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2012年05月01日


タイで何が起きているのか: プーケットの地震、陥没する土地、そして、燃え上がる大地



世界的にみれは、数十万分の1程度の地震発生率のプーケットで頻発する地震

4月11日に「タイの首都バンコクで次々と街中の道が陥没していく」という記事を書いたのですが、どうもタイがいろいろとおかしい感じです。

上の「バンコクの陥没」に関しては、最近、バンコク都庁は、あらたに 114カ所の陥没の危険のある場所を発表しています。

バンコクの道路陥没危険地点、プルンジット交差点など114カ所

また、下のようなことも起きています。
昨日4月30日のタイのニュースより。


イヌが焼死 タイ北部に燃える大地
newsclip.be 2012.04.30

Nakornthai-01.jpg

タイ北部ピッサヌローク県ナコンタイ郡の荒地で地表が燃える現象が確認された。現場では毒性の二硫化炭素、二酸化硫黄などが検出され、県当局が立ち入りを禁止し、原因などを調べている。

ナコンタイ郡当局によると、現場は200平方メートルほどで、午後の暑い時間帯に炎が上がる。
2週間ほど前、村人1人が足に火傷を負い、その後、イヌ4頭が焼け死んだ。



そして、それまでほぼ地震など起きたことのないプーケットという島で地震が頻発しています。



プーケットの地震

このプーケットは、スマトラ沖の地震の際に津波被害を受けたりしたこともあり、地震があるようなイメージがあるかもしれないですが、震源となることはほぼなく、それは、かつてこのブログでも紹介した、「358,214回分の震源の分布の記録」を見てもわかります。

その図は過去記事「深度10.0km 地震と36万回分の地震MAP」にあります。

小さくてわかりにくいかもしれないですが、下の黒いドットが 1963年から 1998年までの 35年間に記録された「すべての地震」の 36万回の震源です。



地図のプーケットのところを拡大すると、下のようになります。

phuket36.jpg

黒いドットがありません。

つまり、少なくとも「30万回に1度以下」などの極端に少ない地震の発生しかない場所だということが言えそうな場所なのです。


プーケットの地震について書かれたバンコクポスト英語版の記事を翻訳しておきます。

学者たちは、2004年のスマトラ島沖地震によって、断層が変化したことにより、タイ南部の地震を引き起こしていると考えているようです。






Phuket shaken by earthquakes

地震で揺さぶられるプーケット

phuket2.jpg

▲ 地震で不安が募る住民や観光客たちによる避難などを含めて、道路は通常より混雑している。


小さな地震が連続して発生しているプーケットで、住民たちの中には真剣に避難を考える人たちも現れている。

4月17日にマグニチュード4.3の地震が発生して以来、小さな地震がたびたび起きている。

スマトラ島沖地震の影響を受けた可能性のあるタイ南部の活断層が活発になる可能性について、地震学者たちは以前から警告していた。

タイ全土に於ける過去最大の地震は、1983年にカンチャナブリ県で発生したマグニチュード 5.9の地震だが、プーケットでは経験のないものだ。

プーケットの当局は当地のビルの耐震状況を調べるという。




ここまでです。

「ビルの耐震状況を調べる」と書かれていますが、現実には、タイでは「耐震設計」という概念そのものが存在しません。

これはタイだけではなく、地震がほとんどない国では当たり前のことで、アメリカの東海岸(ニューヨークなど)の高層ビルなど、多少古いものだと基本的に耐震設計はなされていないと思われます。

以前、 In Deep で、

耐震設計環境のないスイスでの地震から思う「世界全体は環境の変化にどこまで耐えられるのか」という懸念
 In Deep 2012年02月15日

という記事を書いたことがありますが、地球全体の近く活動が仮にシフト(変化)した場合には、いろいろな問題が起きる可能性は常にあると思います。

私はタイの島が好きで、プーケットも好きです。
それでも、大地の変化はどんな好きな場所にでも現れます。

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ニューヨークの地震



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