もともとは経済や投資の参考としてずっと見ていたブログ Walk in the Spirit さんですが、他の話題でも興味深いことがいつもさりげなく書かれています。
最新記事の中に「銀雲(silvery clouds)」という言葉が出てきます。
これは何かというと、
こちら
銀雲(silvery clouds)
http://www.geocities.jp/semsweb/silveryclouds.html
にある元ロシア人宇宙飛行士の言葉によると、「地球の丸い表面の地平線の上、それも高度およそ60kmないし70kmでしか見ることができないもの」で、珍しいものであるらしいです。

▲ これが銀雲。宇宙で撮影したものをパソコンで再生している様子らしいです。
通常の雲が、低い雲(層状雲の積層雲)で500mほどで、一番高い雲(対流雲の積乱雲)で、16km(Wikipediaによる)ということですから、高さ60kmの雲というのは、もうものすごい高いところにあるもので、地上の我々には見えないもののようです。
で、宇宙飛行士たちの間では、「銀色の雲と地上の災害、とくに地震とは何らかの関係がある」というような共通認識があったという話です。
宇宙にあるような雲と地球の地震がリンクするというのは、この説の真偽はともかくとして、純粋に興味があります。
つまり、これは宇宙線と地震や火山の噴火の関係という記事でも書いた、「宇宙線と地震との関係」ともふれるような、あるいは宇宙線ではなくとも、磁場や引力でもいいですが、全面的ではなくとも「かなりの部分で、宇宙からの何らかの影響がトリガーとなって地震は起きているのではないのかなあ」というワタシの考えをさらに補強してくれるものであります。
「宇宙線と地震や火山の噴火の関係」の記事で紹介した東京工業大学・大学院の丸山茂徳教授の語ったことを再度掲載してみます。
・地震を起こすトリガー(発生に至るシステムではなく、引き金)となるのは宇宙線
・つまり、地震の起きるシステムは今まで語られていた「力学的」なものではない
・浅い場所ほど宇宙線の影響を受ける
・今年の1月から宇宙線がかつてないほどの量、降っている
・これから火山活動がやばい(日本では桜島などが大噴火する可能性)
・太陽の黒点活動と宇宙線には活動の相関関係がある(ただし、今までとは逆の相関。つまり、太陽活動が弱いほうが宇宙線の放射が多くなるので影響を受ける)
宇宙線と銀雲との相関関係は謎ですが、ただ、教授は「宇宙線が増えると雲が増える」ともおっしゃっておりました。
国内の地震について
長くならないように気をつけますが、まずは気になることの箇条書きと簡単な説明。
1. 行徳とPisco の反応が沈静化した。→ 過去の例では、グラフの反応が沈静化してから数日〜2週間程度で地震が発生する。
(関連記事)
2. 歴代の皆既日食の年には最大観測地域周辺で高い確率で大きな地震が起きている。
(参考記事 : ヤスの備忘録 - 超番外編4、または、クレアなひととき - 皆既日食と地震と1963年のことなどなどをどうぞ)
が2つの懸念です。
「1」は東京湾、神奈川、千葉の房総半島から富士山あたりまでの範囲が推定の対象範囲。
「2」は、ちょっとはっきりとは言えないですが、今回での皆既日食で日本の中で長い時間の日食観測ができた地域が推定の対象範囲。
Hi-net の空白域
Hi-net 自動処理震源マップ(7月7日〜8月6日まで)を見てみると、たった1カ月でこれだけ国内で地震が起きています(無感含む)。

クリックで拡大します。
これを見ると、とにかく日本列島は地震だらけだということがわかるのですが、関東の周辺をよく見ると、関東・東海の内陸近辺に何カ所か「空白域」があるのがわかります。
拡大するとこれです。

ちょっとわかりにくいので、地図に赤い範囲で示してみました。

駿河湾、伊豆半島、相模湾、のあたりが完全な空白域になっています。
だからどうだというのはわかりませんが、地震頻発地域で完全に地震活動が収まっている状態だということがどういう結果に結びつくのかには興味があります。
こちらは、中部から関西の空白域。

静岡の御前崎の周辺、大阪から奈良方面の一帯、和歌山など空白域があります。
ところで、上のHi-net 自動処理震源マップを見て気づいたんですが、断層等によって、「地震の深さ」というのはわりとはっきりと分布しているのですねえ。
赤、黄色、緑、青、というのが地震の深さの色分けなのですが、わりとハッキリとわかれていますね。
このことについては今度、もう少し調べてみようかと思っています。
あと、e-Piscoのトップページににこんなバナーが掲載され始めています。

Pisco は9月末までの首都圏大地震の予測をまだ撤回しておりません。
どうなりますかね。