水が赤くなったメキシコの湖を報じる報道局のツイッター
・zborbolla
メキシコで、「一夜にして湖が真っ赤に染まる」という出来事が起きたことが報じられています。
空中撮影の写真を見ますと、かなり広い範囲で水が赤くなっていることが確認されます。
ラ・サリナ湖周辺の空中撮影写真
水が赤くなることは、最近ではあまり珍しいことではないですが、メキシコでの例は、おそらくこの数年では、これがはじめてのような気もしますので、ご紹介させていただきます。
ちなみに、最近で印象的だった「赤い水」の例としては、以下のようなものがあります。
ロシア・アゾフ海 2012年7月
・赤の意味…
中国浙江省の温州市 2014年7月25日
・赤い血と赤い月、そして大量の犠牲が続く中で…
レバノン・ベイルート市内 2012年2月17日
・原因不明の理由で真っ赤に染まったベイルートの川
他にもこの数年は、数多くありましたが、その中のいくつかは藻などを含む、水中の微生物などによる影響とされ、いくつかは「原因不明」のままでした。
今回のメキシコのものも、サリナ湖という場所が水質汚染で有名なところらしく、藻ではないかとされていますが、これまで起きたことがないということでは、やはり一種の「異変」といえる現象ではありそうです。
報道をご紹介します。
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Harmful algal bloom turns La Salina lagoon into blood red, Mexico
THE WATCHERS 2016/03/07
有害な藻類の繁茂がメキシコのサリナ湖を血の色に変えた
水質汚染で知られているメキシコのラ・サリナ湖が、2016年2月25日に「赤色」に変色した。
湖全体が血の池のようにも見える。
UMAR (メキシコの大学)の専門家たちは、この現象について、水質汚染と、雨、そして高い湖の水温によって引き起こされた藻類の繁茂と説明している。
住民たちは、湖の水中生物の大量死を報告しており、また、自分たちに対しての健康被害への不安も口にする。地元当局は解決策をとろうとしていないとして、住民たちは、グリーンピースや世界自然保護基金、およびメキシコ環境保護庁に呼びかけている。
環境保護家たちは数年前からこの湖では深刻な汚染を警告していたと地元メディアは報じている。
有害な藻の繁茂は、その毒性が人や魚、海洋ほ乳類、鳥類などに深刻な影響を与えるとされており、また、繁殖はコントロールができないほど成長していくことがある。
藻の繁茂は自然に発生するものではあるが、生態系を乱す人間の活動によっての水中の栄養過多、汚染、食物連鎖構造の変化、水流の変化などによって藻の繁茂が増加している傾向がある。