▲ 2月28日にフロリダで発生した「シンクホールに男性が飲み込まれた出来事」を中継で報道するアメリカのテレビニュース。
最近、アメリカのフロリダ州で部屋にシンクホール(穴)が開いて、そこに男性が飲み込まれてしまったという報道については目にされた方も多いと思います。
下は CNN のものです。
巨大シンクホール出現、男性行方不明 フロリダ
CNN 2013.03.01
フロリダ州ブランドンで28日夜、シンクホール(陥没穴)が出現し、36歳の男性が行方不明になった。
当局の情報によると、行方不明となった男性の寝室の下にシンクホールが出現。男性の兄弟が救出を試みたが、穴は次第に大きくなっていったという。現場に駆け付けた救急隊は、広がる亀裂のへりにいた男性の兄弟を救出した。同住宅は危険な状態で救急隊も近付けないという。
穴の大きさは28日夜の時点で幅約30メートルとも伝えられたが、技術者らによると約9メートル。まだ広がり続けていたという。現場周辺の住人は避難した。
これだけ読むと、フロリダで唐突にシンクホールが開いたかのような印象がありますが、実はフロリダは「世界でも有数のシンクホール発生地帯」なのです。
下の図は 1954年から昨年までフロリダでシンクホールの発生が報告された場所を示した地図です。
かなりの数だということがおわかりかと思います。
しかし、最近になって、少なくとも報道に出るような規模の大きなシンクホールの事例が急に増えてきているということは言えそうです。
最近報道されたフロリダのシンクホールの中で、今回のように「住宅地に開いた」ものの写真を少しご紹介しておきます。
最近フロリダで住宅敷地内に開いたシンクホール
▲ 2012年5月。フロリダ州ウィンダーメア。
▲ 2010年7月。フロリダ州のテンパ。
▲ 2012年5月。フロリダ州ジョーンズビル。
他にもシンクホールの報道はいくらでもあり、フロリダは米国の中でもですが、世界中の地域と比較しても有数のシンクホール発生地域だということは言えそうです。
また、昨年以来、シンクホールが「大規模」になってきているということがあり、そのあたりに地元の住民の人たちの不安が大きくなっているという部分はあるかもしれません。
そういえば、今回のフロリダのシンクホールは「ベッドルーム」に開いたものですが、2011年 7月にグアテマラで、ベッドルームにシンクホールが開き、女性が飲み込まれそうになった報道を思い出しました。
▲ その報道記事。 TIME より。
最近は中国のシンクホールをご紹介することが多かったですが、他の国でも多発しているようです。
その中国の最近のシンクホールの記事をリンクしておきます。
・中国の広州市で突然開いたシンクホールに雑居ビルが飲まれていく光景
2013年01月31日
▲ その時の動画。
・2012年後半も中国ではシンクホールが多発
2012年12月29日
▲ 上の記事より。中国重慶市。
中国は報道されていないものも多いかもしれず、他にも事例がある可能性があります。