2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。



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2016年01月31日


中東クウェートに「史上初めて」雪が降る



2016年01月28日の報道より
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MIDDLE EAST EYE



先日、サウジアラビアで大雪が降ったことを、

サウジアラビア北部が「吹雪を含む大雪」と氷点下5℃のミニ氷河期状態に陥る
 2016/01/30

という記事で書きましたが、サウジアラビアに隣接するクウェートでは、報道によれば、「同国史上初めて」雪が降ったのだそうです。

雪の量そのものはほんの少しですが、「初めて」というあたりにインパクトがあるニュースなのかもしれません。

今回のクウェートを含めて、この数日間の中東の「雪と寒さの状況」は、下のようになっています。

kuwait-snow-2016map.gif
Google Map


これを見る限りは、イラクなどを含めて、さらに多くの国で雪などが見られているような気もしないでもないです。

そして、クウェートで初めて雪が降ったとされているのなら、同じような緯度などの他の地域でも、やはり「初めて雪が降った」という場所もあるようにも思いますが、中東のアラビア半島地域の地方のニュースは調べるのが難しいです。

ちなみに、現地の報道を見ていますと、この日のクウェートでは、雪が降っただけではなく、「地震」も起きていたそうです。クウェートでは地震も大変珍しいです。

2016年01月30日のアラブ首長国連邦の報道より
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albayan.ae


マグニチュードは 2.5と小さなものだったようですが、地震そのものが大変に珍しいですので、このような地震でも報道になるのかもしれません。

中東の地震というのは、たとえば、クウェートから比較的近いドバイなどでは「平気で」あんなように高層ビルを建てられるというのも地震がないことを前提としているためで、もしドバイなどに地震があったとしたら、とんでもないことになってしまうとは思われます。

まあ、ドバイに地震が起きるようなことはないでしょうけれど、絶対にないとは誰にも言えないのが地球であったりもいたします。

というわけで、記録上で初めてのクウェートでの雪についての報道です。

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Snow falls in Kuwait for 'first time ever'
MIDDLE EAST EYE 2016/01/28

クウェートに初めての降雪

中東クウェートで、1月28日、気温が急激に下がり少量の雪が降った。
これは同国の歴史の中で、初めての出来事である。

読者の方から送られた映像は、クウェートの沿岸地域での降雪を示していた。




砂漠にも全体としてうっすらと雪が被っている状況がわかる。

kuwait-dessert-snow.jpg


クウェートは、夏には気温が 50℃まで上がり、冬でも通常は 20℃程度だが、1月28日の気温は 3℃までしか上がらなかった。過去に、冬にひょうや霜がおりたことはあるが、クウェートに雪が降ったことは記録にはない。

一方、クウェートでは前代未聞の雪だが、隣国のサウジアラビア北部は、最近、定期的に雪が降っている。

1月28日には、サウジアラビア北部の都市ラフハーで、気温がマイナス 2℃にまで下がり、多くの地域が雪に覆われた。

saudi-snow-007.jpg


クウェートの気温は元に戻ると予測されており、1月31日までに最高気温は 20℃にまで上昇すると見られている。また、サウジアラビア北部も、気温は 19℃まで上がると予測されている。

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2016年01月30日


サウジアラビア北部が「吹雪を含む大雪」と氷点下5℃のミニ氷河期状態に陥る



吹雪となった1月28日のサウジアラビア北部の都市ラフハー
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MetMEX


今年1月中旬、サウジアラビアで、85年ぶりの雪が観測された地域があったことをご紹介したことがありました。

サウジアラビアに「85年ぶりの雪」の報道
 2016/01/17

そして、またも、サウジアラビア北部一帯で大雪が降るということが SNS などで紹介されていまして、どうも、サウジアラビアは、すっかり「雪が日常的な国」となりつつあるようです。

特に、ラフハーという町では、吹雪と共に気温も氷点下にまで下がり、SNS によれば、氷点下5℃を下回るような気温となったようで、すっかり「北国」の様相を呈していたようです。

