オーストラリアの「46度」を報じる記事。
バランスを失いつつある世界の気温と天候
少し前の In Deep の記事の、
・「一線」を越え始めた世界の気候: オーストラリアでは摂氏 50度を見据え、中東では過去最大級のスーパーストーム
In Deep 2013年01月10日
というものの中で、世界各地で「バランスを失っているかのような天候」についてご紹介しました。
翻訳記事の一部から抜粋します。
オーストラリアに前例のない高気温が訪れており、気象学者らは大陸の気象地図のための指標を新たにすることを強いられている。気象局では気温50度超を示すための新たな色2つを追加した。
そのオーストラリアの高温がさらに勢いを増しているようです。
上の記事を書いた 1月10日前後くらいまでは、オーストラリアの中の「タスマニア」という南に位置する島の猛暑の話だったのですが、次第にオーストラリアの本島の猛暑も激しくなっているようで、1月18日に、ついにシドニーで、「 46度」という記録的な暑さとなったことが報じられていました。
今回はその記事を
ご紹介します。
シドニーの地図を下に載せておきます。
暑さが北へと上昇しているのかどうかはわからないですが、今後どのくらいまで、この状態が続くのか、判断のつかない部分はあるようです。
その一方で、英国などは「寒波と大雪」で、大変なことになっています。
下は2日前の「ロシアの声」の記事からです。
英国、異常な寒さと雪で300校が休校
ロシアの声 2013.01.17
寒気と豪雪に見舞われた英国では約300校が休校に追い込まれた。地元マスメディアが伝えている。なかでも一番の豪雪に見舞われたのは東部。ノースフォーク州だけでも260校以上が休校を余儀なくされている。このほかの地域でも天候を理由に授業の変更が行われた。
気象庁の予報では、寒冷前線が張り出した状態は英国の大部分の地域で1月末まで続く。
寒い方も暑いほうも「極端」というのが今年のキーワードなのかもしれません。
私たちも多少の覚悟は必要かもしれないですね。
では、ここからオーストラリアの気温の記事です。
Strewth it’s hot! Sydney bakes in blistering 46°C amid record heatwave
SUN (英国) 2013.01.18
暑すぎる! シドニーで最高気温が観測史上最高の 46度を記録
▲ プールに集まりシドニーの人々。この日、最高気温は 46度近くにまで上昇した。
オーストラリア南東部のシドニーで、1月18日の午後、気温が摂氏46度にまで上昇して、観測記録を破った。
シドニーで、気温の観測が始まったのは 154年前のことで、これまでの最高気温は 1939年に観測された45.3度だったが、18日午後、シドニーでの気温は 45.8度となり、観測史上での最高気温を記録した。
西部の町のペリンスでは、さらに気温が上昇し、46.5度という猛烈な暑さを記録している。
シドニーでは、この日だけで、133人が猛暑のために意識を失うなどして、救急車で搬送された。他にも、熱中症などで多くの人たちが手当を受けた。
シドニーの当局は、市民たちに激しい運動を避けて、日中はなるべく屋外に出ないように勧告している。
また、電線が猛暑のため溶けたために、シドニー市内の鉄道などの交通機関に影響が出ている。
そして、もう10日間は続いている高温の中で、オーストラリアでは山火事が猛威を奮っている。オーストラリア全体で、30以上の町や都市で、ひれまでの観測史上の高温の記録が破られている。
▲ オーストラリアのいたるところで山火事が発生している。
ビクトリア州では、山火事により、ひとりの焼死体が焼けた車の中から発見されている。現在までの火事での最初の犠牲者だが、身元は判明していない。
また、タスマニアでは61歳の消防士が、矢山火事の現場から数キロの場所で死亡しているのが発見されたが、当局は、その死因はまだ特定されていない。