
今年はやはり特別な年なのだなあと思うことのひとつに、やたらと竹の花が咲いたニュースを見たことです。
竹の花というのは、Wikipediaによると、「竹の花が咲くと不作、不吉の前兆だという民間伝承がある。竹は種類によるが、前述のように数十-100年に1度花を咲かせ、結実し枯れる」とあって、不吉云々はどうでもいいとしても、数十年〜100年に一度しか咲かない、極めて開花が希なものらしいです。
どうして「何十年」という曖昧なデータしかないかというと、植物の科学的研究が始まってからの竹の開花があまりにも希なので、蓄積できるだけのデータがまだ揃っていないそうです。あと数百年したらデータも貯まるかもしれません。
また、「近年、中国四川省ではジャイアントパンダの生息地付近の竹やぶで大規模に花が咲き、食物となる竹が枯れるため多数のジャイアントパンダが保護を必要としている」という記述のある中で四川大地震があったこともあり、今年の日本を懸念する妄想家もいます(私とか)。
記事として残っている分をピックアップしておきます。
竹の花咲く 70年に1度の“珍事”(2008年5月10日 琉球新報)
本部町の「伊豆味あじさいの森みかん園」で、数十年に1度だけ開花するとされる竹の花が咲いている。
竹の花 咲いた! 御浜でメダケの一種 十数年から120年に一度 地元に驚き(2008年5月27日 読売新聞)
竹に詳しい富山県中央植物園の内村悦三園長によると「マダケで120年、モウソウダケで60〜70年周期で花が咲くとされているが、正確にはよくわかっていない。竹類全体に、花が咲くのを見られる機会はめったにない」という。
キンメイチクの花咲く、100年に一度の開花(2008年5月30日 産経新聞)
伊丹市松ケ丘の建築業の男性(53)宅で、観賞用として栽培されている金色の竹「キンメイチク」が、60年から100年に一度といわれる珍しい花を咲かせている。
その他にも個人ブログなどでもたくさんの竹が花を咲かせています。
”ハッピーサチ” シュロ竹の花(2008年06月15日)
これは珍しい花だそうで… - 愛知之書人2(2008年06月08日)
岩木山のここだけの話 - 竹の花が咲いた!(2008年05月17日)
なお、こちらによると「モウソウチクの開花周期は67年、マダケは120年と言われています」とありますが、今年はいろんな種類の竹の花が咲いていて、それぞれの周期の持つタイムラグをものともしていません。
実は結構すごい偶然だとは思っています。
なお、竹の花ほど珍しいものではありませんが、アオノリュウゼツランという植物も今年はよく咲いているようです。
数十年に一度にしか咲かないアオノリュウゼツランが全国で元気に開花中




ネットで検索をかけていると、2005年あたりから気づく人が増えたみたいだ。(開花頻度が増えたわけではない)ブログに出ているは実際の開花の一部分に過ぎない。断片的であいまいなことも多い。竹や笹の開花はたいてい複数年なので、何年か見られる。(逆に一年で終わる所の方が見つけるのは難しい。)研究者の記録が少ないのは、研究者自体が少ない、開花初期の情報が入りにくい、開花場所が遠い等あるのだろう。それと、小面積(数十〜数百平方メートル)開花は数が多すぎるので記録される事が少ない。
地震や災害とはほぼ無関係と考えていいと思う。実際地震などと比べて数が多すぎる。数千ヘクタールの規模の開花でもたぶん、関東地方で十年に数回程度の頻度になると思う。
ねずみの事はあまり気にしなくてもいい。一斉開花ですら同じ場所にあるブナの木の果実の一割以下の量にしかならない。林業関係の資料を見たけど無関係らしい。