2016年01月28日のラフハーの様子
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Twitter


ラフハーの場所
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Google Map


下は雪が降った日の動画です。




わりとしっかりと積もっているあたりは、みぞれではなく、きちんとした雪が、ある程度の時間降り続けていたことを示しているように思います。

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さきほどの地図で、ラフハーという都市の場所を見る限りでは、イラクの南部、あるいはシリアやヨルダンなども厳しい天候に見舞われている感じもしますし、おそらくですが、北極からの冷たい大気「極渦」か、それと似たような寒気が中東に至るまでの広い範囲を覆っているのかもしれません。

実際、このラフハーと比較的近い場所ともいえるイスラエルでも、この数日、ずっと「寒波と降雪」のニュースが続いていまして、中東のわりと全域が寒い状態にあるような気がします。

エルサレム 1月26日
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Time of Israel



サウジアラビアの雪がまだ続くのかどうかわからないですが、少なくとも今現在は、中東の多くが、珍しい「冬状態」となっているようです。

都市ラフハーの様子の他の投稿も載せておきたいと思います。


サウジアラビア・ラフハーの様子 1月28日

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Twitter


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2016年01月27日


米国フロリダ州沿岸で原因不明のヒトデの大量死



2016年1月25日の米国報道より
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My Panhandle


アメリカ・フロリダ州のポート・セント・ジョーという海岸に大量のヒトデが打ち上げられたことが報じられています。


米国ニュース・チャンネル7より
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Thousands of starfish spotted at Port St. Joe beach


海の水質には異変はないようで、原因があるとすれば、最近のアメリカの寒波や悪天候などによるものではないかとされていますが、ただ、アメリカでは「ヒトデの大量死」がずっと続いているのですよね。

「星が消えて海が壊れる」:アメリカ周辺のヒトデの大量死の状態は「分解して溶けて消えていく」という未知の奇妙なものだった
 In Deep 2013/12/05

という記事や、

米国オレゴン州のヒトデは「絶滅の方向」へ。そして、その出来事から考える、神や神のようなものが自然の中に創造したものたちの色や形の意味
 In Deep 2014/06/06

というように「絶滅」という概念が出てくるほどの状態になっていたことがありました。

2015年以降はどのようになっているのかは詳細がよくわからないですが、その頃からアメリカ周辺の海域の生態系大きな変化が出ていて、おそらくは今も続いているであろうことは確かなような気がします。

ただ、今回のヒトデの大量死が起きたのは、以前のヒトデの大量死が起きていたところとは違う海域ではあります。

今回のヒトデの大量死が起きたポート・セント・ジョー
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・Google Map


2013年のヒトデの大量死の分布状況
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それぞれ大量死の状況も違いますし、別物ということなのでしょうけれど、いずれにしましても、アメリカの周辺のここ2年ほどは海洋生物の大量死が本当に多いです。

フロリダ州でのヒトデの大量死について現地のメディアの報道をご紹介します。

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Thousands of starfish wash ashore in Port St. Joe
My Panhandle 2016/01/25

数千匹のヒトデがポート・セント・ジョーの海岸に打ち上げられた

starfish-003.jpg


信じがたい光景がフロリダ州ポート・セント・ジョーのビーチに広がっている。

死んだヒトデが、海岸 1.6キロメールにわたり打ち上げられているのだ。

近所に住む住人のスーザン・ホイットンさんは、ウインドマーク・ビーチに沿って散歩するのが日課だが、この日、そこに広がる光景にショックを受けた。大量の海の生き物たちが死んでいたのだ。

「このような光景は普通ではないと感じました」と彼女は語る。

最初から何千匹が打ち上げられていたわけではない。この週末(1月23日)頃から、少しずつヒトデたちの集団が打ち上げられ始めた。

ホイットンさんは、携帯電話の動画で、その様子を撮影し、SNS でその動画を共有した。

動画はたちどころに 5,000人以上の人たちによって共有された。

この海域では、赤潮の影響によってヒトデが打ち上げられることはあるが、今回は赤潮の影響ではないという。
 
フロリダ州魚類野生動物保護委員会と生物学者たちは、このヒトデの大量死の原因を突き止めようとしているが、死亡したヒトデたちが早く乾燥してしまったため、テストすることができないでいる。

