
変化を続けているインフルエンザの遺伝子
少し前から気になっていた報道なのですが、中国で「鳥インフルエンザに感染した豚」という話に関してのニュースがありました。
どんなものかよくわからなかったのですが、今日になって、これは、専門誌「臨床微生物学ジャーナル」( Journal of Clinical Microbiology )の 2013年2月号に正式に発表されるものだということがわかりまして、その報道記事をご紹介しておきます。
こういう複合的な遺伝子問題が本格化した場合は、日本でも報道されることもあるかと思いますが、今の段階では、パンデミックなどに際しても、その「危険性」についてはよくわかっていないと思われます。
基本的に2009年の豚インフルエンザの「パンデミック」が大したことがなかったせいで、どうも最近の私たちは「インフルエンザのパンデミックをナメている」ような傾向にありますが、遺伝子が本格的に変わればそういうわけにもいかないようにも思います。
それでは、ここからです。
Pigs in southern China infected with avian flu
Terra Daily 2012.12.24
中国南部で豚が鳥インフルエンザに感染

中国南部で、3種類の菌株の鳥インフルエンザに陽性の豚を初めて発見したことを研究者たちが報告した。しかし、これは H5N1 ではない。
この研究は「臨床微生物学ジャーナル」オンライン版で発表されるが、これには世界的なパンデミックを含む流行からの保護という含みがある。
A型のインフルエンザは世界中で毎年多くの人の命を奪っているが、今回のことは、それよりシビアだと考えている。
なぜなら、豚は人型のインフルエンザと鳥インフルエンザにのどちらにも感染する可能性があるので、豚は「インフルエンザ遺伝子の混合容器」となっていると科学者たちは考えている。
実験では、豚はすべての鳥類の H1 から H13 のサブタイプのインフルエンザに感染した。
しかし、自然界で豚への鳥インフルエンザの感染に関しての報告はほとんどなかった。
2010年から 2012年まで、中国南部の畜産大学や農業大学の研究者たちは、鳥類のインフルエンザを持つ豚がいるかどうかを調査するために、1,080頭の豚を検査した。
その結果、血清サンプルでは 35パーセントが H1N1 に対して陽性だった。そして、19.7パーセントは H3N2 豚インフルエンザに陽性、そしても0.93パーセントは H3 インフルエンザ、1.6パーセントがH4 インフルエンザ、そして、1.8パーセントが鳥インフルエンザの H6 亜型の陽性だった。
2001年に集められた血清サンプルでは、鳥インフルエンザに陽性だった豚はいなかったので、今回の結果は豚への感染が新しいものだということを示している。
研究者たちは「世界中の豚と関係する産業の現場で、インフルエンザの罹患率に関しての調査をおこなうことを強くお薦めしたいと思います」と言う。
これらのことは、このインフルエンザが人間へと感染することと関係して、非常に重要なことだと考えていると彼らは言う。



