▲ 砂嵐に見舞われた北京。上が本日 2月28日の光景。下がふだんの北京。
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海外の報道によりますと、今日の午前中、中国の北京では「砂嵐」に見舞われていたようで、その影響もあるのかもしれないですが、北京市内の大気中の微小粒子状物質 PM2.5 の数値レベルが「500」を越えたと報道されています。
北京を砂嵐が襲う
VOR 201302.28
中国の首都・北京は内蒙古からの細かい砂を運ぶ強力な砂嵐に見舞われた。北京は蜃気楼に包まれた。
2月 28日午前中に大気汚染レベルは「危険」レベルを超え、大気中の粒子含有量を示す PM2.5(微小粒子状物質)のレベルは 500の大台を超えた。人々は砂塵から身を守るため、マスクまたは炭素フィルターマスクを着用している。
北京では視界が 900メートルにまで下がり、交通にも支障をきたしている。
そんなわけで、中国の大気汚染がひどくなると、大気の流れの影響で、当然のように東に流れます。すなわち、日本にやって来ます。
現況では、九州や関西などの PM2.5 での汚染が伝えられていますが、実際に見てみると、関東などでも日によっては数値はさほど関西と大差なく、本州全域が PM2.5 の影響下にあると考えられます。
下のは東京の「大気汚染地図情報(速報値)」の2月28日の PM2.5 の状況ですが、全域が緑だということは、下の色分けと比較しますと、少なくとも、東京全域が 20から 50くらいの間の数値の PM2.5 に包まれていることがわかります。
▲ 東京都の大気汚染地図情報(速報値)微小粒子状物質[PM2.5]より。
このような速報は、すべての都道府県で発表がおこなわれているわけではないでしょうが、速報されている都道府県ならば、 Google などで、「調べたい都道府県名」と「 PM2.5 」と入れれば、そのページが出てくると思います。
下は埼玉県を検索した場合です。
大きな都市では、下のようにかなり詳細なページがあります。
東京と大阪の該当ページをリンクしておきます。
・東京都 大気汚染地図情報(速報値)
・大阪府 大気汚染常時監視のページ
東京は下のようなページが表示されますので、PM2.5 の部分をクリックすると PM2.5 の速報が表示されます。
汚染状況がわかっても、 PM2.5 は通常のマスクでは対処できないですので、予防することは大変に難しいですが、状況だけでもお知りになりたい方は上などで確かめられるとよろしいかと思います。
何しろ、これは構造的な問題と偏西風が絡んだ問題でもあり、つまり今後、何年、あるいは何十年も続く可能性のあることですので、これからどのように向き合っていくのかはそれぞれで考える必要がありそうです。