▲ カリフォルニアのパインクリーク・フィールドのキャンプ場にある「ペストに関する注意」と書かれた看板。自然の動物にエサを与えないこと、また、生きているものも死骸も含めてさわらないことなどが書かれています。
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カリフォルニア州にあるパロマーマウンテンという場所にあるキャンプ場の野生のリスから「ペスト」が検出されたという報道がありました。
アメリカの野生動物からペスト菌が検出されるのは「ものすごく珍しい」ということでもなく、年単位で見れば、たまに報道が見られます。
過去記事では、
・米国デンバーで保健局からペスト警報発令
2010年10月10日
・米国カリフォルニアの自然公園のリスからペスト菌検出。キャンプ場が閉鎖
2010年07月08日
などがありました。
上の看板のようなものも含めて、米国でペストについて書かれてある一般知識と注意は下のようなものです。
ペストは、人間にも動物にも感染する伝染病。ペスト菌エルシニアに起因する。
アメリカでは、ヒトへの流行は、西部、特にニューメキシコ、コロラド、アリゾナとカリフォルニアで発生している。
ヒトは、いろいろな経路での接触で感染する可能性があるが、一般的には、感染したノミに噛まれることによる。さらに、感染した動物、例えばプレーリードッグ、猫、リス、ネズミ、ウサギなどと接触するか、それらの動物から発せられた大気中の雫を吸収して感染することもある。
というわけで、ニュースをご紹介します。
今回、ペスト菌に陽性のリスが見つかった「パロマーマウンテン」というのは、地図の下の位置です。
ここから記事です。
Local ground squirrel tests positive for plague
ABC 10 News (米国) 2013.05.12
パロマーマウンテンのキャンプ場に仕掛けられた罠にかかった野生のリスからペスト菌の陽性反応が得られた。
この結果を受けて、予防措置を取るために、サンディエゴ郡の保健当局を通して、パロマーマウンテンに訪れるキャンパーやハイカーたちに警告をしているる
環境衛生担当者は、リスやノミとの接触を避けることがもっとも重要だと語る。
また、キャンプに来る人々には、特に家族連れの場合、キャンプ設営などしている時に、子どもたちが離れてリスの巣穴に近づいたり糞にさわったりすることに注意してほしいともいう。
今回のペスト菌の検出は、今年のサンディエゴ郡でのリスからは初めての例だ。
ペストは、感染したノミに噛まれたり感染した動物と接触することで人にも感染する可能性がある。