
▲ 中国の干ばつを伝えるメディア。湖南省では、多くの地域で1ヶ月以上、ほぼ「完全に」雨が降っていないとのこと。中国新聞網より。
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日本は関東以西でムチャクチャな猛暑が続いていますが、韓国、中国などの東アジアの多くの地域も同じように猛暑の中にあります。
韓国では、 In Deep の「狂乱の北半球 : 韓国ではブラックアウトの非常事態危機。東欧でも連日の高温記録更新」にありますように、全土での停電(ブラックアウト)の危機に瀕しています。
そして一方、中国では特に南部の水不足が危機的な状況になっていることが報じられています。
湖南省では、7月からの「降雨ゼロ」の地点が 州内 1400以上にのぼるとのこと。平年に比べて、98パーセント以上、雨が少ない場所も珍しくないそうで、本当にまったく雨が降らない状態が続いています。
人工降雨も試みているようですが、人工降雨というのは、「そこに雲ができる要素がないと、いくら化学薬剤を撒いても雨は作られない」のです。なので、台風などがやってくるまでは、雨が降る可能性は少ないようです。
なお、中国南部ではここ数年、たびたび激しい干ばつが発生していますが、三年くらい前に書きました「地球から消えていく水(1) - 中国の干ばつの激しさ」という記事の中に、中国の人口降雨について記しています。
実は、中国では年間に数万回の人工降雨を試みているのです。それでも、干ばつが緩和されるどころが悪化しているあたりに「人工降雨の真実」が示されている可能性があります。
その過去記事の部分を抜粋しておきます。
中国全域では1年に7万回に近い人工降雨が施行されている
中国は慢性的な水問題を抱えていて、人工降雨の技術では世界でもトップクラスのはずで、今回の干ばつでも人工降雨は何度も試されているはずですが、人工降雨の解説などを見ても、「人工降雨は雲を作るものではない」ので、大気中に水分そのものがなければ、氷晶核の核をまいても効果はないようです。
なにしろ、2008年の報道によると、中国は2007年だけで、昨年は全国21の省・自治区・直轄市で人工雨を降らせ、航空機による散布が約18500回、ロケットは約48000回、使われた砲弾は86万発に達した。
とのことで、1年間で数万回の人工降雨を行っているということは、この数年間での人工降雨の総回数はちょっと考えられないほどのものになりそうです。
そして、それだけ大量の人工降雨剤を空中に散布しているということになりますが、多くの場合、人工降雨には、ドライアイスやヨウ化銀が使われます。
という感じですが、感覚的な話としては、この「過度な人工降雨の試み」というのも、結果的に何だか悪い方向に環境を向かわせてしまっているのではないかという気もしないでもないです。
今回の中国南部での干ばつの状況について newsclip に詳しく掲載されていましたので、抜粋しておきます。
高温・干ばつが中国南部を直撃、農作物の枯死面積拡大
newsclip 2013.8.14

高温と干ばつが中国南部の農地などを広範囲にわたって干上がらせている。
多くの地域で気温が観測史上の最高記録を更新しており、同時に湖南、湖北、江西、安徽、貴州などの多くの省で大面積の干ばつが発生した。農民の飲料水が不足し、広大な面積の農作物が被害を受けている。
湖南省の気象局は、同省で今夏に入って気温が 35度を超えた日が 8月 10日までに過去最多の 35.9日に達したと発表。
湖南省の長沙では 48日に達したことを明らかにした。一方、降雨量は、過去 63年で最も減少し、省内の土地7割が干ばつに見舞われている。
河川 3066本の流れが断たれ、 2148カ所のダムが干上がった。
住民 246万人の飲料水確保が困難となっている。
農作物の被害面積は 38万ヘクタールに達し、うち 3万 7000ヘクタールは収穫が絶望視される。萍郷市・蓮華県湖上郷のスイカ畑は、作物が生長しないまま腐敗してしまった。
貴州省の気象局は、高温・干ばつ注意報を発した日数が年初来の累計で 39日に達した。省内で 1511万 3000人が被災し、うち 249万 2000人は飲料水が足りていない。安徽省では、省内の 95%を占める 74市・県で最高気温が 37度近くを記録。うち 11県・市は 41度に迫った。
中国中央気象台は、中国南部を中心に高温少雨の天候が少なくとも 18日まで続くと予報している。



