▲ ビーチリゾート海岸としても有名なチリのラ・セレナのビーチ。この近くの漁村でチリの海岸としては記録的な動物の大量死が発見されました。
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昨年、南米のペルーの海岸で海洋生物などの動物の大量死が相次ぎ、 In Deep でも複数回取り上げたことがあります。以下のようなものです。
・イルカが伝えてくれること: 米国とペルーだけで 300頭以上の死亡したイルカが打ち上げられた 2012年2月
2012年02月17日
・ペルー北部で、今度は推計1,500羽以上のペリカンの大量死
2012年05月01日
先日、ペルーより南部にあたるチリの海岸で、600匹以上にのぼるペンギンなどの動物の大量死が発見されたことがチリのサンティアゴ・タイムズで報じられていました。
場所は、チリ北部のラ・セレナ( La Serena )という海岸で、下の位置です。
それでは、ここから記事です。
Penguins and sea lions found dead on Chilean shore
Santiago Times (チリ) 2013.05.16
チリの海岸でアシカやペンギンなどが大量死をしていることが発見される
チリ海軍は、チリ北部のラ・セレナの近くにあるプンタデ・チョロスという小さな漁業の町で 600以上の動物の死骸を発見した。
アシカ、カモメ、そして、ペンギンなどがチリ北部のビーチに約 11キロメートルの範囲にわたって散らばっていた。現場はフンボルトペンギンの自然保護区と近い場所にある。
チリ当局の調査の結果、すべての動物たちが同じ原因で死亡したと判断した。解剖所見では、動物の骨や擦り傷などの損傷の具合が類似していた。
環境保護団体は爆弾を使った漁船の漁法が原因だと主張しているが、地元当局は、さらなる調査のために、環境犯罪警察(PDI)に原因究明を依頼した。チリでは爆弾での釣りは違法となっている。
チリの環境専門家たちは、メディアに「これはチリで起きた環境事件で最も重大なもののひとつだ」と語った。
昨年(2012年)の4月にも、このビーチでは、350羽のカモメがビーチに打ち上げられた。
大量死のあったプンタデ・チョロス村は、人口 320人の小さな漁だ。そして、世界で最大のフンボルトペンギンの生息地でもあり、毎年多くの観光客たちが訪れ、その光景に魅了されている。