昨日( 1月 21日)、ブラジルの東海岸を震源とするマグニチュード 5.8の地震が発生しました。
震源は場所は下の赤い四角のある位置です。
これを見て、私は「この場所って・・・」と思いました。
もう4年ほど前の記事になりますが、
・深度10.0km 地震と36万回分の地震MAP
2009年06月03日
という記事に、「1963年から1998年に起きた世界のすべての地震の震源」がマーキングされているマップを載せたことがあります。
下の地図です。
今回、地震のあったブラジル東部というのは上の地図を拡大すると下のようになります。
これはどういうことを示しているかというと、「通常だと、まったく地震のおこらない場所のひとつで地震が起きた」といっていいかと思います。
日本を含む太平洋を取り囲む地域のように、地震が日常的である場所がある一方で、今回のように何千年も地震が起きたことのないような場所も、世界にはたくさんあります。上のブラジルの東海岸というのも、そういう場所のひとつです。何千年、あるいは何万年単位でしか地震は起きないのではないでしょうか。
それで、非常に珍しい地震だと思いましたので、記事を探していましたら、下の米国の記事に行き着きました。
その記事の要約です。
下の記事に出てくる「ヴァン・アレン帯」というのは、地球の磁場にとらえられた放射線帯のことで、下の図で地球の周囲に赤とグレーで描かれている宇宙空間での領域のことです。
▲ 「太陽嵐がヴァン・アレン帯から電子を消し去っていることが判明
(In Deep 2012年02月02日)」より。
Strong 5.8 magnitude earthquake strikes off east coast of Brazil
ブラジルの東海岸沖でマグニチュード 5.8の強い地震が発生
普通ではない地震
1月22日、ブラジルの人気観光地ナタール海岸の沖で地震が発生した。この場所は、プレート上にある場所ではなく、地震が起きることは極めて異例のことだ。
ブラジルと南米大陸はプレート上にある大陸の西では頻繁に地震が発生するが、東側では地震はほぼ起きない。
この地震の要因はわからないながら、もしかすると、ヴァン・アレン帯と関係する南大西洋異常帯( SAA )での磁場の成長の弱さと関係しているのではないかという話もある。
という記事なのですが、ここにでてきた「南大西洋異常帯」って何だ? と思って、調べてみると、 Wikipedia にもある一般的な用語でした。
Wikipediaの記述を抜粋します。
南大西洋異常帯
南大西洋異常帯( SAA )は、ヴァン・アレン帯における異常構造。
通常、ヴァン・アレン帯内帯における最低高度は約1,000km以上であるが、SAAにおいては高度300から400km程度にまで下がっている。そのため、同高度で比較すると放射線量が異常に多く検出される。 SAAの成因としては、地磁気軸が地軸と11度傾斜していることがあげられる。
▲ 右の矢印の部分が南大西洋異常帯。
という場所のようで、この地帯は、
・ヴァン・アレン帯内で高度が下がっている地帯
・そのため、放射線量が異常に多く検出される
・地磁気軸が地軸と11度傾斜した場所
ということのようです。
そして、今回のブラジルの震源と南大西洋異常帯とを重ねてみますと、下のようになりました。
赤い部分が「南大西洋異常帯」です。
まあ、上の記事のように、今回の地震と「南大西洋異常帯」の磁場との関係があるのかどうかはわかりようがないのですが、今後、この「南大西洋異常帯」の上、震源マップでいうと、下で赤く囲んだあたりですが、
この、ふだんはほとんど地震が起きない地域の地震を注意深く見てみようとも考えたりしました。
今回のように「何千年も地震が起きたことのない」ような場所で、仮に地震が頻発するようなことになるのだとすると、様々な「未知の領域」というもの、あるいは「 2013年からの地球の様相」というようなものが見えてくるような時もあるのかもしれません。
あるいは、磁場の異変があるとするなら、それはすでにかなり進行しているポールシフトなどとも関係することなのかもしれないと個人的には考えたりもいたします。