
▲ 浜松市の天竜区のお茶畑で発生した地滑り。共同通信より。
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多発するシンクホールと共に、最近、世界で相次いで起きている「地崩れ」についても、最近はご紹介することが多くなりました。
・米国ユタ州で史上最大規模の地崩れが発生
2013年04月14日
米国ユタ州で史上最大規模の地崩れが発生

・富士山の林道で発生した大規模な「地盤崩壊」
2013年04月10日

・「スペインが割れている」: イベリア半島の複数の大地に巨大な亀裂が出現
2012年11月17日
そんな中で、いちばん上に写真を載せましたが、今日(4月23日)、静岡県の浜松市で大規模な地崩れが発生したというニュースがありました。
ニュースを載せておきます。
浜松市天竜の茶畑で地滑り3回 崩落4万立方メートル
河北新報社 2013.04.23
23日午前4時20分ごろ、浜松市天竜区春野町の茶畑で地滑りが起きているのを静岡県が確認した。県によると、午前6時40分ごろまでに3回崩落した。けが人はいないという。
県によると、地滑りの規模は幅約70メートル、高さ約80メートル、崩れた土砂は4万立方メートル程度と推定される。川に土砂が流入している。
浜松市によると、茶畑では3月下旬にひび割れが見つかった。県などが監視を続けていたが、21日になって急激に幅が広がり、市は周辺の6世帯24人に避難勧告を出し、うち3世帯8人が公民館に避難していた。
写真を見るだけでも、かなり大規模な地崩れだったことがわかりますが、先日、上にありますように、富士山で大地陥没が発生していることが判明したりしていまして、また、三宅島での群発地震も続いています。
2013年4月17日前後の三宅島と石垣島の群発地震

▲ In Deep より。
今回、地崩れが起きた場所は、静岡県浜松市の天竜区というところのお茶畑だそうですが、地図では下の位置になります。

この浜松市というところは、地質学的には「富士火山帯」というところに属するもののようで、上に出てきました、富士山、三宅島も並べてみますと、下のような位置関係となりました。

私のような素人目から見れば、富士火山帯を中心とした地殻の異変とはいわないまでも、地殻の活動というものは存在しているように見えます。
まあその・・・下の図などをご覧になってもおわかりかとも思いますが、この10日間ほど、いわゆる世界の東側では、プレート上での比較的大きな地震が相次いでいます。

▲ 2013年の「狂気」というキーワードより。
なので、小さな範囲での活動の活発化という以上の「地球規模でのプレート周辺の活発な動き」というものが存在しているのは確かだと思います。
しかし、今後がどうなるのかはわかりません。
これが一過性のもので、静まっていくのか、あるいは、範囲を拡大させて、さらに地殻の異変、つまりシンクホールや地崩れや大地の陥没、あるいは地震などが続くのかどうかは、注意深く見ていくしかないと思います。