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2009年08月19日


東京の地震に備えて(一般論)

物騒なタイトルですが、別に東京で近いうちに地震が起きるとか何とかの話ではなく、そういう話もチラホラ出ている時だからこそ、心と体と物の準備をしておきましょうという話です。怖がっても意味がないので(恐怖はむしろ冷静な行動を阻害します)、適度に準備してあとは地震のことは忘れて楽しく過ごすのがいいと思います。


最近思うのですが、今我々の周辺にあるあらゆる地震予知というのは、なかかな当たりにくいのですね。当たらないと言っているわけではなく、日時や場所などに関して正確には当たりにくいという現実はあるように思います。

しかし、そんな中でもご存じのように国内の地震は活発になってきていますし、世界の地震もここ10日ほどで大変増えました。

太陽活動が弱い現状では私感としては、まだまだ地震も火山活動も活発化していくと思います(太陽活動と地震の関係については、以前の記事「宇宙線と地震や火山の噴火の関係」などをご覧下さい)。あるいは、こちらはオカルト的な私感ですが、この先は来年も再来年も自然災害の規模は大きくなって行くと思います。

要するに「地球自体が今、大きな変動期にある」ということなのでしょうが、まあしかし、日々の生活の問題等もあり、地震ウェルカムと言っている場合でもないですし、予知ではなく、予期して準備する。

そしてあとはボーッと日々過ごしていればいいのではないでしょうか。

tokyo-bay-quake-forecast.jpg

Fire Earthにある予想震源域のマップ。(写真クリックでページへ)



東京都防災会議の人たちの前提


先日リンクした東京湾での地震の予測では、東京湾の北部が震源となっていましたが、東京都が2006年にまとめた「首都直下地震による東京の被害想定」(最終報告)の公表についてという報告書でも、東京湾は東京多摩と共に予測される震源域として挙げられています。

震源 東京湾北部
規模 M6.9及びM7.3
深さ 約30〜50キロメートル


となっています。

Fire Earthでの想定マグニチュードは「M7.8からそれ以上」となっていますが、まあ、東京湾の北部にそのうち大きいのが来るんじゃないの? ということは多くの人が想定しているようです。

ただ、東京都のまとめた報告書(東京都防災会議専門委員作成)では、地震が起きる根拠がちょっと曖昧な気はします。つまり、年数の周期的なことを言っているようなのですが、これだけ見ると、「結局いつ来るかなんてわからないじゃん」という感じはします。

見にくいですが、この図です。

kanto-jishin.gif

kanto-m.png


この400年くらいの間に関東で起きた地震をグラフにしていますが、そのグラフと共に「首都直下地震の切迫性」というタイトルがつけられています。


この400年間に、関東でM8を越えた地震に関しては、

1703年 元禄関東地震
1923年 関東大震災


の2つですが、これだけを示されても、その下に「首都地域では2〜3百年間隔でM8クラスが発生する。(なので)今後100年以内に関東でM8以上の地震が発生する可能性はほとんどない」と書いてあるのですが、そんな根拠でいいのかよ! と(笑)。

データ件数の少なさもありますが、M7の地震を見ると、この「周期説」がどうもアテにならないということがわかる気がするのです。

M7を越えた地震は、

1620年代に1回
1640年代の2回
1782年 天明小田原地震
1855年 安政江戸地震
1894年 東京地震
1890年代後半に1回
1923年の前後に4回

となっていて、つまり、「地震が起きる時は集中的に起きて」、次の地震までの間隔は、140年のこともあるし、数年のこともあるし、比較的バラバラとなっています。

これでは年数周期からの予測は難しいよう見えるのですが・・・。

ワタシも今まで周期を考えていたりもして、たとえば東海地震とか、あるいはカリフォルニアの地震の発生を考えていましたが、ちょっと怪しい感じもしますね。現段階では「予測できない」と考えた方がいいのだと思います。