彼らは、大量死の原因の推測として、現在、アメリカのこの地を覆っている寒波や悪天候などが関係しているのではないかと述べる。


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2016年01月26日


拡大する「妊娠してはいけない地域」 : 胎児に影響を与えるジカウイルスが「イギリス」と「ハワイ」にも上陸



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Zika virus spreads to Americas, 3 cases reported in the UK


ジカウイルスという蚊が媒介するウイルスが、南米を中心に「生活そのものにまで影響を与える」という事態になってきています。このジカウイルスというものが他の蚊が媒介するウイルスと違う点に関しては、

世界に広がるかもしれない「誰も妊娠してはいけない」状態 : 赤ちゃんに影響を及ぼすジカウイルスでのブラジル非常事態宣言から思う来年
 In Deep 2015/12/26

ウイルス、そして「蚊」の意味とは何か?:人類文明に影響を与える可能性のあるジカウイルスの爆発的な感染拡大を前に考えておきたいこと
 In Deep 2016/01/05

などの記事で書きましたけれど、日本語の報道から抜粋しますと、以下のようなことがあるために、大変な懸念の大きな感染症となっています。


ブラジルで増加の小頭症、ジカウイルスと関連=研究報告
ロイター 2016/01/22

先天的に頭部が小さい「小頭症」の新生児が増加を続けるブラジルで、研究者らが、中南米で流行しているジカウイルスとの関連性を示す新たな証拠を発見した。

クリチバ市の生体医学センターは20日、流産した女性の胎盤内でジカウイルスが発見され、同ウィルスが胎児にまで届くことがわかったと発表した。

ブラジル保健省は、今月16日までに、小頭症の疑いのある新生児の数は3893人となり、10日前の3530人から増加したと述べた。小頭症で死亡した新生児の数は49件まで上昇したという。




このジカウイルスは、現在まで、ブラジル、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、ジャマイカ、コロンビア、スリナム、ガイアナ、など中南米全体に拡大しつつあります。

下の地図の「黄色」で示されている国が、1月現在までジカウイルスが確認されている国です。

2015年から2016年までにジカ熱患者が確認された国
ms-america.gif
・WHO


そんな中、イギリスとハワイで、ジカウイルスによるジカ熱患者が発生していることが報告されました。

イギリスの場合は、中南米から帰国した旅行者の発症で、ハワイの場合は、母親がブラジルに滞在していたことがあり、それと関係しているようです。

これらのケースからイギリスやハワイにジカウイルスが拡大する可能性はほとんどないと思いますが、しかし、これらは、あくまで「発症したためにわかった例」であり、潜在的にジカウイルスが運び込まれている事例はあるのではないかとも思います。

もちろん、それは日本やアメリカ本土でも同じです。

しかし、幸いなことに、現在の日本や北半球の多くは「異例の寒波」に見舞われていて、ジカウイルスを媒介する蚊が活動できる環境にはありませんので、今は心配する必要はないはずです。

しかし、春以降は少し気になります。

イギリスとハワイのジカ熱の発生について、それぞれ、英国政府のウェブサイトと、ロイターの記事をご紹介しておきたいと思います。

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イギリス政府は下のように政府ウェブサイトで「3人のジカ熱患者がイギリスにおいて発生した」と報告しましたが、イギリス国内での自然感染の恐れはないとしています。

英国政府ウェブサイトより
zika-in-uk.png

「ジカ熱は、英国では自然には発生しない。 2016年1月18日の時点で、コロンビア、スリナム、そして、ガイアナへ旅行した3人の英国の旅行者がジカ熱と診断されている」


ハワイのジカ熱についてCNNより

ハワイで小頭症の新生児、ジカ熱の感染を確認 米国で初
CNN 2016/01/18

米ハワイで生まれた小頭症の新生児が、蚊が媒介する感染症のジカ熱に感染していたことが18日までに分かった。南米ブラジルではジカ熱が流行し、小頭症の乳児が激増しているが、米国で症例が確認されたのは初めて。小頭症とジカ熱との因果関係が確認されたわけではないが、当局は警戒を呼びかけている。

