核実験での計測は深度0.0km
さて、昨日、北朝鮮が地下核実験を行って、その結果、アメリカ地質調査所には、
M4.7 2009/05/25 00:54:43 深さ0.0km NORTH KOREA
というデータが示されました。
深さ0.0kmと表示されるのは、普通実験を行う程度の地下の深さを考えれば当然なんですが、それでもなかなか感慨深いものはあって、「ああ、核実験だと深さ0.0kmで示されるのだなあ」と確認できたのでした。何しろ近場でそうそう核実験など頻繁には行われないですので、核実験が起きた時の地震計への現れ方というのを今回初めて数値で実感した次第です。
さて、そうなると気になるのは、他の地域で「深さ0.0kmの地震ばかり繰り返す地域」は一体どうなのかと。
たとえば、深度マニアなら今では知らない者はいないと言われる、世界3大地震不思議地帯・アメリカのネバダはどうなのか。
以前も記事の中で少し触れたのですが、この場所では地震が起きると、「ほぼ深さ0.0km」。しかも規模は小さいながらもほぼ結構な割合で起きていて、週に一回程度はこの地震が起きています。
最近では、5月21日にM3.0の深度0.0kmの地震が起きています。
以前の記事の時は一日に3回起きていて、
M2.6 2009/04/16 21:12:28 深さ0.0km NEVADA
M2.6 2009/04/16 20:07:17 深さ0.0km NEVADA
M3.1 2009/04/16 19:24:13 深さ0.0km NEVADA
となっていました。
ただ、今回のネバダでは、以前とは違い、深さ0.0km以外の地震も起きています。すべて10km以内の大変浅い地震ですが、20日に、深さ6.3kmと8.3kmの地震。21日に深さ5.2kmの地震が起きています。
ネバダ州って何があるんだろう?
私はラスベガスしか知らない。
ちょっと調べると、ロクな話が出てこないですな、ネバダ州というのは。
以下、リンクだけ。内容は自己責任でどうぞ。
リンクのタイトルはわかりやすいように私のほうで
» 謎のUFO研究施設「エリア51」はネバダ州
» ネバダ州の地下核実験場
» 航空ショーが行われるネリス空軍基地
どれも何だかアレですが、この中で、0.0kmの地震と関係していそうなものは、やはり、地下核実験場と核廃棄物の貯蔵所。あと、エリア51というのも関係しそうな感じもしないでもないです。実はエリア51がどんなものだかよく知らないのですが。
こちらによると、「かつては大気圏内核実験、地下核実験が行われていたが、現在は臨界前核実験が行われている」ということで、まあ日々何かはやっているようです。
とりあえず、地震の起きている場所と付き合わせてみることにしました。
まずは、ネバダの核実験施設(Nevada Test Site)
これはグーグルマップで見ると、施設自体はネバダ州に六カ所あるようですが、ほとんど同じ狭い地域にあるようです。

これが集まっているのは下の地図の「F」のところ。
ついでに「A」はやエリア51のあるところです。
最近地震が発生している地点は黄色やオレンジの四角い点で表されているところです。

過去はともかく、最近の地震は特に一致はしないですね。
では、ネリス空軍基地との関連。
ちょっと見にくいですが、地震発生ポイントとの関連地図を作ってみました。

赤く塗ったエリアが空軍の空域で、中心地あたりはネバダの核実験施設が確保している広大な地域となります。そこに挟まれたようにあるのが、エリア51です。
(地図はどれも私が作成したものですので、位置がズレている可能性はありますので、目安程度に見て下さい)
まあ、地震との関連は直接的にはなさそう。
というわけで、0.0kmの地震と各種実験や訓練との関連は特にないようですが、ネバダ州というのは「まあ物騒なところだこと」ということはよくわかりました。
しかし、昨日あたりからアメリカ全体がちょっとアレですね。
イエローストーン火山 → 昨年12月以来のM2.5越えの群発地震が継続中。(Yellowstone National Park)
カリフォルニアの群発 → オランチャという場所の近くで、深さ3km以下のとても浅い群発地震が継続中。
カリフォルニアは財政破綻状態ですから、何かあった時の消防(予算削減で1700人の消防隊員が解雇される予定)や治安などの公共面では今までのアメリカのようには機能しない可能性もないではないです。



