△ ニューヨークの高層ビルは耐震設計されていません。基本的に地面の上にのっかっているだけ ┐(´ー`)┌
最近七日間の世界中で起こった地震を一覧で表示してくれるLatest Earthquakes in the World - Past 7 daysを見ていたら、2月3日のところに、
M3.0 2009/02/03 03:34:19 GREATER NEW YORK AREA, NEW JERSEY
とありました。
アメリカのニューヨークです。
地図はこれ。

「へえ、ニューヨークでもM3くらいの地震って起きるんだな」程度に思っていたのですが、ちょっと調べてみると、この「地震の少なさ」というのが結構コワイことでもあるということに気づきました。
ニューヨークに地震帯 想定被害額は最悪21兆7000億円(MSN産経ニュース 2008.9.15)
という記事はこの見出しの通りに結構恐ろしいことが書かれてあります。
記事によると、確かにこのニューヨークのあたりは大きな地震がほとんど起こらない場所ではあるようで、
> ニューヨーク地域で、マグニチュード(M)5以上の大地震は1884年以来発生していない
とのこと。
そして、「それ以前のM5以上の地震は1737年と1783年」。ニューヨーク地域で、1677年から2007年までの330年間で発生した地震は383件となっていて、これらの地震を総合的に調べると、
> 地震が同地域で発生するのは100年に1度で、M6以上は670年に1度、M7以上は3400年に1度の確率
と書かれてあります。
これがどういうことかというと・・・「いつかは起こる」のです。
たとえば、昨年の中国の四川大地震では、「1千万年前以降はほとんど活動していないとされており、かなりの長期間に渡って静穏期に入っていたと見られている。」とされている地層が「動いた」わけです。
1000万年動いていなかったんですよ。
それにくらべると、ニューヨークの「M7以上は3400年に1度」なんてのは全然起きても不思議ではない確率ではある模様。
アメリカなんかは建物とかの設計をちゃんとやっているイメージもありますが、ほんの一昨年前に「構造欠陥」の橋、全米で7万3000カ所もなんて報道もあったわけで、結構適当なんですね。
さらに、こちらのYahoo! 知恵袋によると、
エンパイア・ステートビルの高さは443メートル102階ありますが、地下階は11メートルで1階だけ、基礎工事はわずか17メートルです。
地面の上に乗っかっているようなものです。
いくら強固な地盤が地表近くにせり上がっていても、日本人ならもう少し耐震設計に気を配りそうなものです。
ニューヨークの高層ビルはほとんどが耐震設計ナシ。
たくさんのマッチ棒が地面に立っているようなもののよう。
この数百年の文明の歴史は結構いい加減ですよ(苦笑)。
地震とは無関係ですが、しかもそんないい加減な工法で建ったアパートの部屋が高額の不動産として売買されていたりしましたので、金融危機の余波で値下がりすると、底なし状態ですね。この上大きな地震でもあったら、地下を縦横に走るサブウェィも含めてニューヨークという都市機能・インフラそのものが大崩壊すると思います。
> 30階くらいのアパートでも柱は木造で速乾性のセメントで周囲を固めただけ
すごい・・・ (@_@)
基幹部分の問題ですし、今から手直しできるものでもないですしねえ。地震はともかく、自然崩壊とかもそろそろありそうな気が・・・。
そうか、しかも地下鉄も耐震設計されていないとなると、M6くらいでも影響は大きそう。