

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Thousands of tuna crab washing up in Pacific Grove


大量のマグロガニがカリフォルニアのパシフィックグローブに打ち上げられ海岸を覆う


カリフォルニアのパシフィック・グローブの海岸が現在、大量の赤い甲殻類で覆い尽くされている。

それを見た人々は思う。

「この光景は一体何なんだ?」

このあたりの海を熟知している地元のダイバーたちも、このような光景は1度も見たことがないと述べる。

打ち上げらた甲殻類は、遠洋性の赤ガニ、あるいは、ツナクラブと呼ばれる、エビのように見え、泳ぎ方も奇妙な生物だ。

マグロガニは、普通は海水温が暖かいメキシコの大陸棚海域に生息するが、海流と海水温の影響を受けやすく、専門家たちは、今回の現象について、エルニーニョ現象との関係を疑っている。

モントレー湾水族館の関係者は、これらのクラブガニがこのような北部の海域に現れるのは、エルニーニョ現象が起きている特に多く見られる傾向にあると語る。

関係者によれば、今年、この海域で普通は見られない生物たちが多く見られることを奇妙だと思っている専門家が多い。普段では生息しないアンチョビさえ確認されているという。


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2015年10月13日


ルーマニアで10月としては異例の暴風雪により大雪の被害が拡大中



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▲ 2015年10月11日のルーマニア antena3 より。



私は北海道の出身なんですが、今日ニュースを見ていましたら、北海道で、

「初雪がそのまま積雪になる可能性」

という天気予報がなされておりました。


北海道 雨から雪へ 積雪も
ウェザーマップ 2015.10.13

hokkaido-2015-snow.jpg


きょう(13日)は冷たい空気が流れ込み、北海道では次第に雨が雪に変わるでしょう。初雪がいきなり積雪となるおそれがあるため、雪への備えが必要です。

今夜にかけて、北海道の上空には11月から12月並の寒気が流入する予想です。午前中は雨の所が多くても、夕方以降は日本海側を中心に雪へと変わるでしょう。

あす朝までに、上川・留萌地方の多い所では、峠や山間部で20センチ・平地でも5センチの雪が予想されています。湿った雪による電線への着雪、積雪や路面の凍結による交通障害にもお気を付けください。



「いくら何でも 10月の積雪は早いだろ」

とは思いますが、どうも、そのようになる可能性が高いようです。

天気図を見ますと、北海道上空の大気の気温が、マイナス 30度とかになっていますしね。

まあ、小氷期「的」な状態に入ることが、何となく確定しているというような話もあるわけで、早い冬も珍しいことでもないのかもしれません。


[参考記事]精度97%の「2030年までのミニ氷河期突入」予測は、その発表の元となったロシア人女性物理学者の「太陽活動の解析予測の実績」から実現確実な状勢に


いくつかの地域で、そんなような早い冬が訪れつつある中、ヨーロッパの一部では、本当に早い冬が訪れていて、ルーマニアでは、時期的には異例ともいえる「10月の暴風雪」により混乱がもたらされ、鉄道が動けず、停電によって孤立した集落が出ているとのことです。

また、ポーランドでも今週、暴風雪になるとの予測が出ています。

北海道にしてもルーマニアにしても、真冬でしたら、それほど珍しいニュースでもないのかもしれないですが、北海道で 10月に「初雪が積雪」になるとか、ポーランドやルーマニアで 10月に暴風雪とかは、やや珍しいかもしれません。

ルーマニアの現状について、現地の報道をご紹介します。

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COD PORTOCALIU de ninsori si vant puternic si cod galben de viituri in 6 judete. Orasele in care a nins in acest weekend
Stirile Pro TV 2015.10.11


ルーマニアで、6つの郡で暴風雪と、それに伴う洪水に関して、コードイエロー(注意報)とコードオレンジ(警報)が発令された。


poland-snow-001.jpg


ルーマニア全土で、週明け(10月12日)まで、雪と暴風が続く可能性がある。

スチャヴァ郡では、初雪がそのまま積雪となり、5センチの積雪となった。

交通もこの雪によって混乱しており、交通事故などにより7人が負傷している。スチャヴァ郡では、この吹雪で積雪が 15センチに達する可能性があると見込まれている。

ネアムツ郡では、緑の草原の上に雪が積もった。

観光客たちは、誰も冬服を用意していないので、気温5度という中で、震えていたが、それでも、早い雪により美しい景色が見られたことに観光客たちは満足していると語った。

この異例の冬の天候は、ルーマニア全土で、10月12日まで続くと見られており、山間部での積雪は最大で 15センチに達すると予測されており、また、 80キロメートル以上の暴風が吹き荒れると予想されている。

