
▲ 激しい雨によって全体の光景が霞んでいる 7月 22日の北朝鮮の平壌(ピョンヤン)。 AP より。この日、北朝鮮では公式発表だけでも、十数名が洪水で亡くなっています。
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東アジアの首都が連続で豪雨の被害
昨日、
・豪雨の連鎖が止まらない : 韓国ソウルでも記録的な短時間降雨による洪水が発生
2013年07月23日

という記事を書きましたが、韓国の首都圏でここまでの局地的豪雨による洪水は珍しいものだと思います。
そして、昨日 7月23日は、日本の首都圏も記録的な豪雨に見舞われました。

▲ 7月23日の横浜の雨の様子。非常に局地的に降っているという印象を受けます。

▲ NHK より。
上の NHK の報道によりますと、
東京の世田谷区では、午後5時前までの1時間に59.5ミリ、横浜市日吉では午後5時までの1時間に54ミリの非常に激しい雨を観測しました。
また、気象庁のレーダーによる解析で、東京の目黒区付近と世田谷区付近では午後4時半までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
という実に激しい雨でした。
私も関東ですので、上の大雨を体験していまして、まあ、なかなか壮絶な雨だったのですが、最近は毎日のように夕方になると激しい夕立に見舞われることが多いので、慣れたといえば、慣れてきている感じもあります。
北朝鮮の首都平壌にも大洪水の可能性
そして、北朝鮮の首都部でも大雨が降り続いているようです。
これまでの北朝鮮での大雨の被害はどちらかというと、平壌などの首都の周辺ではあまり聞かなかったのですが、北朝鮮では7月に入ってからずっと雨が降り続いている地域が多いらしく、平壌近郊の河川の水位が決壊のレベルにまで上昇しているようです。
それに関して VOR の記事からご紹介します。
記事に出てくる大同江(テドンガン)という川は、朝鮮半島では5番目の大河だそう。そして、この川の下流に平壌市街が広がっているという立地となっていますので、大同江が大きな氾濫を起こした場合は、平壌も深刻な洪水に見舞われる可能性があるということのようです。
北朝鮮で大洪水、11人が死亡、約2万4千人が家屋を失う
VOR 2013.07.23

朝鮮民主主義人民共和国では豪雨によって引き起こされた洪水で、少なくとも11人が死亡し、3人が行方不明、また、約2万4千人が避難生活を強いられた。7月22日、朝鮮中央通信が報じた。
同国気象庁によれば、モンスーンの季節になってから最初の20日間だけで、7月の平均降水量をほぼ2倍上回る降水量が観測されている。
最も多い降水量が記録されたのは西部の慈江道(チャガンドウ)、平安北道(ピョンアン・プクト)で、首都平壌も大雨に見舞われた。
大同江(テドンガン)の水位も上がり続けており、決壊寸前の水位である8.8メートルに近づいている。
現段階の情報では、豪雨によって2千ヘクタールを越す農業用面積が浸水した。そのうち8百ヘクタールが耕作地。長さ6.3キロ以上の道路、6千軒を越す住居が水没している。