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2013年08月25日


米国カリフォルニアの山林火災で非常事態宣言 : サンフランシスコに迫るブラックアウトと給水停止の危機



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▲ ヨセミテ国立公園。ガーディアンより。





アメリカの西海岸で史上最悪ともいわれる山林火災が発生しており、それが現在もなお、拡大し続けています。

山火事のレベルも甚大なのですが、大きな問題として、電力供給源や、サンフランシスコへの給水地などに火災が迫っていることで、これ以上、火災が広がった場合、サンフランシスコなどをはじめとしたアメリカ西海岸が巨大な停電に見舞われる可能性が出ています。

そのため、サンフランシスコなどでは非常事態が宣言されましたが、火災の拡大は現在のところ続いているようです。

火災の広がっている地域ですが、地図の下の「A」は、ヨセミテ国立公園ですが、その周辺です。カリフォルニア州とネバダ州をはさんで火災は拡大しています。

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最新の記事のうちのひとつをご紹介します。





Wildfire causes state of emergency in San Francisco, as power and water supplies threatened
National Post 2013.08.24


山林火災により、電力供給と水の供給に危機が迫っているとして、サンフランシスコに非常事態宣言が発令される

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▲ カリフォルニア州グローヴランドから見た火災の風景。丘陵の向こうが火で真っ赤に染まっている。8月23日。


ヨセミテ国立公園の北西端に沿って荒れ狂う山火事は、8月24日の朝にさらにその勢いを増した。消防士たちは、山林近くの住居地域を守るために緊急活動をおこなっている。

この山林火災は、サンフランシスコを含む周辺地域の電力と給水に影響を与える可能性がある。

火災は 320平方キロメートルにわたり拡大しており、火災の拡大の状況が通常での拡がり方より早いと地元の防災局のスポークスマンは述べる。


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▲ ハイウェイを横切るコヨーテ。多くのハイウェイが火災のため閉鎖されている。カリフォルニア州グローヴランド。8月23日。


この火災は、1週間前にスタニスラウス国有林の人里離れた渓谷で始まった。 5,500以上の家屋が危機に瀕しており、すでに4つの家屋が破壊されている。住民たちは自発的に、あるいは強制的に避難している。

火災は非常に大きく成長しており、そして、空気も山林の木々も乾燥している上に、独特の気象パターンで風向き等が変化するために、今後の予測や火災の拡大する方向を予測することは難しい。

乾いた空気と暑い天候がこの火災を現時点でカリフォルニア州の歴史の中で 16番目に大きな範囲に燃え広がる火災としてしまっている。しかし、火災はまだ拡大を続けているのだ。

現在、2600人以上の消防士と数十機の航空機が炎と闘っている。


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▲ カリフォルニア州グローヴランド。8月23日。


この冬は雨や雪が少なく、森林が非常に乾燥していたため、今年はこれまでもカリフォルニア州では火災が多いシーズンとなっていた。米国務省によると、昨年は1年を通じて 4,900件だった山林火災は、今年は8月の現時点で、すでに 5,700件の山林火災があったと述べる。

また、今回の火災はヘチヘチ貯水池( Hetch Hetchy reservoir )の5〜6キロメートルのところにまで近づいている。ヘチヘチ貯水池はサンフランシスコの給水の 85%を占めている水源だ。そのため、サンフランシスコ知事はこの脅威に対して非常事態を宣言した。





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