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2015年10月10日


トルコ中央部のコンヤで発生が続くシンクホール。今年春から10個目に



コンヤで10月初めに発生したシンクホール

giant-sinkhole-forms-in-central-anatolias-konya-thirteenth.jpg
BGN NEWS


トルコにコンヤという場所があります。
下の位置にあるところです。

konya-map.gif
・Google Map


ここは今年6月に「3ヶ月で9つのシンクホールが発生している」ということで、


トルコ中部の町コンヤに3ヶ月で9つのシンクホールが開き、動揺する住人たち
 2015年06月29日


という記事でご紹介したことがあります。

下のようなシンクホールが次々と発生していました。


2015年5月にコンヤに発生したシンクホール

t-sinkhole-001b.jpg



2015年6月にコンヤに発生したシンクホール

turkey-sinkhole-2015b.gif



2015年7月にコンヤに発生したシンクホール

konya-2015-07.jpg
todays zaman


このコンヤに、10月初め、またしてもシンクホールが発生したことが伝えられていました。

これで過去2年間での発生数が「 13個」になったそうで、今年の春からだけでも 10個目となるのだそうです。

もともと、この地方はシンクホールが発生しやすい場所ではあるようですが、今年になって 10個も立て続けに発生し始めたという原因は明確にはわからないながらも、気象や地質やいろいろな原因が絡み合っているものではありそうです。

いずれにしても、シンクホールのニュースが最近またとても多いです。

トルコの BGN ニュースからご紹介します。


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Giant sinkhole forms in central Anatolia’s Konya, thirteenth in 2 years
BGN NEWS 2015.10.07


アナトリア地方コンヤに巨大シンクホールが出現。過去2年間で13個目


トルコのアナトリア地方にあるコンヤで、幅 10メートル、深さ 7メートルのシンクホールが農地の上に出現した。

これはこの地域で、過去2年間で 13個目となるシンクホールで、今年の春からだけでも 10個目となるものだ。

このシンクホールは、町の中心部から約 7キロメートルの場所にあり、最寄りの住宅地からは 500メートルほどの場所にあたる。

この地域では、いくつかの古いシンクホールの存在がある。その中には、深さが 70メートルに達するものも含まれる。

最近急にシンクホールが増えた原因としては、春の降水量が多かったことと関係あるのではないかと地元の人々は言う。

トルコ・セルチュク大学の地質工学教授であるフェトゥラー・アリク氏は、この地域では、これまで 200以上のシンクホールが確認されているという。

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2015年10月08日


ロンドン近郊で、同国史上最大のシンクホールが発生。そして、そのイギリスでは、平年の5倍の数のシンクホールが発生し続けている



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▲ 2015年10月07日の英国 THE WEEK より。



ロンドンにも近いセント・オールバンズという町で、10月1日に、イギリス史上で最大クラスとなるシンクホール(陥没穴)が発生するという出来事がありました。


セント・オールバンズのシンクホール(英国 BBC より)

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uk-sinkhole-02.jpg


uk-sinkhole-03.jpg
BBC



セント・オールバンズの場所
St-Albans-map.gif
Google Map


そして、その後の 10月7日の英国メディアのザ・ウィークが特集したのが、冒頭の「なぜ、英国ではシンクホールがこんなに一般的になってしまったのか?」というタイトルの記事でした。

記事によると、英国全土では 2014年のシンクホール発生数が、それ以前の年の5倍にも上っていたそう。

世界的にシンクホールは増加していることが、その報道数などから伺えますが、イギリスでもこんなに増えていることを初めて知りました。どうやら、「荒れた気象」と関係している部分もあるようです。

とろで、どうでもいいことなんですが、このセントオールバンズのシンクホールの大きさは、

幅  66フィート
深さ 33フィート


と、「 33の倍数」で構成されているシンクホールなのでした。
メートルにしますと、幅 20メートル、深さ 10メートルとなります。

冒頭のザ・ウィークの記事の概要をご紹介します。

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Sinkholes: why are they becoming more common?
THE WEEK 2015.10.07


シンクホール:なぜそれらは、より一般的になってきているのか?


セントオールバンズで、幅 66フィート( 約20メートル)、深さ 33フィート(約 10メートル)のシンクホールが発生し、これは英国史上で最大規模のシンクホールとなり、広く報道された。

この数年間、英国全土で、深さ数メートル以上のシンクホールの発生が何例も報告されているが、しかし、シンクホールはなぜ発生するのか。

何よりも、なぜ最近になって、こんなにシンクホールの発生が増えてきているのか。


なぜシンクホールは起きるのか?

