2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。



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2015年11月17日


ロシアのバイカル湖の湖底を浸食し続ける「緑のスライム」。ノルウェー北部に打ち上げられた「紫のスライム」



グリーンの粘体物質に浸食されているロシア・バイカル湖


green-slime-lake-baikal-top.gif

▲ 2015年11月13日の National Geographic より。


baikal-slime-002.jpg


ロシアのバイカル湖の湖底が「緑の粘体」に覆われつつあることが報じられていました。

バイカル湖は、極東ロシアに位置していて、「世界のトップ5つの最も美しい場所のひとつと言われてきました。

バイカル湖の場所
baikal-lake-map.gif
・Googla Map


世界で最も深い湖としても知られていて、長い間、ほとんど手付かずの状態が残されている湖のひとつだとされてきました。しかし、最近は、そのバイカル湖の底に、それまではなかった「緑色のスライム」が侵略をしてきていて、これは藻類のようなんですが、藻は水質の汚染理原因ともなり得ますので、これまでのバイカル湖にはなかった、

「水質の汚染の拡大」

が懸念されるようになってきているとのことです。


数日前には、ノルウェー北部に、藻などではなさそうですが、やはり正体不明の「紫のスライム」が大量に打ち上げられていて、これも何なのだか正体がわからないというニュースがあったばかりでした。

謎の紫のスライムが打ち上げられたノルウェイ北部の海岸


norway-purple-slime.gif

▲ 2015年11月09日の nrk より。


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ロシアの藻の方は、アオミドロに属する藻類のようで、それまでのバイカル湖では見られなかったものです。

記事では、人間の活動による湖の汚染が理由ではないかとされているようですが、原因として確定的なものではないようです。

湖底を覆い尽くす緑の生命


04baikal-slime-003.jpg


ロシアの気候の変化なども関係していそうですし、複合的なものではあるのでしょうね。いずれにしても、グリーンとかパープルとか、何だか華やかに彩られて胃はいますけれど、これらの「カラフルなスライム」もまた、地球の変化をあらわしているものの象徴かもしれません。

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2015年11月13日


アルゼンチンを襲った「爆撃のような」雹



最近、大きな雹(ひょう)が降ることが、世界中で割とよく報じられますが、例えば、「テニスボール以上の大きさの雹」が降った時というのは、その場に居合わせたとしたらどんな感じか、ということがよくわかる動画が投稿されていました。

これは、11月9日に、アルゼンチンのコンスクリプト・ベルナルディという街に降った特大の「雹嵐」の時に撮影されたものです。

その音、そして、男性の怒号などが響く、ちょっとした戦場のような様相に驚かれると思います。ご覧下さい。





動画は 2分50秒くらいのものですが、最初は、下のような光景でした。

hail-before.jpg


それが、2分後には、下のような光景となっていたのでした。

hail-after.jpg



アルゼンチン・エントレ・リオスのコンスクリプト・ベルナルディの場所
Conscripto-Bernardi-map.gif
・Google Map

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雹はアルゼンチンのこの地域の周辺の多くで降ったようですが、下のような大きな雹の写真が次々と投稿されています。

hailstorm-Conscripto-Bernardi-argentina-01.jpg
Relevan la situación de familias afectadas por el granizo en Conscripto Bernardi


hailstorm-Conscripto-Bernardi-argentina-6.jpg

今年は、怪物エルニーニョの影響も含めて、特に南米はこれから激しい天候がさらに続く可能性がありますし、他の地域でも、どのようになっていくのかはわからない部分があります。

