
・ここが湖だったことを物語る写真。魚が土の中で死んでいます。他の写真を見ると、広範囲に原型を留める魚が死んでいるので、水の引き方が比較的急激だったということかもしれません。
中国南西部の干ばつはさらにシビアになっていて、お手上げの様相を呈していますが、その干ばつの激しさを示す写真がありましたのでご紹介したく思いました。
中国南西部の干ばつに関して、報道等で「100年に1度」という表現が増えましたが、現実にはそれどころではないのかもしれません。
それは、この中国南西部は今までは水の豊富な地域で、ずっと農作地だった、という事実自体が物語っている感じがします。また、最近までの中国の自然災害の特徴は、南部では洪水、北部では干ばつというものだったものらしいですが、今回の干ばつはその、今までは洪水被害が多かった南方面で干ばつが起きているということも、「100年に1度の話ではないかも」という感覚に繋がります。
報道だと、すでに居住地を捨てて移動する人もかなり出て来ているようです。
大紀元日本の先日の記事に、現地の住民の言葉がいくつか出ていましたが、その中でも、貴州省興義市というところにある村で、1300ヘクタールにわたり桃の木が並び、桃源郷のようであることから「桃花の谷」と呼ばれていた村の人の言葉がこれです。
「昨年6月15日以来、雨が降っていない。湧き水は枯れ、貯水池の水も尽きた。河にも水はない。村の間を流れていた小川も干上がった。麦、野菜もすべて全滅だ」
と言っています。
「桃源郷」村の桃の木も6割が枯れてしまったようです。
そんな中、海外の写真サイトに結構すごい写真が紹介されていました。
様々なニュースサイトから集めたもののようです。
何枚かご紹介したいと思います。サイトには全部で65枚の写真があります。
・Record Drought in China(中国の記録的な干ばつ)
・Record Drought in China. Part 2
それぞれ見るだけでもそのすさまじさが理解できるように思います。

・上の写真のアップ。泥の中で動けなくなったまま死んだのでしょうか。死んでから腐敗した様子もなく埋もれています。

・このように小魚等が大量に死んでいる場所も。

・このような水たまりも貴重な水確保の場所のようです。

・これは都市部のようですが、干からびた川で動けなくなった船。

・農作物。このまま干ばつが続くと、中国数千万人に食糧の影響が出るとのことです。

・見渡す限りの干ばつ地帯。このような地域が中国でどんどんと広がっています。
中国全域では1年に7万回に近い人工降雨が施行されている
なお、中国は慢性的な水問題を抱えていて、人工降雨の技術では世界でもトップクラスのはずで、今回の干ばつでも人工降雨は何度も試されているはずですが、人工降雨の解説などを見ても、「人工降雨は雲を作るものではない」ので、大気中に水分そのものがなければ、氷晶核の核をまいても効果はないようです。
あと、まあ・・・これは「環境への作用の理屈」が私にはわからないので書くべきことではないでしょうが、中国の過度な人工降雨が現在の気象に影響しているかも・・・というのはないのですかねえ。
なにしろ、2008年の報道によると、中国は2007年だけで、
昨年は全国21の省・自治区・直轄市で人工雨を降らせ、航空機による散布が約18500回、ロケットは約48000回、使われた砲弾は86万発に達した。
とのことで、1年間で数万回の人工降雨を行っているということは、この数年での人工降雨の回数はちょっと考えられないほどでは・・・。
そして、それだけ大量の人工降雨剤を空中に散布しているということになりますが、多くの場合、人工降雨には、ドライアイスやヨウ化銀が使われると思います。
このヨウ化銀には一応、毒性があるようで、 Wikipedia には「人工降雨に使用される量は非常に微量であり異常摂取でもしない限り人体に影響を与えるほどではない」とありますが、数万回、数十万回の試行ではどうなんでしょうね。
もっとも、私個人は、これらの降雨不足が人的な環境問題が主な原因だと思っているわけでもありません。太陽活動と宇宙線。そして、地球の天気を書くときに知った事実。つまり、宇宙線と雲の生成には関係があるというデータ上の事実があり、また、現在、気象的に起きている様々な地球レベルでの異変の中のひとつだとは思います。
そういう自然災害を人的に加速しているという感じなのでしょうか。