東京都の被害想定


東京都では被害想定も出していますが、最大震度を震度6強としているようです。
東京湾に関しての「人的被害(風速6メートル/秒)」を抜粋要約しますと、


------------------------------------------------------------------
1)冬の夕方18時の場合

M6.9の場合
死亡 約2,800人。約51%は火災が原因で死亡。
負傷 約75,000人
負傷の原因 建物倒壊によるものが約32,000人(約43%)、屋内収容物によるものが約24,000人(約32%)。

M7.3の場合
死亡 約5,600人
負傷 約159,000人


2)冬の朝5時の場合

M6.9の場合

死亡 約1,700人が死亡。約77%は建物倒壊が原因で死亡。
負傷 約87,000人
負傷の原因 建物倒壊によるものが約58,000人(約66%)、屋内収容物によるものが約26,000人(約30%)。

M7.3の場合
死亡 約4,500人
負傷 約163,000人
------------------------------------------------------------------


とのことです。
夕方の方が被害が大きいようですね。

さて、この数字の死者数、負傷者数はどうでもいいです。
起きてみないとわかりません。

それより見ていただきたいのは、「約51%は火災が原因で死亡」と、負傷の原因の「屋内収容物によるものが約24,000人(約32%)」という部分です。

火事に関しては、東京湾で地震が起きると、津波も多少あるのかもしれないですが、「火事は津波で消えるのでは」という件に関しては、どうも消えないようです。津波で水浸し、それでも火災はおきるに、奥尻島の地震で津波が来ても火災はおさまらなかったことが挙げられています。

okushiri.jpg

▲ 200名以上の方が亡くなった、1993年の北海道南西沖地震。
津波が引いた後も火災は収まらなかったのだそうです。



また、「湾での津波」というのは通常と多少異なるものとなる可能性が、津波についてというレポートに載っています。もちろん、東京湾がどういう構造なのかわからないので、通常より津波が高くなるのか低くなるのかは想像もできないですが。

まあ、ともかく、

・火災(周囲に迫っていないか)
・屋内収容物(落下、転倒)
・津波

ここに注意ですね。

(ただし、東京湾での地震なら津波はすぐに沿岸に到達します。北海道南西沖地震の奥尻島での例を参考にして下さい。第一波は2、3分で到達したようです)



家庭内で注意すること


先日、奥様の実家に何日か行っていたのですが、「家族で就寝する部屋の壁の四方が背の高い家具で囲まれている」という事実にちょっと引いたものでした。「こりゃあ、大きな地震がきたら一家揃って下敷きだなあ」と思ったものです。

寝ている時は逃げ切れない可能性が大きいですしね。

もちろん、高い家具を完全に排除することはできないでしょうから、「倒れる向き」などを考慮して、置き位置などを工夫するといいかと思います。

先日の静岡の地震では、子どもさんが落ちてきたテレビで怪我をしていますが、もっと小さな赤ちゃんなどの場合は、テレビの落下だけでも大変なことになる可能性があります。つまり、小さな赤ちゃんなどがいる場合は、「物が倒れたり落ちてくる場所には赤ちゃんを絶対に寝かさない、放置しない」というのは大事かと思います。

また、地震が発生した時には、あなたは死んでもいいですから(おいおい)、赤ちゃんは助けるようにしましょう。助ける優先順位を「自分を下位に置く」と、周囲がたくさん助かって、後々気分もいいと思います(生き残っていれば)。死んでも、助かった人が感謝してくれると思います。


なお、本当に大きな地震が発生した場合、都市部では屋外での治安が一時的に極端に悪くなることが阪神大震災などでもあったと言われています。火事が迫っていたり、家が倒壊していない限りは家や部屋に留まるのが賢明なような気もします。水や食糧の備蓄はそのためのものです。

東京都での報告では、

東京湾北部地震M6.9の場合の復旧日数は、電力は6日、通信は14日、ガスは22日、上水道は21日、下水道は21日

となっています。
やはり、上下水道がキツいですね。
水の確保は大事なようです。

なんか長くなりましたが、そういうことなどをある程度工夫して、「家の中が一番安全」というようなことにしておけば、わりと気楽に暮らせるのではないでしょうか。

あとは運の問題のように感じます。











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