
▲ ルーマニアのメディア Opinia Timisoarei の 9月 12日の報道より。
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9 月 11日に、ルーマニア東部で、タイトルに記しました「6時間で2ヶ月分の雨が降る」という記録的な豪雨による洪水の被害が出ています。
今年は洪水のニュースが多いのですが、瞬間的に降った雨量の記録(絶対量ではなく、その土地での比較)としては、この6時間で2ヶ月分の雨量というのは、聞いたことがないほど激しいものです。
下が今回の被害が出た地域のある場所です。

被害に遭った場所は、人里離れた小さな村がいくつかある場所だったようで、そのような場所が「たった数時間で家が水没してしまう」ような、経験したことのない豪雨に遭ってしまい、多分、逃げる時間もなかったのだと思いますが、大変な被害を出してしまったようです。
人や家自体が多い場所ではないですので、この被害状況は「地域が壊滅した」といえるような状況といえるものだとも思います。

▲ 濁流の中、村の人たちの救助にあたるレスキュー隊。 Opinia Timisoarei より。
その内容についてふれられている報道をご紹介します。
ところで、記事中にルーマニアの首相が緊急会議を招集したことについての記述があるのですが、ルーマニアの首相が誰なのか知らなかったですので調べてみますと、下のような人でした。

ルーマニアの現在の首相って 40歳なんですね。
では、ここから報道です。
8 die, hundreds evacuated in Romania flooding
Kentucky 2013.09.12
ルーマニアで洪水により8名が死亡。数百人が避難

▲ ルーマニア東部のクーカ市。この地域では集中豪雨による洪水で大きな被害を受けた。 9月 12日。
集中豪雨により発生した洪水や鉄砲水により、ルーマニア東部のいくつかの地域で、現在までに8名の方が亡くなっている。
この地はルーマニアの首都ブカレストから 200キロ離れた場所にあり、モルドバとの国境に近い人里離れた地域だ。
ここには 12の村と集落がある。
雨は9月11日の夕方から降り始め、そして、たった6時間の間にこの地での2ヶ月分の降水量に匹敵する猛烈な豪雨に見舞われた。
たちまちのうちに 700の家屋が浸水。
死者・行方不明者は8名に達した。

▲ 浸水した家。ガラチ村。9月12日。
330人の人々が浸水した家屋から避難し、45人が救出された。
もっとも被害の大きかったのはクダルビ村で、 500棟の家屋が浸水し、 200人が避難した。クーカ村では2名が死亡し。 100棟の家屋が浸水した。
ルーマニアのヴィクトル・ポンタ首相は視察団を現地に派遣し、 9月 12日に、状況についての議論のための緊急会議をおこなった。
なお、現地付近では今後数日間、さらに多くの雨が降ることが予測されている。