(訳者注) 米国の西海岸は比較的地震の多いところで、今回のカリフォルニアのあたりも米国では最も地震の多い場所のひとつといっていいかと思われます。なので、地震が起きたということ自体はニュースにならない場所でもあります。
しかし、今回、ロサンゼルス・タイムスの記事を読んだ後、米国地質調査所(以下、USGS とします)の地震発生データを見てやや驚きましたので、そのロサンゼルスタイムスの記事をご紹介します。
ちなみに、その USGS のデータですが、 USGS のサイトには「この1週間の世界でのマグニチュード2.5以上のすべての地震」が表示されるサイトがあります。
Latest Earthquakes in the World - Past 7 days
その、日本時間で8月27日午前のリアルタイム地震発生の表は下のようになっていました。
カリフォルニアの南部の「ほぼ同じ震源」で、数分おきにマグニチュード2.5以上の地震が発生し続けていたことがおわかりかと思います。
ひとつだけカリフォルニアではない震源のものがあったので、見やすくするためにそこを線で消してみましたが、他には何の編集もしていません。
群発地震が続いたからといって、その後に何かあるというようなものではないのですが、米国の BBS などを見てみますと、地元の人では気にしている人たちもいるようです。
この地震について、米国のメディアからご紹介します。
なお、この群発地震の起きている場所ですが、記事にある英語表記の地図を日本語の地図に移植しました。下の「★」のある場所が今回の群発地震の震源です。
それでは、ここからロサンゼルスタイムスの記事です。
California earthquake swarm felt in Arizona, Mexico, USGS says
LA Times (米国) 2012.08.26
カリフォルニア震源の地震は、アリゾナでも揺れを感じたと USGS は語った
米国地質調査所( USGS )によると、カリフォルニア州インペリアル群で、数十にのぼる地震が記録され、揺れはアリゾナ州からメキシコ北部でも感じたという。
複数の地震の中には、マグニチュード5以上の地震も含まれている。
USGS には、一般の人から「揺れ」を感じた時に報告を受け、それがネット上に表示されるという表示システム「Do You Feel It」(揺れを感じましたか?)があり、それによると、震源から遠いサンディエゴ、サンクレメンテや、パームデザートなどからも揺れを感じたことが示された。
今回の群発地震は、米国時間の8月27日午前10時から午後12時50分にかけて発生したもので、マグニチュードの範囲は 2.0から、最大でマグニチュード 5.4だったと USGS は言う。
この連続した地震の中で目立った大きさの地震としては、
- 12時32分59秒 マグニチュード 5.3
- 12時31分23秒 マグニチュード 5.4
- 12時30分54秒 マグニチュード 5.4
- 12時30分27秒 マグニチュード 3.7
- 12時21分04秒 マグニチュード 4.7
- 12時20分04秒 マグニチュード 4.6
となっている。
地震による被害は報告されていない。
今回の地震活動は通常よりは頻度も高く、また規模も多少大きいといえるが、しかし、この地域はもともと地震の発生が多い地域であることで知られている。
(訳者注) もう4年ほど前の記事ですが、
・米国で起きるかもしれない超巨大地震について
というものを記したことがあります。
これは、WIRED いうメディアの記事「巨大津波が日本も襲う、M9の米国北西部地震:50年以内に発生?」をご紹介したものです。
その記事を要約すると、下のようなものでした。
今となっては、オカルトに近い話に見えますが、そういうような話もありました。
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(追記) これを書いている途中で、今回の群発地震の場所と比較的近いエルサルバドル沖で、マグニチュード 7.4の地震があったようです。