米疾病対策センター(CDC)によると、小頭症の乳児はオアフ島で生まれ、過去にジカ熱に感染していたことが確認された。ハワイの衛生当局は、2015年5月にブラジルに滞在していた母親がジカ熱に感染し、妊娠中に母子感染したとみている。

当局は「乳児からも母親からもウイルスが他人に感染する恐れはない。ハワイで感染するリスクはなかった」と強調している。



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2016年01月25日


北極からの「極渦」の到来により東アジア各地で数十年来の寒波と大雪 : 台湾では50人以上が凍死



中国江蘇省の太湖のほとりで凍結した樹木
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中国名城新聞網



日本、台湾、韓国、中国と、東アジアが歴史的寒波に見舞われています。

各地で寒さによると見られる死者が続出していて、各地で大きな被害となっているようです。


台湾

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即時新聞(香港)


今回の寒波で、台湾では全国の 27の観測地点で観測史上最低気温を更新。台北、新北市などをはじめとして 50人以上が凍死した疑いがもたれています。



韓国

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KBS NEWS


韓国も非常に厳しい寒波に見舞われていて、まだ寒波は続いていて、被害状況の全容はわからないですが、凍死を含めた混乱が出ているようです。


30年ぶりの大雪と氷点下の気温に見舞われた韓国の済州島
cheju-freeze.jpg
yonhapnews.co.kr



中国

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Yahoo! 香港


中国も全土の非常に広範囲が寒波に覆われていますが、ふだんは比較的温暖な、広州、浙江省、広東省などでも、多くの地点で観測史上最低気温を更新しています。

香港に近い深センでも、マイナス 3.2度と氷点下にまで気温が下がり、上海では、マイナス 7.2度と、36年ぶりの低温記録となったようです。


日本

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日本経済新聞


日本もほぼ全国が尋常ではない寒気に包まれ、上の報道のように、奄美大島では、115年ぶりに雪が降り、また、九州も各地で氷点下の気温となりました。

今回の北半球全域を包んでいるといってもいいような寒波は、北極からの冷たい寒気が南へ降りてくる「極渦(きょくうず、きょくか)」という現象によるもので、これは、ちょうど1年ほど前にアメリカを襲った強力な寒波の原因と同じものです。

その時のことは、

北極からの旋風「極渦」が氷点下50℃超えとなる前代未聞の寒波をアメリカにもたらす見込み
 2015/01/06

という記事などに書いたことがあります。

ちなみに、なぜ極渦が起きるのかという理由はいまだにわかっていません


今回の極渦に関しては、寒波に見舞われている韓国のメディアが図が示していました。北極の冷たい大気がアジアやアメリカを含めた多くの地域を覆っているということを示しているようです。

japan-kr-us.gif
yonhapnews.co.kr



これはつまりは、昨年、地球を襲った大寒波と同じ「極渦」のメカニズムによって、今年の北半球も壮絶な寒波に襲われているということのようです。

そして、今年は昨年より被害が広がっていいるように思えます。

まあ・・・これはもう、気候メカニズムとして「慣習的」になった可能性もありまして、つまり、毎年の冬に同じようなことが起き得ると。

これに海流の変化も加わりますと、地球全体の気候も大変なことになりそうです。

この冬も、少なくともまだあと1ヶ月以上ありますから、今後もどうなるのかはよくわからないところでもあります。

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2016年01月23日


中国全体の「90パーセント」が記録的な寒波の中に。氷点下30℃を下回る地区も



中国ハルビンの松花江(川)で「熱湯」を空中に投げる男性。熱湯は瞬時に凍結
harvin-china-30.jpg
Mirror


日本も今日(1月23日)あたりから厳しい寒波に見舞われそうですが、中国、あるいは朝鮮半島などは、この寒波に一足先に包まれています。

その寒さはかなり激しいもので、地域によって氷点下 30度などという気温が記録されていることが報じられています。

china-cold-2016.gif
Temperatures drop to -30C in China as 90 percent of country is gripped by extreme 'cold wave' weather


