
▲ モスクワでは、9月6日の深夜、強風で市内の街路樹 60本がなぎ倒されるという「経験したことのない異常な天候」に見舞われました。 VM Daily.ru より。
--
日本でも竜巻被害や、経験のない豪雨など、異常ともいえる悪天候の報道が多かった夏ですが、ロシアもかなりのものです。今年だけでも、ロシアの異常気象は何度取り上げたかわからないですが、印象的なものとして、
・ロシア極東での洪水は過去 120年で最悪の被害に
2013年08月22日

・完全に異常とロシアメディアが報道するシベリア地方の夏の雪
2013年06月04日

・ロシアのスモンレンスク市で、突然コンクリートの大地から温水が噴き出した
2013年04月22日

などをよく覚えています。
そのロシアの首都モスクワでは、ここのところ、豪雨と強風が続いています。
それも、どちらも「経験のないような」ほどのレベルに達しているかなり激しい天候のようです。
ロシアの声から短い報道を。
モスクワ、強風で街路樹60本が倒木、1人が死亡
VOR 2013.09.06
▲ 強風で根こそぎ横倒しにされた街路樹の横に座り込む女性。 リア・ノボスチ より。
モスクワでは9月6日にかけての深夜、秒速15−17メートルの強風が吹き荒れ、約60本の街路樹が倒れた。治安維持機関が明らかにした。
市南部では倒木に当たった61歳の女性が死亡したほか、北部では飛ばされた枝で2人が負傷し、病院に搬送された。倒木のため、10のルートの公共交通機関が麻痺している。
気象学者らによると、9月1日から、モスクワではすでに月平均降雨量を超える70ミリの降水量が記録されている。
モスクワも、平均をはるかに上回る雨が毎日降っているようなのですが、洪水の被害がずっと続いているのが、上の過去記事にも出てきましたロシアの極東地域です。その地でアムール川の氾濫による洪水が2週間以上前から起きていますが、アムール川の水位はいまだに上がり続けています。
もうすでに危険水位は完全に突破しており、多くの街が浸水、あるいは水没しているようです。

▲ RG.RU より。
▲ イタルタスより。
今では確かに全世界で自然災害は毎日のように起きますが、ロシアは最近になってから特に自然災害が多く報道されている国のひとつのように思います。