▲ 1月にアリゾナの砂漠で発見された無数の「紫の球」。
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降ってきたのか湧いてきたのか
今回のものは、米国のアリゾナにある砂漠で、1月27日に大量の「紫色の球」が落ちているのが見つかったというニュースで、過去に「降ってきた様々なもの」については、わりと積極的に記事にしてきたという歴史がありますので、メモを兼ねて、ご紹介しておこうと思います。
その紫の球は、動画のほうが質感や臨場感がわかると思いますので、動画を先に貼っておきます。
アリゾナの砂漠で見つかった謎の「紫の球」
質感としてはゼリーっぽいような感じのもののようです。
過去の類似した出来事を写真と共にふりかえりますと、もっとも今回のものと近い質感のものは、ちょうど1年ほど前の2012年1月に英国で起きたものです。英国の BBCで 「空から降る青い球に困惑するボーンマスの住民たち」として報道されたものを、こちらの記事の追記の記事として記しました。
その英国の「青い球」は下のようなものです。
さらに、アラスカで「オレンジ色の奇妙なもの」が空から降ってきたのが、2011年8月のこと。
アラスカのオレンジ色の物質
▲ 記事「アラスカの空から降り注ぐ正体不明のオレンジ色の物質 (2011年08月07日)」より。
ニューヨーク州の空から「何かネバネバしたもの」が降ってきたのは、2011年1月20日。
米国ニューヨーク州
▲ 記事「ニューヨーク州で空から広範囲に降り注いだ「ネバネバとした」緑と黄色の謎の物質 (2011年01月21日)」より。
さらに、ちょっと種類は違いますが、2011年12月23日にはナミビアで、空から下の「大物」が降って来ました。今でもこの正体が何なのかわかったという報告は見ていません。
ナミビアの空から降ってきたもの
▲ 記事「世界中の空から次から次へと「謎の物体」が降ってくる (2011年12月23日)」より。
というようなものがありました。
他にも、鳥が降ってくるとか、雲とか、あと人間が空から降ってきたというのもありましたが、まあ、何か降るニュースはわりと、こまめに取り上げていましたので、今回の記事も取り上げました。
今回のアリゾナの砂漠の「紫の球」は、「降ってきた」というわけではないようですが、人もいないし、水もほとんどないような砂漠に、どうしてこのようなものがあるのか、ということが「難解な出来事」だとして報道されているようです。
英国の青い球は、「鳥が運んできた海洋生物のタマゴ」という説や、「ポリマーなどの化学製品説」などがありましたが、結果的にどういう結論が出たのかはわかりません。
それでは、今回のアリゾナの砂漠の「紫の球」の報道をご紹介しておきます。
Mysterious, purple spheres found in the desert
ABC ニュース KGUN9 (米国)2013.01.30
謎の紫の球が砂漠で発見される
砂漠でその奇妙な「紫の球の群れ」を発見したのは、ゲラディン・ヴァルガスさんとその夫だった。
彼女たちは趣味の写真を撮影するために、その地のあたりを訪れていた際に、遠くから下の光景を目にしたのだった。
ヴァルガスさんは以下のように述べる。
「それはまるで太陽の下でキラキラと光り輝いているかのように見えました。そして近づくと、それは何千何万という数の紫色の玉だったのです。それまで、私が見たことのないような物体でした」。
私たちテレビの取材班がその場所に赴いた時にも、その玉はまだあった。
玉は、やや半透明なものだった。
私たちは、その物質を、地元の庭園のダーレン・ブーロウさんに見てもらうことにした。また、彼女の夫は植物学者で、彼にも話をきくと、これが自然のものであるなら、ゼリー真菌や粘菌の可能性があると言った。
しかし、今のところはまだこれが何かはわかっていない。
なお、テレビでの放送終了後に、ニュースを見た視聴者から「デコビーズ」と似ているという反応を多くいただいた。デコビーズは水につけておくと膨らみ、植物を活けておくためのものだ。
しかし、水のない砂漠の中央に何万ものデコビーズがあるとすると、それもまた謎という他はなく、今のところはこれが何かの答えは出ていない。
(訳者注) 上に出てくる「デコビーズ」というのは、下のような商品で、小さな粉か球のようになっているものです。
しばらく水につけておくと下のようになり、植物を入れたり、装飾などに使います。
確かに材質は似ていますが、しかし、報道にも書かれてありますように、「水のない砂漠の真ん中に水で戻された何万ものデコビーズがあるということのほうが奇妙」という感じのようです。
個人的には、「何か得体の知れない生物のタマゴ」とかの可能性もあると思うので、固定カメラか何かで記録しておくと何かわかるかもしれないですね。