2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。






2010年03月14日


地震の行方:1906年のサンフランシスコ地震の記録

1900-san-francisco.jpg

・1900年のサンフランシスコ。今から110年前にすでに都市化は完成に達していたようです。
これが1906年の地震でほぼ消え失せます。

1906-city.gif

・1906年の地震直後のサンフランシスコ。大半のビルが倒壊しています。





先日、オーストラリアのニュースサイトで、「NSW州中央沿岸部で小規模地震 (オーストラリアニュース 03月12日)」というのがありました。
NSW州というオーストラリア北西部の州で、マグニチュード3.4の地震があったという記事です。M3.4 程度で、震源は海洋上。これなら大きく揺れても震度2が関の山です。

マグニチュード3でニュース?」と、不思議に思い、ニュースを読んでみると、こうありました。

 > 同地域で最近起こった地震は1916年6月でマグニチュード4.5のもの。

なるほど。
全然地震がない地域のようです。
1916年ということは、ほぼ100年ぶりくらいの地震ということになるのかもしれません。今このあたりに住んでいる人の大半は「地震そのものを知らない」ということになりそうです。すごいなあと思いますが、最近、こういう「100年ぶり」というような地震がそこそこ出て来ているような気もしないでもないです。先日、沖縄で起きたマグニチュード7の地震も、規模としては100年ぶりだとか。

2010年に入ってから、ハイチやチリの大地震が起きていて、現在、太平洋を取り囲むようにして存在する環太平洋のプレートや震源域がとても活発になっていますが、地震に関して、「100年ぶり」と言われて思い出すのが、1906年に起きた、アメリカのサンフランシスコ地震です。

写真がたくさん残っていますが、それはそれはものすごいものです、死者の数は3000人でしたが、街の受けているダメージはものすごいものです。

日本では、過去の都市部での地震の写真として関東大震災を比較に出されることがありますが、現在の東京と比較すると、1906年のサンフランシスコ地震の街が受けたダメージの様子の方が参考になるような気がします。

Google の画像検索でもたくさん見られますが、マグニチュード7.8の地震でも、耐震設計のなされていない都市はほぼ完全に破壊される現実を見せてくれます。

hist_us_20_sf_quake_1906_pic_wiki_2.jpg

Aftermath_of_San_Francisco_earthquake,_1906.jpg

pruitt-igoe-collapses.jpg

いろいろな災害の動画の中に、1906年のサンフランシスコ地震の映像も入っている貴重な動画が Google Video にあります。

San Francisco Earthquake (1906 and 1989) - Google Video


さて、そのサンフランシスコというか、アメリカの西海岸ですが、以前に何度か書いたことがありますが、サンアンドレアス断層というものが走っていて、その近辺地域では常に大地震の可能性があります。

(参考記事) カオス化の予感(2010.01.18)

サンフランシスコやロサンゼルスは比較的、この断層の真上なので、地震が起きた場合にはいつも被害が大きくなる傾向はあります。



アメリカ地質調査所USGS は、1996年に「この地域(1906年のサンフランシスコ地震が起きたあたり)で、マグニチュード6.7以上の地震が2030年までに起きる確率は70%」と発表しています。

When Will the Next Great Quake Strike Northern California?

まあ、この「何年までに○○で地震の起きる確率は何パーセント」というのがあまりアテにはならないものだ、というのはありますが、それでも地震の起きやすい場所というのは厳然として存在しているわけで、日本のあらゆる太平洋側などもそうです。


地震の予測というものは、科学やオカルトすべて含めても、少なくとも私たちが生きている間にはうまくいかないもののような気もします。

なので、最初から「起きるのが普通」と考えて、いつ起きてもいいようにしておくしかないようにも感じます。また、先日のチリ地震での津波は想定よりも低かったようですが、アメリカ西海岸で大地震が起きても、津波に関しては同じように警戒する必要があると思います。「数十センチの津波で大騒ぎ」というような論調の意見の見だしをネットで見かけたことがありますが、50cmの津波でも、子どもならあっという間に流されます。津波に対しては、恐れすぎるほど恐れても構わないはずです。

また、チリ地震では直接的な被害の後に、長く給水と食物配給が途絶えて、略奪などで街が荒れたようです。小さなお子さんなどがいる方は、水が第一かと思います。水だけあれば、何も食べなくても健康な人間なら何日も生きていられます。また、赤ちゃんのいる方は、その用意を最優先で。

現在の環太平洋の地震帯の活発化を見ていると、様々な大地震が連鎖的に起きていっても、それほど不思議ではない気もしないでもありません。

どうにも、世界で100年ぶりとか何千年ぶりのことが起きすぎています。

---

[追記] 干ばつの追記

今回の本文とは関係ないもので、先日の2010年2月の災害 その2 - 広がる干ばつという記事に関連した追記です。

その後、コメントで教えていただきましたが、インド、アルゼンチンなどでも深刻な干ばつが進行しているそうです。また、インドシナ半島全域に影響するメコン側で異常渇水が深刻になっているようで、干ばつに結びつく可能性があります。

インド 干ばつ、洪水深刻/21年ぶり米輸入超へ 国内生産1割以上減

干ばつで非常事態宣言、アルゼンチン

メコンで異常渇水 ダム建設の中国に対する批判高まる

また、

日本、韓国は米国産小麦の輸入に支障の恐れ−供給施設が一時閉鎖へ

というニュースもありました。
世界の食糧事情はなかなか厳しい局面を迎えそうです。

もちろん、日本はもっとも影響を受ける国のひとつです。






Sponsored link





人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。



×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。