▲ 大陸性気候の地域で、夏は比較的暑いというロシアのケメロヴォで6月1日から降り始めた雪。
ここ数年は荒れた天気などの報道が多いロシアですが、今年は特に「異常」といえる天候の報道が多いように感じます。
今年の過去記事でも、
・モスクワを含むロシアで「春を吹っ飛ばして夏になったかのような」異常な暑さが続く
2013年05月11日
・世界各地の「終わらない冬」の光景と共に思い出す小氷河期のこれからの私たちの生活
2013年03月30日
▲ モスクワで大雪 一昼夜で3月の降水量の3分の1の雪が降る ( VOR 2013.03.25 )より。
など、冬と夏が定まらない混沌としたロシア各地の天候についてご紹介したことがありました。
今回は「6月の雪」です。
私は、「シベリアなら6月でも雪が降るのでは?」などと思っていたのですが、このケメロヴォという地域は「冬は非常に寒く、夏はかなり暑い」という特徴がある場所のようです。
下は、ケメロヴォの月別の平均気温ですが、6月の最高気温の平均は 23度程度となっており、この季節はわりと暖かい地域であることがわかります。
参考として、東京の6月の最高平均気温は約 25度で、それほど変わりません。なので、まあ、たとえとしては、東京で5月に雪が降るというような感じなのでしょうか。
そんなわけで、ロシアでも大きく報道されているこの「夏の雪」について、ロシアのロシア・トゥディからご紹介します。
Snow in June: Russia’s Siberian town in absolute anomaly
RT 2013.06.03
6月の雪:絶対的な異常といえる状況のロシア・シベリア地方の町
ロシアのケメロヴォでの降雪は、6月3日で「2日目の6月の雪」となっており、ケメロヴォ市民たちもさすがに笑えなくなっている。
気象学者たちによると、この異常現象が発生した理由は、サイクロンがシベリアに北極圏の冷たい大気を運んできたことが原因だと説明する。
ケメロヴォの市民たちのネットへの投稿には様々な書き込みがなされていた。
「夏のケメロヴォで雪? すごすぎる。季節は今が6月だってことを忘れてしまった?」
「この時期の雪はちょっと何か起きそうで恐怖感さえある。次は何が起きる?」
「米国ではトルネード、チェコでは大洪水、そしてケメロヴォでは雪だ」
「この時期の雪はちょっと何か起きそうで恐怖感さえある。次は何が起きる?」
「米国ではトルネード、チェコでは大洪水、そしてケメロヴォでは雪だ」
この南シベリアの都市は、内陸性気候のため、非常に寒い冬と暑い夏の両極端の気候を持つ。通常なら夏に入る6月だが、今年の 6月 2日のケメロヴォの最低気温は氷点下2度まで下がった。
今年のケメロヴォ地方の春は寒い日が続き、5月の初旬までは雪が見られることもあったが、すぐに気温は暖かくなった。それだけに、6月になってからの雪は想像さえしていなかったものだと市民たちは語る。