
▲ 夏頃のキルギスの首都ビシュケク。美しい町並みの街ですが、現在、暖房が使えない状態に陥っているようで、かなり苦しいことになっているようです。
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キルギスという国名は知っているのですが、「じゃあ、地図でどこ?」と聞かれると実はあまりよくわからないのでした。
今回、そのキルギスで「マイナス数十度の気温の中で暖房のためのガス供給が絶たれた上に、停電も発生している」という深刻な報道を目にしまして、それをご紹介するために、キルギスの場所を確認してみました。
キルギスは地図では下の中央のピンクの場所で、首都のビシュケクはその北部にあります。
アフガニスタンと中国と隣接するあたりにある国なのですね。

そして、このキルギスの最近の気温。
下のは12月16日の最低気温です。

▲ Weather Underground より。
なお、インドが黒くなっていますが、これは何かデータ上の表示ミスだと思います。「黒」表示だと、マイナス 50度以下ということになってしまいますので、そすがにインドではそれはないと思います。
今回の「ガスと電力供給が絶たれた」ことに関しての記事が載っていた AFP の記事をご紹介いたします。
Kyrghyz capital without gas at 20 below zero
AFP通信 2012.12.16
氷点下 20度の気温の中で「ガスと電力がない状態」に陥るキルギスの首都

キルギスの首都ビシュケクの住民たちは、現在、北極と変わらないほどの気温の中で、自分たちの家で暖房を取るためのガスがないことを、ビシュケクの当局は、12月16日に発表した。
ビシュケクでは、一部の地区の気温はが摂氏マイナス 20度にまで下がったことにより、現在、電力も不足している。

キルギスでは、天然ガスや暖房燃料を生産することができないため、中央アジアの隣国であるウズベキスタンなどからのガスと燃料のの輸送に依存しているが、その近隣の国のひとつであるカザフスタンからのガス供給が断たれているのだ。
ガスを入手できないビシュケクでは、暖房のために多くの電力を使用し始めているが、それにより、首都の一部での停電につながっているとキルギス当局は述べた。
予報によると今後、地域によりマイナス 24度前後まで下がる可能性があると警報を出した。



