アメリカのユタ州にある銅の鉱山で数日前に、巨大な地滑りが発生しました。鉱山ということで、大地の崩壊現象に結びやすい場所ではあるのですが、驚いたのがその写真で見る規模。
下の写真はその記事ですが、まるで現実とは思えない光景にさえ見えます。

▲ モンタナスタンダードより。
地滑りの横に写っている建物やトラックのような車両などと大きさを比較すると、この巨大さがおわかりになられるかとも思います。
今回はその報道記事をご紹介します。
なお、この米国のユタ州は、地図で下の位置にあります。

あまり関係ない話ですが、このあたりは「アメリカ大陸の北緯33度線」という位置に近い場所です。

▲ アメリカ大陸が「真っ二つに割れる日」: 12月初旬に全米を駆け抜けた謎の振動と爆発音 ( In Deep 2012.12.11)より。
比較時近くに核実験場のネバダがあったりする、いろいろといわくのある一帯ともいえそうです。また、上の「北緯33度線上」では、昨年12月以来、その33度線上に沿うように「原因不明の振動と大音量」が報告されていて、現在も続いています。

アメリカ大陸だけではないですが、確かに今、世界の大地の下では何か起こっているという気はします。しかし、それが何かはやはりわからないわけで、どうしようもなく拡大していった時に、それはわかるものなのかもしれません。
それでは、ここからユタ州の地滑りについて、米国地元メディアからの記事です。
No injuries in massive copper mine landslide in Utah; slide anticipated
Montana Standard (米国) 2013.04.13
ユタ州の巨大な地滑りは事前に予測されていたために怪我人は出なかった

今回事故の起きたケネコットユタ銅鉱山( Kennecott Utah Copper )は、世界で最も深い穴を掘っている鉱山のひとつとして、地質学者たちは数ヶ月内に崩壊することを事前に予測していたために、操業を停止していた。
そのため、巨大な地崩れにも関わらず、怪我人は報告されていない。
地崩れは4月10日の午後9時30分ら発生した。
ケネコットのスポークスマンからは木曜日に報告された。
スポークスマンによれば、「この地滑りは鉱山内だけで完結しており、周辺地域への影響は考えられない」と述べた。ケネコットユタ銅鉱山から数キロ先では住宅地の建設が進められているすが、それにも影響はないという。
この鉱山は、ユタのソルトレイクシティの南西 32キロの場所にあり、1世紀以上にわたり採掘が続けられている。これまで、銅、金、銀などが数百万トン掘られてきた。

ケネコットのスポークスマンは、
「私たちはこの地滑りを予測しており、そのための監視と必要な措置を取り続けていました」
とも語った。
地質学者は鉱山内の壁の安定性の評価を調査しており、無期限で採掘は中止されている。