▲ 2015年11月23日のスウェーデンの英字メディア THE LOCAL より。
アイスサークル、あるいは、アイスディスクというのは、寒冷期に、川や湖などのの水面に「丸い形の氷が形成されていく」という現象です。
アイスサークル - Wikipedia によりますと、
発生する原因は未解明であるが、水中に発生する渦流により形成されると考えられている。
しばしばスカンジナビアや北米の寒い地域で観測される。
とのことで、原因はわからないながらも、現象自体は珍しいというものでもないものかもしれません。
原因について、ロシア人科学者の「地下から噴出するガスのため」とした説が、ドイツのシュピーゲルの記事に載ったことがありましたが、小さな小川などでも発生する現象ですので、ガス説が全部に当てはまると考えるのは難しそうです。
そんなアイスサークルも、巨大なものに限定すれば、かなり珍しいものとなりますが、そんな巨大なアイスサークルがスウェーデン北部の川に出現しました。
読み方が違うかもしれないですが、スウェーデン北部フォルスビン( Forsbyn )という場所を流れるカリックス川( Kalix River )の水面に出現したとのこと。
出現したアイスサークル
出現した場所
巨大なアイスサークルは、最近では、2013年12月に米国ノースダコタ州に出現したものが有名かもしれません。
2013年12月にノースダコタ州に出現したアイスサークル
・AP
今回のスウェーデンのアイスサークルの大きさは、見た限りでは、ノースダコタのものをはるかに上回っているようにも見え、ここ数年では最も巨大なものではないかと思います。
ちなみに、この場所は、アイスサークルが発生しやすいようで、撮影した男性は、過去にも「小さなものは何度か見たことがある」と言っています。
スウェーデンのメディアの記事をご紹介します。
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Giant ice circle forms in northern Swedish river
THE LOCAL 2015/11/23
スウェーデン北部の川に巨大なアイスサークルが出現
11月23日、スウェーデンでは、凍った川の上に出現した、北國特有の不思議な輪の現象を撮影することに成功した男性のラッキーぶりが話題となっている。
トルグニー・ヨハンソンさんは、ルレオの北 75キロメートルにあるフォルスビンを通るカリックス川の上に浮かぶ巨大な氷の輪(アイスサークル)を見つけ、ドローン(無人機)を用いて、その全景を撮影した。
「以前にも、同じ場所で、アイスサークルを2、3度見たことがありますが、これほど巨大なものは今まで見たことがありません」と彼は言う。
このアイスサークルは、川の潮流が本流と反対向きに流れている場所にゆっくりとしたスピードで形作られている。水が凍る時に、その周回に従い、氷のディスクが形作られると見られている。
このアイスサークルは、世界的には比較的珍しい現象だが、北部スウェーデンでは、かなり頻繁に見られるものだ。しかし、このような大きなものが見られることはほとんどない。