土星は衛星を多く持つ惑星で、確認されているものだけでも 61個という数多くの衛星をもつのですが、その中の第1衛星(最も土星に近い衛星)がミマスという衛星です。

▲土星の衛星ミマス。
ミマスについて、Wikipedia から抜粋します。
ミマス
ミマス(Saturn I Mimas)は、土星の第1衛星。1789年に天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見された。ミマスは、土星の主要な衛星の中では最も土星の近くにある。
ということで、発見されたのは古いですが、上の写真のような詳細が撮影されたのは、1980年のことで、 NASAの無人宇宙探査機ボイジャー1号によって撮影されました。それまではどんな惑星だかよくわからなかったのです。
しかし、NASA により撮影された写真を見て、映画ファンの人なら「お、これは?」と思われたのではまないでしょうか。
私は、高校生の時に 1978年の最初のスターウォーズを見まして、熱狂したひとりでしたが、そこに主人公たちの敵である帝国軍の人工要塞「デススター」というものが出てきます。
・・・似ているのです。
衛星ミマスとデススターは。
並べるとわかりやすいかとも思います。

1977年に撮影されていたスターウォーズのスタッフはミマスの形状は知らないわけで、これはあくまで偶然ということなのですが、映画制作陣営の想像力というのはスゴイものだと思いました。
何年か前に、In Deep で、スタンリー・キューブリック監督と彼の映画『2001年宇宙の旅』に出てくる月の関係について書いたこともあります。
・キューブリックの亡霊: 2001年宇宙の旅とアポロ11号の月面着陸
2010年12月05日

▲ 1965年に撮影が開始されて、1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の月面シーン。アポロ 11号の月面着陸はその翌年の 1969年で、まだ月の表面を実際に見たことのある人がいない時に作られた「月面の風景」でした。
まあ、それはそれとして、そういうこともあったという話なのですが、最近、 NASA のジェット推進研究所に掲載されている土星の写真のライブラリーの中のミマスの写真を見て、
「ミマスはどんどん人工っぽくなっていくなあ」と思いました。
写真は NASA のカッシーニのサイト内の、
写真番号 N00205037
にあります。
下の写真です。

どうということのない写真なのですが、拡大していきますと、どうもなんかこう・・・人工的な雰囲気を何となく感じてしまいます。まあ、「デスタスー似という思い込みの呪縛」はあるにしても、金属的な質感というのか。
拡大したものが下のものです。



ミマス・・・。
実際にはどんなものなのだろう。
NASA は最近は、以前にもまして本当のことを言ってくれなくなってきた感じがします。
陰謀論ではなく、なんか NASA ファンに対して冷たくなった気がする。
あるいは仕事に愛情を感じないのです。



