▲ 広西チワン族自治区と他の地域での H1N1 感染拡大について伝える中国のテレビ報道。
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先日、 In Deep で、
・中国で鳥インフルエンザ H1N1 でも死者 : そしてこれからの世界で私たちは「蛇のロゴ」をどこまで信用すればいいのか
2013年05月16日
で記しましたが、中国では鳥インフルエンザ H7N9 で30名の死者が出ている中、 H1N1 型でも集団感染と死者が出ていることをご紹介しました。
そして、新種コロナウイルスでの死者もペースは遅いながらも増加しています。
そんな中、中国のお隣の北朝鮮で、鳥インフルエンザの H5N1 型が発生したことが北朝鮮の公式の報道として発表されました。
平壌のカモ養殖場で発生したようで、養殖場のカモは殺処分されたそう。
様々なタイプの新型のウイルスやインフルエンザが、世界のあちこちから報じられていることを実感します。
どれかが爆発的な感染状況になるかどうかはわからないですが、多くの研究者たちは「パンデミックは時間の問題」と言う方向の意見が多くなっているのが現状のようです。
韓国の報道から北朝鮮での鳥インフルエンザについての記事をご紹介します。
fnnews (韓国) 2013.0518
北朝鮮で緊急防疫委員会が構成される。鳥インフルエンザの発生については沈黙を続ける
鳥インフルエンザが発生したことが報じられている北朝鮮で緊急防疫委員会が組織され、国家レベルの防疫事業を行っている。
労働党機関紙の北朝鮮労働新聞は 5月 18日に北朝鮮国内の各道、市、郡単位での緊急防疫委員会が構成され、各階級単位での衛生教育や検診活動に力を入れていると伝えた。
鳥インフルエンザについての基本的な内容を体系的に書いた文書を作成して、全国各地に配布しているという。
平壌では、金日成総合大学、平壌医学大学病院などの医療機関が医療関係者を 1000人規模で動員しており、住民を対象に鳥インフルエンザに対しての知識などの教育をし、炭鉱や農村部の住民数十万人たちにも衛生教育と検診を実施した。
労働新聞は、「全国的に毎日平均数百万人の勤労者のために衛生宣伝活動が行われている」と伝えている。
また、新聞では、中国で発生した鳥インフルエンザ H7N9 型が人間に感染すると致命的であるとして、世界各国が H7N9 ウイルスの伝播経路を防ごうとする措置をしていることを伝えた。
しかし、北朝鮮のメディアは平壌のカモ農場で高病原性の鳥インフルエンザが発生した事実については沈黙を貫いている。
北朝鮮で H5N1 が発生したことについて、は 5月 14日に世界動物保健機構(OIE)から報告されたことにより明らかとなった。