シンクホールそのものは、数千年間にわたって水が徐々に地下空洞を形成し、可溶性の岩盤を溶解する際に発生する、あくまで自然の現象だ。

英国地質学会の科学者は、雨天が持続したり、洪水が多発する期間は、この地下の空洞を露わにし、シンクホールを発生させる可能性が最も高いという。また、逆に、地下水の突然の排水もシンクホールを引き起こす可能性がある。

もうひとつのシンクホールのタイプは「クラウンホール」と呼ばれており、これは、元鉱山などの地下が崩壊するものだ。今回のセントオールバンズのシンクホールの場合もこのクラウンホールの可能性がある。

地元の考古学者は、過去の粘土採掘場が地面に亀裂を発生させたのではないかと述べている。

ヨーロッパで最も深いシンクホールは、クロアチアにある 1740フィート( 530メートル)のもので、世界最大のシンクホールは、中国の「小寨天坑」( Xiaozhai Tiankeng )と呼ばれるシンクホールで、深さは 2172フィート( 662メートル)ある。


シンクホールは、より一般的になってきているのか?

今回のセントオールバンズのシンクホールの他にも、最近、ハイウィコムのシンクホールや、ロンドンの舗装道路の爆発など、英国では地質的異変が続いているように見える。

より巨大なシンクホールが、英国の各地に出現していることは確かだ。

特に雨が多かった 2014年初めには、平年の5倍のシンクホールが発生した証拠が、科学者たちから報告されている。

今も続く長期的な気候変動は、豪雨や洪水を増加させ、あるいは、極端な気候を招き、それは、シンクホールの発生の増加につながる可能性を提起する。

英国全土には、推定で 32,000のシンクホールが点在していると見られている。


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2015年10月05日


米国サウスカロライナ州で「1000年に1度」と知事が述べる壊滅的な大洪水で非常事態宣言が発令



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▲ 2015年10月05日の BBC より。



世界中で大きな洪水が続いています。

10月3日には、フランスの観光地カンヌなどで、豪雨のために 17名が死亡し、4人が行方不明となっていますが、アメリカではサウスカロライナ州で、「 1000年来、記録にない集中豪雨」による洪水が起きたと報道されています。


写真などを見ますと、町そのものが水没しているかのような写真が SNS などに投稿されています。


california-water01.jpg
Twitter



california-water-02.jpg
Weather.com



サウスカロライナ州の場所
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Google Map



流されるトラック

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Weather.com


また、最も豪雨と洪水の規模が激しい地域のひとつであるスプリングフィールドという町では、洪水で、墓地から「棺桶が流れ出す」という事態も起きているようです。


流れ出す棺桶

coffins-flote.jpg
News 6 Channel


大きな洪水も、最近では、多くの国で日常的な出来事となってしまった感がありますが、「 1000年に 1度」というような報道は、それほど目にするものではないです。

英国 BBC の報道をご紹介します。

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South Carolina flooding 'once in 1,000 year event'
BBC 2015.10.05


サウスカロライナ州の「 1000年に 1度」の洪水


サウスカロライナ州の知事は、州の一部での豪雨は、過去 1,000年間のどれよりも高い降雨量を示し、現在までに、少なくとも 6人が死亡したと述べた。

チャールストンでは、この 3日間の間に 350ミリメートルという歴史的な量の雨を記録し、チャールストンの学校は 10月5日は休校となり、いくつかの高速道路は閉鎖されている。

集中豪雨は、カリブ海で発生したハリケーン「ホアキン( Joaquin )」の影響での気象システムによって悪化してきている。ハリケーンそのものがアメリカ東部を直撃するとは予測されていないが、その影響での豪雨が長引いている。

サウスカロライナ州知事ニッキー・ヘイリー氏は、「私たちは 1,000年に 1度の雨を経験しています」と述べた。

知事は、住民たちに外出を控えるように勧めている。

バラク・オバマ大統領は、サウスカロライナ州に非常事態を宣言した。これは、州および地方当局が、今回の洪水に対処するための連邦政府の援助を受けることを意味する。

歴史を持つ街チャールストンの市内中心部では、多くの道路が閉鎖されており、洪水を防ぐための土嚢が各所に積み上げられた。


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2015年10月03日


国連発表 : アフリカ南東部マラウイで280万人が過去最悪の飢餓に瀕している



malawi-hunger-top.gif

▲ 2015年09月25日の国際連合ニュースセンターより。



アフリカ南東部にあるマラウイ共和国で、過去最悪規模の食糧危機に直面していることについて、国連の世界食糧計画から緊急の警告が発せられています。

マラウイは、地理的にも外交的にも、日本にはあまり馴染みがない場所かもしれないですが、下の位置にあります。


malawi-map.gif
fukumotocoffee.com



マラウイは、2013年頃から不安定な天候や洪水が農業を脅かしていたそうなんですが、今年に入ってから洪水と干ばつが繰り返されるようになり、動物、作物の多くが壊滅してしまい、国連は、このままだと数か月以内に 280万人が飢餓に陥るとしています。