この寒気は中国語では「超級寒潮」と表現されていて、「超ド級の寒波」というような感じでしょうか。中国の報道では、普段は比較的温暖な中国南東部なども激しい寒波と暴風雪に襲われているようです。

super-cold-china.gif
ifeng.com


沿岸が軒並み凍り付いた山東省の煙台市
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冒頭の写真は、中国ハルビンで「熱湯が瞬時に凍結」する様子ですが、内モンゴル自治区からも、同じように「熱湯がすぐに凍結する」動画がアップされていました。満州里市という場所です。ここでは、気温が氷点下24度まで下がったのだそう。

mongol-water-freeze.jpg
Daily Mail


日本がここまでひどい気温になるとは思いませんが、今日から日本にやって来る寒気は、この中国の大半を凍てつかせている寒気と同じものですので、場所によっては、ある程度の寒さを覚悟してもいいのかもしれません。

中国の寒波の状況について、報道からご紹介いたします。

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Temperatures drop to -30C in China as 90 percent of country is gripped by extreme 'cold wave' weather
Mirror 2016/01/21

中国の90パーセントが「異常に厳しい寒波」に見舞われ、気温が氷点下30度に達する場所も

cold-china90.jpg


「極端な寒波」が、中国の北部のほとんどと東部を直撃しており、今週中は、非常に低い気温と霜や降雪に見舞われると予測される。

この寒波は、中国全体の 90パーセントを直撃している。

中国のいくつかの地域では、過去 30年で最も低い気温となっており、中国の最北部ハルビンなどでは、氷点下 30度にまで気温が下がった。

ハルビンでは、お湯を空中に放り投げると、その直後に凍結してしまう様子などが投稿されている。

気温が氷点下に下がった中国北部の河北省の港湾都市「秦皇島」では、漁船が凍結した海域で立ち往生している。


qinhuangdao-sea-ice2.jpg


中国国立気象センターは、中国の 90パーセントの地域が、次の数日間で、さらに気温が約 10度低下すると予測している。

中国では、多くの学校が休校となっており、また、レスキューチームが待機している。

漳州市では、買い物客が食べ物や必需品の買いだめのためにスーパーマーケットに殺到し、結果として略奪騒ぎへとなってしまうという出来事も起きた。

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2016年01月22日


「足のある奇妙な魚」がニュージーランドで捕獲される。種類は現在のことろ不明



2016年01月19日の報道より
nz-land-fish.gif
Caron


ニュージーランドで、「足があるような奇妙な魚」が捕獲されて、今のところはこの生物の種別がわからないということで、やや話題となっています。

海岸でシュノーケリングをしていた人によって見つけられたものですが、「いつの間にかボートの(おそらくは釣り用の)餌置き場の中にいた」ということだったそうです。

見つけた人も何の生き物だかわからなかったせいもあり、ニュージーランド国立博物館に写真と冷凍したその生物そのものを持ち込んだところ、「調べてみなければ、何かわからない」ということで、現在、博物館と魚類の専門家たちが調べているとのこと。

ニュージーランド国立博物館の Facebook より
strange-fish-02.jpg
Facebook


動画も撮影されています。




博物館の説明では、カエルアンコウの一種ではないかとのことですが、それ以上のことは調べてみないとわからないとか。「カエルアンコウ」というのは聞き慣れないですが、かつてイザリウオという名称だったもので、2007年に名称が変更されたそうです。

下のような魚の種類の魚たちの一群です。

カエルアンコウ(旧イザリウオ)の一種
Antennarius-striatus.jpg
oranku.com


ニュージーランドのこの奇妙な生き物について、海外の報道からご紹介します。

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Weird 'fish with legs' found by New Zealand snorkelers puzzles scientists
Chron 2016/01/19

