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2008年07月16日


富士五湖震源の地震を振り返る

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▲富士山の宝永噴火(1707年)の絵図。日本がこういう重要な資料&伝承文化の技量を持っていたことが今でもとても役に立っています。




昨日、富士五湖の周辺を震源とする地震が3連発しました。

このあたりでこういう地震が起こることはわりと珍しいので、我々凡人はどうしても「富士山が・・・」と考えてしまうのですが、少し冷静に昨日の地震をメモを兼ねて振り返っておきましょう。


起こったのは次の3つです。

震源地 山梨県東部
震源時 2008/07/15 21:37:15.05
緯度 35.526N
経度 138.980E
深さ 20.7km
マグニチュード 4.1


震源地 山梨県東部
震源時 2008/07/15 22:23:06.86
緯度 35.526N
経度 138.981E
深さ 21.0km
マグニチュード 4.4


震源地 山梨県東部
震源時 2008/07/16 00:09:36.60
緯度 35.525N
経度 138.979E
深さ 20.1km
マグニチュード 2.6



共通しているのは、深さが大体20km前後というところで、このあたりからこれが火山性地震(火山活動によって発生する地震)なのかどうか調べてみると、火山性地震等にありますが、

厳密には、火山性地震は「火山の近くで発生する、震源の深さが10km以浅の地震」と定義される。
とあります。

そこに照らし合わせると、昨日の山梨3連発は定義からは火山性地震ではない、ということになります。

同時に

余震や前震がなく、本震のみが単独で発生するとみなされている


という記述もあり、やはり火山性地震ではなく、通常の(群発か連発)地震であるということが言えそうです。

ただ、静岡新聞「東海地震は今」というページによると、地震と富士山の連動について書かれてあり、最短で当日〜最長で地震の13年後に富士山の噴火が起こっているようです。

また、火山活動の後に地震活動が続いた例も記されていて、やはり富士山周辺での地震が群発に発展するようなことがあれば、懸念されることだと思います。


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