地震ではない振動が記録された11月の各州の地質調査所のデータ
アメリカで、11月 28日から 30日にかけて中西部を中心として、かなりの広範囲で「謎の振動」が記録されたことが話題となっています。
今回の場合、人々の話や体感だけではなく、アメリカ地質調査所( USGS )や、各州の地質調査所などのデータにハッキリと記録されている、ということがあり、実際に何かが起きたことはほぼ間違いないことが話題を大きくしているようです。
「原因はわからないが、何かの振動がアメリカ大陸の大地を走り抜けた」
ということになるようです。
振動が特に大きく記録された地域は大体、地図でいうと、下の丸で囲んだ範囲のあたりです。

データは下のような形で示されました。
ミズーリ州あたりが特に大きな振動があったようです。

上のデータは11月30日の分ですが、2日前の11月28日の各州の地質データには振動が記録されています。

▲ 2012年11月28日のミズーリ州の地質データより。
ニューマドリッド断層との関係はあるのか
ところで、上の地図で丸で囲んだ場所なんですが、In Deep の「「4つ以上の太陽を私たちが見る日」: 満月より明るく爆発した流星群の火球を見て」という記事で、米国のインディアナ州で「謎の大爆発」が起きた事件について書いたことがあります。

▲ インディアナ州の爆発事件の現場。車や人などの大きさと爆発の規模のを比べてみると、その爆発の凄まじいさがおわかりになるかと思います。
通常のガス爆発にしては、その爆破規模があまりにも大きく、何が起きたのか今のところまだわかっていないようです。
その起きたあたりが下の地図で、ここはニューマドリッド地震帯と呼ばれている場所で、過去で米国としては最大級の内陸での地震を起こしている場所なんです。

そして、今回「謎の振動」が記録された場所は、この「ニューマドリッド地震帯」とほぼリンクするのです。
ニューマドリッド地震帯 - Wikipedia から、説明を抜粋しておきます。
ニューマドリッド地震帯は、アメリカ合衆国中西部にある地震帯でイリノイ州、ミズーリ州、アーカンソー州、ケンタッキー州、テネシー州、ミシシッピ州の6つの州にまたがる活断層帯である。ニューマドリッド断層ともいう。
約300年から500年間隔で大地震を引き起こすと考えられており、近年発生した地震では1811年から1812年に連続して発生したニューマドリッド地震がある。
それと、これはまあオカルトのカテゴリーに入る話なのですが、このニューマドリッド地震帯の地域の一部は「北緯 33度上」にあります。
この「北緯 33度」という意味がわからない方は、もしお時間がある時にでも下の In Deep 記事をお読みいただければ幸いです。
・北緯 33度を結ぶアメリカのメッカとベイルートの「血の川」
2012年12月02日
以前なら、考えすぎと思えたことでも、現在の地質的な異変と、太陽活動の異常を見ていると、迷信だけというように思えなくなってきている部分もあります。



