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2010年04月18日


アイスランド噴火はまるで大地の怒りのよう

なぜこんなタイトルをつけたかというと、この写真ですね。

1016267.jpeg

現在噴火しているアイスランドのエイヤフィヤットラヨークトルでは、3つの噴火が同時に起きているようなのですが、その3つの火口を撮影した4月15日のレーダー写真です。
火口の穴が怒っているかのよう。

今回の火山噴火のすさまじい写真の数々を収めたページ

http://www.jardvis.hi.is/page/jardvis_EYJOKULL_myndir

にあります。
ちなみに、4月16日の火口の様子は・・・。

laughin-face.jpg

今度は笑ってます。非常な悪魔的な笑い方ですが・・・。


今後連動する可能性が高いカトラ火山とラキ火山の噴火

本当に大地が怒っているのかどうかはともかく、ここにきていろいろなニュースが出てきていて、いろいろと読む限り、実は今起きていることなどは「まだまだ全然、最悪の展開などではない」ということも同時にわかり始めています。

現在のエイヤフィヤットラヨークトルの位置を簡単に示してみました。
マークが、上の怒った顔の位置、つまり、現在噴火している場所となります。

raki.jpg

すぐ右側に、カトラ火山ラキ火山が隣接していることがおわかりかと思います。
その距離、数キロ。

カトラ火山はアイスランドでもっとも危険といわれる火山の一つだそうですが、 Wikipedia のエイヤフィヤットラヨークトル氷河にはこういう記述があります。


ここ1100年の間にエイヤフィヤットラヨークトル氷河では3回の噴火が起きている。920年、1612年、そして1821年から1823年にかけての噴火である。この3つの事件はどれもカトラ火山の噴火の直前に発生している。



ナショナルジオグラフィックにもエイヤフィヤットラヨークトルとカトラ火山の連動について書かれた記事があります。

多分、関係者が今もっとも恐れているのはこれでしょう。

これが起きると、今現在は「空の便が乱れて困っている」というようなことを言っていますが、それどころではなく、多分、欧州の空の便は何年にも渡って完全にシャットアウトするのではないでしょうか。カトラ火山が最後に噴火した1821年は空の便など基本的になかったので、今回、人類が初めて直面する事態になりそうです。

さらに、地図ではカトラ火山のちょっと上にあるラキ火山というものがあります。
これがまたすごいので少し書きます。





ラキ火山の複合噴火

4月17日の四国新聞のコラム 4月17日付・火山灰 に上前淳一郎著の「複合大噴火」という本からの抜粋として、こういう記述がありました。


1783年、アイスランドのラキ山が噴火した。溶けた氷河の洪水や溶岩の被害も小さくなかったが、それ以上の悲劇を生んだのは火山灰。牧草を枯らして家畜を餓死させ、日照量を減らして農作物に打撃を与えた。噴火後の最初の冬、9千人以上の命を奪った。

火山灰は国外に及び、フランスでは穀物の不作と高騰をもたらす。パンが値上がるたびに人々は不満を募らせ、暴動を起こした。その果てがあのフランス革命というのである。



火山の噴火がフランス革命の遠因となるほどの穀物の不作をもたらしたという可能性があるということになります。

ラキ火山の被害はイギリスにまで及び、その被害のすさまじさを物語る資料が残っているようです。


イギリスでも多数が死亡した200年前のラキ火山の噴火

今回の噴火がもし連動して、カトラ火山、あるいはラキ火山の噴火に繋がっていった場合、当然、欧州の空の便、農作、社会活動に大きな影響があることは避けられないでしょうが、他にも興味のある記事を見つけました。

2007年の英BBCの記事 When a killer cloud hit Britain(殺人雲が英国を襲ったとき)です。

冒頭の見だしにはこうあります。

200年ほど前、アイスランドの火山の噴火により、莫大な毒性を持つ雲が西ヨーロッパへと運ばれた。これは、現在の英国を襲った最大の災害のひとつであり、多数の死者を出したのにも変わらず、歴史の中で忘れ去られている。



この際のラキ火山の噴煙が最初にイギリスに到達したのは 1783年6月22日で、その後、何ヶ月にもわたり、イギリスは毒性を持つ噴煙と酸性雨に見舞れ続けたそうです。

その後、イギリスではこういう事態が起き始めたそう。


その有毒な雲は二酸化硫黄と硫酸を含み、これが人々の肺を攻撃し、窒息させて、最終的には死に至らしめた。



結局、アイスランドでは人口の3分の1が死亡、イギリスでも23000人が死亡したとされています。

今回、まだカトラ火山もラキ火山も噴火はしていませんが、過去にはこういうこともあったというお話です。

ちなみに、レガタム繁栄指数という、典型的な「西洋人の作った幸福度の価値判断」の指数があります。2009年度の上位5カ国。

1 フィンランド
2 スイス
3 スウェーデン
4 デンマーク
5 ノルウェー 

今後、これから徹底的にアイスランドの火山の洗礼を受けると思われる国が並んでいます。別にこれらの国に恨みはないですが、今後の試練は現実だと思われます。

なお、これは Fire Earthにあった、火山灰が広がっている範囲を示す GIF 動画です。

animated_plume-metuk.gif

噴火が連動するとさらにこれが広がり、また濃度も増していくと思われます。

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