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2015年11月10日


南アフリカ上空に出現した圧倒的なビジュアルを見せるレンズ雲



11月9日にケープタウン上空に現れた数多くのレンズ雲

lenticular-clouds-cape-town-top.jpg
lenticular clouds cape town


lenticular-clouds-02.jpg
Twitter


前回の記事、

オーストラリアに出現した「雲の津波」
 2015/11/08

は雲に関係した内容だったのですが、今回も雲の話題です。

昨日、11月9日、南アフリカのケープタウンで「レンズ雲」という雲に分類される雲が「大量に」出現しました。

レンズ雲そのものは珍しくも何ともなく、私も何度も見たことがありますが、こんなにたくさんのレンズ雲が1度に出現するというのは、かなり珍しいのではないでしょうか。少なくとも私はこんな光景を初めて見ました。

lenticular-clouds-03.jpg
goodthingsguy.com


lenticular-clouds-07.jpg
Twitter

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この雲の名称に関しては、レンズ雲の部類の下に、笠雲とか、つるし雲とかいろいろと分かれているようですが、呼び方はともかく、この形の雲が大挙して上空に押し寄せる光景は圧巻だったようで、南アフリカのソーシャルネットワークなどでは、数多くの写真が投稿されていました。

しかも、この日のケープタウンには、上のレンズ雲だけではなく、下のような雲も出現していたようです。

capetown-clouds-001.jpg
lenticular clouds cape town


南アフリカといえば、巨大なマザーシップが登場する映画『第9地区』の舞台となった国でもありますが、確かに、こういう雲たちを見ていると、中から UFO でも出てきそうな勢いは感じますねえ。最近は世界中で面白い雲が連日のように現れています。

映画『第9地区』のマザーシップ
district9.jpg


そして、この前日の 11月8日には、オーストラリアのヴィクトリア州で下のような、「ホールパチン雲と彩雲のコラボレーション」という、これもまた珍しい雲が出現していたようです。

holepunch-clouds-1108.jpg
Inquisitr


次はどんな雲が現れてくれますかね。

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2015年11月08日


オーストラリアに出現した「雲の津波」



オーストラリアのシドニー近郊にあるボンダイビーチというリゾートで、下のような津波のような雲が出現したことが話題となっています。下の写真は、それぞれツイッターやインスタグラム(スマートフォンなどで撮影した写真を共有するアプリ)に投稿された写真です。

sydney-cloud-top.jpg


apocalyptic-cloud-sydney.jpg


terrifying-cloud-sydney.jpg
Twitter


なかなか見られない雲の形状だと思いますが、CNN によりますと、「シェルフ雲」(shelf は「棚」)という雲に分類されるのだそう。

shelf-clouds-01.jpg



この雲の出現を聞きつけ、多くの人たちがボンダイビーチにやって来て、下のように記念撮影をしたそうです(苦笑)。


shelf-clouds-02.jpg
・CNN


CNN の記事をご紹介します。

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Spectacular shelf cloud rolls in over Sydney's Bondi Beach
CNN 2015/11/06

壮観なシェルフ雲がシドニー・ボンダイビーチ上空に出現


オーストラリアのシドニー近くにある人気の海岸「ボンダイビーチ」で、棚状の形をした壮大な雲が同海岸に接近する気象現象が出現した。

目撃者たちはCNNの取材に「巨大な波が海上から我々の方へ押し寄せてくるような光景だった」と振り返った。この壮大な現象をみるために、住民たちが走って集まってきたという。

水泳のためにボンダイビーチへ向かっていた女性は「空の波」と形容し、「突然、気温が非常に蒸し暑くなり、風が生温かくなりました」と証言した。

この雲は「シェルフ雲」と呼ばれるもので、シドニーではこの雲の出現した後に、雨が降った。

オーストラリア気象観測所はこの日の午後に激しい雷雨を警告し、住民たちに対して、屋内にとどまるように勧告した。

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2015年11月05日


まさに異常:観測史上初めてサイクロンが上陸した砂漠のイエメンで2日間に「5年分の雨」が降る



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▲ 2015年11月4日の米国 CBS ニュースより。



中東のイエメンに、観測史上初めてとなるサイクロンが上陸し、報道によれば、

「2日間で5年分の雨が降る」

という壊滅的な状態になっています。

下は、洪水の中で、住民の人々が救助し合っている様子です。おそらく、イエメンのほとんどの人は、「洪水」というものを経験したことはないように思います。




このサイクロンは 11月3日は下の位置にあり、今現在、さらにアラビア半島の内陸部に進んでいると思われます。

11月3日のサイクロン「チャパラ」の位置
Cyclone-Chapala-01.gif
CNN


chapala-location.gif
・Google Map


上陸した後は。サイクロンの勢力は衰えるとしても、この先にある国々も砂漠の国ばかりで、大雨や洪水には慣れていない国が多そうで、中東の荒れた状況はしばらく続くのかもしれません。