ニュージーランドでシュノーケリングの際に見つかった奇妙な「足のある魚」が、科学者たちを困惑させている


最近、ニュージーランドでシュノーケリング中に見つかった奇妙な魚について、専門家たちは、これが一体何であるのかを決定するための検討を続けている。

体長約 10インチのこの黒い生物は、足のある魚のようにも見えるし、あるいは、鳥やコウモリとも似ている部分がある。

この生き物は、クラウディア・ハウスさんをはじめとした数家族が、ニュージーランド湾でシュノーケリングをしている時に発見したものだ。

ハウスさんたちは、その奇妙な魚の写真を撮り、そして、この魚の種類の識別を求めるために、ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワに写真を送った。

博物館の広報担当は、1月19日、

「この奇妙な生き物は、カエルアンコウ(旧称イザリウオ)の一種である可能性が高いと思われますが、詳細な検討を経てからでないと、この生き物が何であるということを述べることはできません」

と電子メールで述べた。

その後、博物館は、 Facebook 上で写真発表した。

ニュージーランドの魚類の専門家であるアンドリュー・スチュワート( Andrew Stewart )氏は、翌日までには、この生き物を解凍し、頭部を調べた後に識別できることになるだろうと、電子メールで答えた。

この魚は、ニュージーランドの北島の北東海岸近くから約2メートルのところで見つけられた。

シュノーケリングをしているあいだに、知らないうちに、ボート後部にある生き餌入れの中にいたのである。

魚は見つかった時には元気だったが、その後死んでしまった。この標本は、ニュージーランド博物館に収められるだろうとスチュワート氏は言う。

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2016年01月21日


南米の地殻異変ラインの変動は続く : コロンビアで幅1200メートルの巨大な地割れが突如現れる



コロンビアのアポンテに発生した地割れ
Aponte-crack-top.jpg
RCN RADIO


地割れによって破壊された家屋
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HSB NOTICIAS



コロンビアのアポンテ( Aponte )という場所で 1200メートルというかなりの距離の地割れが突如発生し、そこにある村では 200世帯を越える家屋が影響を受けていることが報じられています。

このアポンテというのは地図で下の場所のようなんですが、これを見て、思い出すことがあります。

aponte-map.gif


ここは、昨年の、

南米の地殻変動ラインで起きる異変:「エクアドルの富士山」が大噴火し、ホンジュラスで地殻崩壊で住宅が次々となぎ倒される
 2015/08/17

などの記事で書きました、この数年、南米の「ライン上」で起きている地殻異変の発生場所の、そのライン上に沿っているような場所であることに気づきます。


この数年で南米から中米で起きていた地殻異変は下のようなものがあります。

south-america-ihen.gif

mexico-2015-8c.gif


このライン・・・何に沿っているかといいますと、あくまで私感でしかないですが、中米にあります「カリブ・プレート」の西側の境界線に沿っているように感じるのですね。

世界のプレート
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プレートテクトニクス


このプレートの活動と南米の地殻異変が関係あるのかどうかはわからないですが、いずれにしても、南米のこのあたりの異変は一貫して続いているということは言えそうです。

今回のコロンビアの地割れも、地元の人たちへの影響は深刻なようで、多くの人々が家を破壊されたり、非難を余儀なくされているようです。

現地メディアから、写真をいくつかご紹介します。

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コロンビア・アポンテの北ナリーニョ村 2016年01月15日の様子

報道メディアは、コロンビアの RCN RADIOHSB NOTICIAS など。


地割れは長さ1200メートル、幅50センチ、深さ4メートル
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破壊された家屋
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Aponte-crack-3.jpg



地割れは1日20〜50センチずつ成長している
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2016年01月19日


リビアの「赤い朝」:2009年のオーストラリア、2014年の中国に続いて出現した終末的な示唆



2016年1月17日のリビアの港町トゥブルクの光景
red-sandstorm-libya.jpg
Twitter



もう6年前になりますが、2009年にオーストラリアのシドニーなどで「赤い朝」を迎えた日がありました。

2009年09月23日のオーストラリア・シドニー
sydney-dust-2009.jpg


このことは、

オーストラリアに出現した「地球最期の日」
 2009/09/23

という記事に書いたことがありますが、原因は「砂嵐」、あるいは、ダスト・ストーム(塵の嵐)だったということになっていました。

それにしましても、このオーストラリアの「赤の濃さ」は、後にも先にもあまり見たことのないほどのものでした。

砂嵐などの場合、大気が赤系の色に包まれることは普通にあり、たとえば、下は、最近の中では「最も赤かった」2014年4月の中国での砂嵐の時のものですが、オーストラリアほどではないです。