そして、国連食糧計画の予算は、すでにマラウイへの援助として必要とされる予算を下回っていて、追加の民間支援等が必要ということでの緊急発表のようです。

マラウイの人口は、1600万人ほどです。

国連ニュースセンターの記事をご紹介します。


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Malawi facing worst food crisis in decade, requires $81 million in relief aid – UN agency
UN News Center 2015.09.25


過去数十年で最悪の食糧危機に直面するマラウイ、救援物資で9700万円を必要とする - 国連機関


子ども 10人のうち 4人が栄養不良による発育障害に苛まれているマラウイ共和国で、過去数十年で最悪となる可能性のある食糧危機に、この数か月中にも直面することを、国連世界食糧計画( WFP )が警告した。

WFP のプレスリリースは、

「影響を受けているいくつかの地域の住民たちは、すでに、自分たちの家畜を売り始めている。そして、女性たちは、環境を悪化させ、現在の脆弱な天候をさらに悪化させる可能性のある薪や木炭の販売に従事している」

「今年の深刻な洪水や干ばつによって、収穫を台無しにされた 280万人以上の人々が、今後数か月以内に飢餓に直面するだろう」

と述べている。

さらに、プレスリリースは以下のように続く。

「今年初めには、洪水が、マラウイ史上で最悪の家畜の損失に繋がり、この洪水は肥沃な土地を破壊してしまった」

「昨年の終わり以来、WFP は、2013年から続く雨不足に見舞われた人々や、洪水に見舞われた人たち 100万人以上に救済支援を提供してきた」

WFP の代表は、

「WFP の活動資金は、政府、企業や個人からの任意拠出金によって賄われているが、今回の 81万ドル(約 9700万)規模の資金供出には、25%以上が足りない状態となっており、追加の資金供出が緊急に必要とされている」

と語る。



記者会見をするWFP代表アーサリン・カズン氏
WFP-Executive-Director.jpg
2.8m People Face Hunger In Malawi, Warns WFP


WFPはまた、迅速な対応が子どもたちの命を救うとしており、特にそれは、子どもたちの認知の発達と、生涯にわたる健康と生産性に大きな効果を持ち、子供たちの発育阻害と栄養不良の悪化を防止するために不可欠であると述べた。

マラウイの最近の飢餓に対してのコストは驚くべきもので、地域の 42%のコストを占め、その総額は、ほぼ 6億ドル( 720億円)にのぼるという。


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2015年10月01日


タンザニアで数百頭から数千頭にのぼる「ヌー」が川の中での謎の大量死



タンザニアのマラ川で死亡した数百〜数千頭のヌーたち

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▲ 2015年9月28日のアフリカ・グラフィック Hundreds of wildebeest found dead in Tanzania より。



nu-01.jpg
Wikipedia



アフリカ大陸南部にすみ、集団で大移動することで知られる「ヌー」という哺乳類がいます。


集団で川を渡るヌーたち

gnu-move.jpg
The Wildebeest Challenge


この9月の終わり、アフリカ・タンザニアの川で、数百頭から数千頭に上るヌーたちが死亡しているのをサファリのガイドたちが発見しました。


死亡したヌーたち

wildebeest-dead-mara-serengeti-02.jpg


wildebeest-dead-mara-03.jpg


マラ川の位置
mara-river.gif
・Google Map



タンザニア当局によれば、このヌーたちの集団死の原因は、「川の深い部分に集団で入っていってしまったため」ということで確定したということのようです。

この「川の深いところに入ったため」という理由は、何となく釈然としない部分もないではないですが・・・(移動を「本能」として持っている動物なら、その本能で回避できることなのでは?)


あるいは、そういう本能的な部分に何か集団で異常が起きたとかですかねえ。


いずれにしても、疾病とか化学物質とかは関係がない大量死であることは確定しているようで、やや謎が残ると同時に、やや終末感の漂う光景でもあります。

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