
▲ 患者の視察に病院に来たウクライナの首相(中央の女性)。
なんともいえないですが、もしかしたら、「本物のインフルエンザ」が発生した可能性があるのかもしれません。ウクライナで140万人が感染して、現在までに300人ほどが死亡しているそうです。症状は1918年のスペイン風邪に酷似しているそう。これは現在世界で流行している豚インフルエンザとは感染力も症状も全然違うようです。
今日になって一斉に上がってきた各記事のリンクです。
内容は各自でご判断下さい。
» 死者の肺は真黒 ウクライナで謎のインフルエンザが流行、既に315人死亡(大紀元)
» 「ヨーロッパ・バイオウォー」がウクライナで勃発(ROCKWAY EXPRESS)
» European BioWar outbreak in Ukraine(Politics.ie)

▲ ウクライナ当局の発表グラフ。11月15日現在で患者数140万人、入院患者8万人、死者300人となっています。ただ、この公式見解の死亡者数は正しくないと上の Politics.ie は書いています。
Politics.ieには死亡率が5%から10%になりそうだとありますが、まあ、対処のしようがない話ですので、今から心配しても仕方ないにしても、仮にこれが1918年のスペイン風邪と同等のようなものだとすると、スペイン風邪で「どうして18歳から35歳の若い人ばかりが死亡したのか」という問題に突き当たります。
現在の医学では、自然免疫の異常反応(サイトカイン・ストーム)が原因であることが確認されているようです。
サイトカイン・ストームについてはサイトカイン・ストームってなに?などにわかりやすく載っています。
どうしてスペイン風邪の時にサイトカイン・ストームが起きたのかはわかっていません。「若年層ほど免疫が活発化しやすい」という意見がありますが、いろんな人がいる中でこれはどうもおかしくて、やはり、アスピリンやインフルエンザワクチン等の影響と考えるが一般的なようです。
当時、第一次大戦の最中でしたので、兵士たちがインフルエンザ対策で多量のアスピリンを使用したのが問題だったのではないかということが言われています。
ただ、私は以前、日本でのスペイン風邪についての資料を調べたことがあるのですが(記事はこちらです)、1918年から1920年の死亡者数が、
1918年 男子34,488名,女子35,336名
1919年 男子21,415名,女子20,571名
1920年 男子53,555名,女子54,873名
と男女差がほとんどないのです。
なので、兵士のアスピリン説だけでは説明できない部分はあります。
ワクチンの問題もあるかもしれないですし(インフルエンザワクチンが異常免疫反応を起こす可能性の指摘)、いろいろな複合要因があるのでしょうが、こればかりは考えても仕方ないことかもしれません。嵐が世界に広がらないことを祈るだけですが、それもどうなりますかね・・・。
日本のメディアでは報道されなさそうですから、続報については、インターネット等で各自お調べ下さい。