季節的なものかとも思っていたのですが、Eスポと関係のない反応をしていることと、西方向だけが単独した反応を見せているあたり、一種の異変だとは言えそうです。
とりあえず、参照できるだけの過去のグラフ(半年程度前まで)と照らし合わせてみたのですが、同じような形はないですね。
一番の理由は、この半年や1年くらいの間に、西方向を参照するような地震が起きなかったという理由はあるかと思います。
それは上の地図を見ていただければわかると思うのですが、Aが稲毛ですが、そこから西というのは、東京湾を経由して、東京都から神奈川あたりの方向を示していて、このあたりで大きな地震というのはずいぶんと起きていないと思います。つまり、西指向のグラフが反応する理由が、Eスポや落雷以外ではあまりなかったことにあるようです。
この1年〜2年でもっとも多く反応したのは稲毛の東指向と北指向のグラフで、それはそのまま地震の多さと比例しています。東は千葉沖から茨城沖、北は茨城から福島などの東北方面を指向していて、実際に関東から東北での多くの地震はこのあたりで起きてきました。なので、西が今までも反応してこなかったのは、その方向で地震が起きていないのですから、ある意味、当然ではありました。
そこが反応し続けている・・・。
これはあまりいい感じのものではないかもしれません。
ちなみに、行徳のグラフは地震の規模を別にすれば、思いの他、地震の発生を予告していると思います。ただ、規模とグラフの変動の大きさはそれほどリンクしない時もあって、グラフの変動が大きくても、地震は小さな場合も多々あります。
なので、大したことはないかもしれませんが、東京湾を中心として東京、神奈川、千葉の房総あたりまではしばらくは注意してもいいのかもしれません。あとは、どの程度までを拾うのかという問題とも絡みますが、先日の富士山あたりもまあカテゴリーに入るかもしれません。
まあ、注意するといっても、落ちそうな危ないものを固定したりとか、そういうものの点検です。
ワタシは大体チェックも終えて、あとは野となれ山となれ。
関連事項として、
Pisco の
» 南関東3測定点の大気イオン濃度 いっそう深刻に(2009.06.23)
» 7月中旬〜9月末 関東南部 M8規模発生も(2009.07.02)
などの記事。
ニュースではほとんど関係ないでしょうが、
» 浅草寺境内 敷石の怪 『突然バラバラ音たて隆起』(東京新聞 2009年7月15日)
また、皆既日食と大地震の関係ですが、
» 皆既日食がおこると大地震が起こると聞いたのですが本当ですか? のベストアンサーなどは参考になるかと思います。
上のベストアンサーの要旨は「皆既日食と地震の因果関係を科学的に検証した論文等はないようだが」ということを前提として、「皆既日食は地球に月が比較的接近して起こる現象なので、月の引力が働く可能性は否定できない」というものです。また、現実に過去の皆既日食のあった年には日食が見えた付近で大きな地震が起きていたようです。
これ、過去の皆既日食の年の大地震を「日食後の太陽活動の状態」との関係なども調べられれば面白そうなんですがね。要するに、太陽活動(黒点活動)が強い状態の時には、宇宙線の地球への影響が弱まっているとされていますので、逆に太陽活動が弱い時には、宇宙線が多く地球に放射されている。
このあたりと、「地震のトリガー」の関係ですね。
月の引力、(地震のトリガーとしての)宇宙線などとの相関関係は調べる意味のあることだと思います。ちょっと前まではオカルト話でしたけど、すでにそういう領域の話ではないのではないかと。
また、そのページにある独立行政法人 防災科学技術研究所のPDF書類
» 月の引力が地震の引き金に
なども。
あとは・・・まあ、夏なので当たり前といえるのですが、東京のこの異常な暑苦しさも何ともすさまじいものがあります。気温も高いですが、とにかく死ぬほど暑苦しい。ここまで気持ちの悪い暑さも珍しい気はします。
こういう前例などにも注意したいところですが、まあ、必要以上に心配したりする必要はないと思いますが。
通常の防災体制と防災意識が大事だと思われます。