▲ 5月に入ってからの連日の暑さのため、モスクワの公園の噴水では多くの人々が水浴びをしているようです。ロシアのメディア segodny より。
--
少し前のIn Deep に、
・終わらない冬 : 記録的な寒さと降雪に見舞われる北半球。そして、コントロールを失ったジェット気流
2013年05月01日
という記事を記したことがありました。
これは4月の終わりくらいまで、北半球全体で「冬がなかなか終わらない」というような数々の報道をご紹介したものです。
日本でも、北海道での5月の雪などもご記憶の方もあるかもしれません。
アメリカなどでもこの例は多く見られました。
下のはカナダのサスカチュワン州というところで、この 100年で最も寒い春となったことをカナダの CBC ニュースが報じていたものです。
そして、ほんの少し前まではロシアでもそのような寒くて異常に雪が多い状態が続いていたのですが・・・ここに来て気候が「急転」しているようです。
夏になってしまったようなんです。
下のは昨日のロシアの報道。
下がその報道の内容の概略です。
BAGNET 2013.05.10
ロシアの異常な暑さは、すでに夏が来ているかのようだ
ロシア中央部に7月なみの暑さがやってきている。
5月10日にロシア気象センターが発表した予測によれば、この2、3日、モスクワの一日の平均気温は平年より5〜7 ℃ 上昇しそうだという。5月11日から12日にかけては、日中の最高気温が 28℃ にまで気温が上がると見られている。
ロシア中部の日中の気温は観測史上の記録に近づいている。ロシア中部から南部の地域では、最高気温の新記録が生まれる可能性があるという。
ロシアでは 15℃ を越えると夏の始まりとみなされるが、すでに5月8日の平均気温は、それを超えているのだ。専門家たちは、例年より3週間以上はその訪れが早いと指摘している。
また、いくつか地域では火災の危険性が高いとされた。
ということで、モスクワでは「春を吹っ飛ばして」、冬から夏に以降したというような感じらしいですが、これは日本の一部でも感じられる現象です。
しかし、「夏」という感じともちょっと違う感じですけれど。
何しろ朝が寒い。
私の住んでいる関東の西部あたりもそうですが、長野などでは、朝と昼の気温が違いすぎて、「朝は冬、昼は夏」というようなことになっています。
下はNHK からです。
気象庁によりますと、5月9日は高気圧に覆われて全国的に朝から日ざしが照りつけて気温が上がりました。日中の最高気温は、奈良県十津川村風屋で32度ちょうど、岐阜県の郡上市の長滝で31度、甲府市で30度1分とことし初めて真夏日になりました。(中略)
また、日中の気温差も激しく、長野県松本市では9日朝の最低気温が4度7分だったのが午後3時すぎには最高気温が30度ちょうどに達しました。
しかし、早く訪れているかのようなこの「真夏日」ですが、実は今年はとても遅かったようです。
下のは日本気象協会の5月6日の記事からの抜粋です。
今年初の「真夏日」。21年ぶりの遅さ。
今年は、全国初の真夏日の地点が出るのが、例年より遅くなりました。
5月にずれこむのは、1992年以来、21年ぶりのことです。
安定しないカオスな気候と気温は今後も続きそうです。