2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。






2009年01月20日


月光を消失させた巨大噴火

090116-eclipse-volcano_big.jpg

△ 1991年に噴火したフィリピンのピナトゥボ山。この噴火での規模は翌年のアメリカのメリーランド州から見た月食が暗化したほどだったらしい。




今は沈静化していますが、昨年末にかなりヒヤッとしたアメリカのスーパー火山イエローストーンでの群発地震ですが、巨大噴火に関して、ナショナルジオグラフィックに興味深い記事が載っていました。

18世紀の月の消失は巨大噴火が原因か

天文学者のケビン・D・パン氏によると、1761年に中国で月が見えなくなってしまった現象は、この時期に起きた大規模な噴火で噴出した塵やガスによるものではないかと。

大規模な火山噴火が重なると、月は通常の100万分の1まで明るさを失うか、あるいは夜空から完全に消えてしまうということさえある


この頃の自然現象の記録として、

・1761年と1762年の冬は異常なほど厳しく、なおかつ大量の降雪が記録

・中国の中央部全域で河川と井戸が凍り付き、船舶は航行できず、寒さのために枯れた木々や死んだ鳥、家畜は数限りないほどだった

・アメリカ西部シエラ・ネバダ山脈の高所に生えているヒッコリーマツの木には、1761年における生育不良と凍害の形跡が見られる


つまり超絶寒冷気候に見舞われたということらしいです。また、「火山噴火で噴出した二酸化硫黄ガスは空気中の水蒸気と反応して酸性雨を降らせる場合」があるのだそうです。

これは中国には記録が残っているということであり、記録のない多くの地域が同じように寒冷の直撃を受けたとも推測されます。

ちなみに、どの火山が噴火したかの記録は、インドネシアのハルマヘラという島にある火山だと推定はされるものの結論はつかない模様。


アメリカのイエローストーンみたいな超巨大火山が噴火した場合は、影響は決してアメリカだけに止まるものではなく、長い年月をかけて全世界に広まると考えても差し支えないのではないかと思ったのでありました。








Sponsored link





人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。

この記事へのコメント
初めてコメントさせて頂きます。^^
ピナツボ火山の噴火で月食の暗化があったという記事のご紹介を見て、1982年12月30日に全国で見られた皆既月食の事を思い出しました!
当時天文ファンだった私は、年の瀬の寒い中、月の皆既を待ちわびておりました。その年の1月にも皆既月食があり(なんと、1年に2回、W月食イヤー^^)、当然その時見たように月は赤銅色に浮かび上がるだろうと思っていた所、ほとんど真っ暗で見えませんでした。私も周りも驚いて悲鳴に近い声をあげたのを覚えています。後で、その年の春に噴火したチリのエルチチョン火山の影響と知りました。「核の冬」の話もあり、当時は寒冷化が心配されていましたよね。
記憶を蘇らせて頂きありがとうございました。
Posted by 月のひつじ at 2009年01月21日 12:10
> 月のひつじさん、はじめまして。

1982年の皆既月食の時はそんなことがあったのですか。
その頃は・・・ワタシは高校生(早いなあ・・・)。
当時は、二十数年後に地震とか噴火のことで、こんなにいろいろなこと考えるようになるとは思っておりませんでした(苦笑)。

最近いくつかの過去の例を調べていますが、超巨大噴火だと、天候や農作物などかなり広範囲の分野で長い期間影響が出るようです。
Posted by oka(管理人) at 2009年01月21日 18:09

この記事へのトラックバック


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。