今の地球は、海水温も、大気の循環の方向も完全に変わってしまったのかもしれず、私たちがかなり大きな規模での地球の変化の渦中にいることを感じます。

冒頭の CBS の報道をご紹介いたします。

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Yemen, amid brutal war, gets its worst-ever cyclone
CBS 2015/11/04


厳しい内戦の渦中のイエメンに史上最悪のサイクロンが上陸


シーア派の反政府勢力と連立政府との間の破壊的な内戦の中、サウジアラビア主導の空爆が続いているイエメンが、同国史上最強のサイクロン『チャパラ』に見舞われている。

チャパラは 11月3日に、イエメン中部の港湾都市ムカラ付近に上陸し、一帯は最大風速 40メートルほどの暴風が吹き荒れた。このムカラの港は現在、国際テロ組織アルカイダ系「アラビア半島のアルカイダ」に制圧されている。

そして、年間雨量 100ミリ程度のイエメンに、1日でその2倍から3倍の量の雨が降り続けており、今後も大きな被害が出ることが予測されている。同国の歴史の中で、これほどの雨が降った記録は残されていない。

海岸近くの多くの住民たちは、洞窟や学校などに避難しているという。

このサイクロンにより、インド洋にあるソコトラ島では3人が死亡した。

チャパラは、砂漠の上に上陸した後は、急速に勢力を落とすと予測されているが、それまでの雨量は、イエメンの年間平均降水量の5倍に達すると考えられる。

内戦の激しさを増しているイエメンだが、第三の規模の都市タイズでは、サウジアラビアの空爆により、過去 24時間で 33人が死亡している。

国連の発表では、このサウジアラビアの空爆により、少なくとも 2615人の民間人が死亡しているという。

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2015年11月03日


アメリカ大陸で相次ぐ巨大亀裂 : ワイオミング州で幅50メートル、長さ750メートルの巨大な亀裂が突如発生



ワイオミング州に発生した巨大亀裂

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▲ 2015年10月31日のニューヨーク・デイリー・ニュースより。



アメリカのワイオミング州で、「巨大な亀裂が突如として発生」したことが報じられていました。

それが冒頭の写真ですが、もう少し近くで見ると下のような感じです。

crack-wyoming.jpg
scontent


大きさは長さが約 700メートルで、幅が約 50メートル。

発見されたのは 10月初旬で、9月中旬まではなかったということですので、9月下旬に瞬間的に出来たものか、あるいは、早いスピードで規模が拡大したのかもしれません。


場所は、ビッグホーン山脈というところで、記事から類推いたしますと、下の場所あたりだと思われます。

wyoming-map.gif
Google Map

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この1年くらいは、メキシコあたりからアメリカまで、大規模な亀裂が何度か発生していますが、少し振り返っておきたいと思います。


2014年から2015年の南北アメリカ大陸で発生した亀裂

2014年8月 メキシコ

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南米から北米への地殻変動ライン上で… : メキシコのオアハカに巨大な亀裂が出現


2014年11月 米国オレゴン州

Alkali-Lake-cracks2.jpg
米国オレゴン州に一夜にして「見渡す限りの長さの巨大な亀裂」が出現


2015年8月 メキシコ

mexico-crack-2015b.jpg


これらを含めて、「南米から北米への亀裂ライン」というものが、何となく結べそうな気がしていて、今度きちんと調べてやってみようかと思います。

何か大きな規模での地殻の変動のようなものが浮かび上がるかもしれません。

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