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2013年09月16日


ロシアの最北東の海岸に 10頭の死亡したクジラが打ち上げられる



ru-dead-whales.jpg

▲ ロシアのチュクチ自治管区に打ち上げられた死亡したコククジラ。
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ロシアの「チュクチ自治管区」という場所の沿岸で、死亡したクジラ10頭が発見されたことがロシアのリア・ノボスチが報じていました。

打ち上げられたクジラは、コククジラと呼ばれるもので、 Wikipedia によりますと、



体長 12-14 m と、クジラのなかでは比較的小型で、和名においてもコクジラ、コク、チゴクジラなどと、小柄であることに由来する名称である。



とのこと。

しかし、それでも、下の図の「ゾウと人間とコククジラの大きさの比較」を見ましても、やはりクジラは小型といっても、大きな生物ではあります。

gray-whale.jpg

Picasaweb より。



チュクチ自治管区

ところで、「チュクチ自治管区」という地名を私は今回初めて知ったのですが、 Wikipedia によりますと、「チュクチ自治管区はロシアの最東端であると同時に、ユーラシア大陸の最東端に位置する」という場所で、ユーラシア大陸の地図で見ますと、下の右側の赤い丸の位置にあります。ピンクの部分がチュクチ自治管区で、かなり広大な土地であることがわかります。

whale-iceland-eastrussia.png


上の地図でアイスランドにもマークをつけましたが、この同じような緯度の場所で、やはり9月の頭に、海岸に次々とクジラが押し寄せて死んでいくという現象が起きています。

これに関してましては、

アイスランドの海岸に次々と押し寄せ、そして死んでいくゴンドウクジラの群れ
 2013年09月11日

という記事で記しました。

北方の海で何が起きているのかは今はまだわからないですが、北極圏を含めて、目に見える異変が増えているということは感じます。

それでは、今回のロシアのチュクチ自治管区での大量死についての記事です。





10 Dead Whales Found Along Chukotka Coast
RIA Novosti 2013.09.13


チュクチ自治管区で 10頭の死亡したクジラが発見される


ロシアの科学者チームが、ロシアの最も北東地域にあるチュクチ自治管区で 10頭のコククジラの死骸が漂着していることを発見した。 9月13日に海洋哺乳類理事会が発表した。

死骸は、9月1日から8日までの間、科学者たちがチュクチの北極海岸の空中調査中に発見された。

「自然保護のための全ロシア研究所」の海洋生物保全部の代表者スタニスラフ・ベリコフ氏は、10頭のクジラは、海岸線の 800キロの範囲で打ち上げられていたと述べる。

「これは少ない数ではありません。この中の6頭のクジラは、海岸地域の中の 120キロメートル以内に打ち上げられていました。おそらく狩漁者などによる負傷か、あるいはシャチに襲われたものだと思います。しかし、疾病の可能性も考慮する必要があります。いずれにしても、この事件に関しては、詳細な調査を行う必要があります」と、ベリコフ氏は語った。

海洋哺乳類評議会によると、最近、コククジラの死亡数が増えているのかもしれないという。なぜなら、海で死亡したクジラのすべての死骸が海岸に漂着するわけではないため、他にも多く死亡している可能性がある。





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