そんなこともあり、「2009年の自然界の十大ニュースでもまとめてみようかな」なんて思っていましたが、それはまとめられずに終了しそうです。
「十大」というような括りは別としても、この2009年という年は個人的には、それまでの数十年では知ろうともしなかった様々なことを知ることができて、また、このブログでもいろいろなことをコメントなどで教えていただきました。そのひとつひとつの知ったこと、教えていただいたことが「事実」か「事実ではないか」というようなことはどちらでもいいことで、「それらを知ろうとしていなかった自分の人生の数十年をやっと脱しつつある」ということが大事に思います。
この1年でこのブログで複数回にわたって書いたり、コメントをいただいたことには、自然災害の原因、環境変化、また宇宙と地球などがありましたが、特に「宇宙と地球の関係」は予想以上に地球へのインパクトが大きいということを自分の中の自然学的常識として蓄えることができたということは大きかった思います。その中でも東工大の丸山教授が語っていた、「地震と宇宙線との関係」という事柄は私にとってかなり衝撃のあったことです。
宇宙線と地震や火山の噴火の関係(6月29日の記事)
つまり、教授の意見では、地震の発生のシステムというのは、今も語られている「力学的なものではなく」、「化学」的(ケミカル)な原因だ、ということですね。これは今ではまだトンデモ学説として退けられる意見でしょうが(実証できないため)、今までわからなかった地震や噴火の説明にはなり得ると思います。そして、ここから考えると、現在の地球の科学では、「地震の発生の正確な予測はほぼ無理」と言えるような気がしています。
なので、それ以降は私も地震の予測的なことを実質的にはやめています。
ただ、宇宙の地震と雲(8月7日)という記事に書いたような、新しいアプローチの可能性はいつもあるかもしれません。
そういえば、関係ないですが、 Earthfiles の12月26日の記事に「NASA Reports Earth Close to Unexpected Interstellar Cloud, a “Local Fluff.”」(予想していなかった「近くにある綿毛」と呼ばれる星雲からの報告)というような記事がありました。1977年に打ち上げられたNASAの探査衛星ボイジャーが、太陽圏の磁場で形作られていると思われる「綿毛」のようなふわふわとした磁気圏にいるというようなレポートで、おもしろそうなのですが、私の知識では英語だろうが日本語だろうが理解できませんので、一番下に本文の英語をすべて載せておきます。
また、そこにあった図に、日本語を添えてみました。

「太陽系の磁場による圧迫」というような表現もあり、これから先、地球に対しての影響のある何かがそこにあるのかもしれません。
(追記)アップした後に気づいたのですが、ヤスの備忘録の最新記事にこの解説がありました。また、元論文はこれのようです。
> 幅が30光年あり、6000度の水素およびヘリューム原子でできているという。
だそうです。
今年は宇宙に関しての新しい発見の当たり年でもありました。
宇宙の発見に関してだけは来年が楽しみです。
仮にそれがどんなに地球にダメージを与えるものであっても。
2009年の異常気象のキーワードは「洪水」
自然災害に関しては、2009年通年で考えると、実は地震や噴火よりもとても多かったのが、山火事と洪水でした。
特に、夏以降の洪水はどれも「100年に1度」とか、「有史以来」などの見出しに代表されるような激烈なものが多く、記憶に残っているのは下の5つです。
・台湾で台風により過去最悪級の洪水被害(8月)

・トルコで500年来の最悪の洪水(9月)

・フィリピンで過去40年間で最悪の洪水(9月)

・イギリスで歴史的な洪水(11月)

・サウジアラビアで大洪水(11月)

来年はいよいよ太陽活動が今より大きくなることが予想されていて、その影響は今からではさっぱりわかりませんが、過去の人類文明と比べると、現在はもっともITとインターネットに依存している「電子社会」であるわけで、人類有史以来、始めて「フレア vs 電子社会」という構図を見ることになっていくと思います。2010年から2015年くらいまでの間はいつでも大きなフレアが発生する可能性はあるようです。フレアや磁気嵐の大きなものが発生した場合には生活に影響が出ることも考えられます。
いろんな意味で大変な年になっていくのは仕方ない気もしますが、まあ、元気でいられるうちは楽しく過ごしましょう。
それでは、皆様、今年はお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
[Earth File の記事]
NASA reports “the Fluff is held at bay just beyond the edge of the solar system by the sun's magnetic field, which is inflated by solar wind into a magnetic bubble more than 10 billion kilometers wide. Called the heliosphere, this bubble acts as a shield that helps protect the inner solar system from galactic cosmic rays and interstellar clouds. The two Voyagers are located in the outermost layer of the heliosphere, or heliosheath, where the solar wind is slowed by the pressure of interstellar gas. The fact that the Fluff is strongly magnetized means that other clouds in the galactic neighborhood could be, too. Eventually, the solar system will run into some of the Fluff, and its strong magnetic fields could compress the heliosphere even more than it is compressed now. Additional compression could allow more cosmic rays to reach the inner solar system, possibly affecting terrestrial climate and the ability of astronauts to travel safely through space.”
[追記]上の記事を書いた後に、ロシア宇宙庁が「2032年に小惑星が地球に衝突する可能性」で専門家会議を開催予定というニュースが出ていました。
地球は次から次へと難題を抱え込んでいくようですね。