2014年04月24日の中国甘粛省
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中国の「赤の日」


この時、中国の北西部は「史上最強の砂嵐」に見舞われていたのですが、それでも、2009年のオーストラリアの時ほど赤くは染まってはいなくて、それだけオースラリアの赤い朝がどれだけすごい現象だったかがわかります。

そして、今年 2016年、ついに、その 2009年のオーストラリアの赤を超えるかもしれない「赤い朝」が出現したのでありました。

場所はリビア。

報告は、トゥブルクという港町からでしたが、砂嵐の影響は一般的に広範囲なものですので、「このトゥブルクを含む広範囲の一帯」が赤くなっていたとも考えられるかもしれません。

リビア・トゥブルクの場所
Tobruk-Libya-map.gif
・Google Map


SNS などにいくつか投稿されていますので、ご紹介します。
赤すぎて、何だかよくわからない光景のものもあります。

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リビア・トゥブルクの1月17日の光景

Tobruk-01-17a.jpg
Twitter


Tobruk-01-17b.jpg
Twitter


red-lybya-03.jpg
Twitter


このトゥブルクを含む一帯は、最近の、

北緯33度線の「意味」が完結に向かうかもしれないと思わせる2016年 : アメリカに出現した「完全な円を描く虹」が示すかもしれないこと
 In Deep 2016/01/17

という記事に出てきます「北緯 33度線」という観点からも興味深い場所(このあたり一帯は 33度線を含む場所です)で、そういう場所が真っ赤に染まったという「示唆」も感じないでもないのですが、そのあたりはややこしい話となりそうですので、今回は、あくまで記録として記しておたきいと思います。

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2016年01月17日


サウジアラビアに「85年ぶりの雪」の報道



1月17日の報道より
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Sterile ProTV

サウジアラビアの場所
saudi-map-2016.gif
・Google Map



サウジアラビアのニュース、および、Press Digital、SNS などによりますと、サウジアラビアで「 85年ぶりに雪が降った」と報じられています。

ただ、私の知る限り、昨年の1月にも「サウジアラビアで雪が降った」ことを下のような記事にしていたことがありまして、ちょっと悩むところですが、いろいろ見てみますと、やはり今回のサウジアラビアの雪は、大部分の地域では、「数十年で初めて」ということのようです。


2015年01月12日の In Deep より
saudi-arabia-snow1.gif
サウジアラビアの大雪報道から辿り着いたタイ軍による「子どもたちへの武器開放日」…


昨年のサウジアラビアでは、「雪だるまがイスラム教の教えに反するかどうか」(偶像崇拝に抵触するため)が議論になったりもしていました。


2015年01月17日の In Deep より
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ハッシュタグは「私は雪だるま」:サウジアラビアで宗教的な禁止勧告を出された「雪だるま作り」への反発とか…

今回のサウジの雪も決して少ない量ではなく、SNS などには多くの画像や映像が投稿されています。

少しご紹介いたします。

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SNS などに投稿されたサウジアラビアの1月16日の状況


サウジアラビア北西部の道路の様子
saudi-north-west.jpg
Twitter


下のは映像です。場所は、アタソンというところらしいですが、具体的な位置はわかりません。




他にも、「雪の上での自撮り」なども含めて、サウジアラビアとは思えない光景の写真が次々とアップされています。

jidori-saudi.jpg
Twitter


saudi-snow-05.jpg
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またも雪だるまを作り出す人が現れそうで、再び「宗教的雪だるま作り禁止勧告」が出されたりするのでしょうかね。

それにしても、昨年のサウジアラビアの雪や、今年の雪の降り方を見ましても、根本的に気候システムが変わったという感じは受けます。

イスラエルなどでも、今年は珍しく全土で雪が降ったとのことで、今後、「中東の雪」はスタンダードになっていくのかもしれません。

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