▲ novopol より。
カムチャッカ半島にあるクリチェフスコイ火山(日本語での読み方は他に、クリュチェフスキー火山、クリチェフスカヤ火山などもあるようです)が、高さ6キロの火山灰を上げていることがロシアで報じられています。上の写真では、どういうわけだか黄色い噴煙となっていて、何となく不気味な噴火の様相を呈していますが、夕焼けなどの関係ですかね。
高さ6キロの噴煙というのはかなりのもので、例えば、活動の活発な桜島の今年の最大の噴煙の高さが 8月 18日の爆発的噴火で記録された高さ5キロでしたので、それよりはるかに高い噴煙が上がっているということになりそうです。
▲ 2013年8月18日の桜島の爆発的噴火を報じた NHK の報道より。
このクリチェフスコイ火山というのは、ユーラシア大陸では最大の火山だということで、標高は 4750メートル。「カムチャッカ半島の火山」というページによりますと、このクリチェフスコイ火山のある一帯は複数の火山(ウシュコフスキー火山、クリチェフスコイ火山、カーメン火山、ベズミアニ火山、トルバチク火山)が並ぶ「クリチェフスコイ火山群」という地帯だそう。
▲ カムチャッカ半島の火山より。
このクリチェフスコイ火山の現在の噴火の様子をロシアの声の記事より抜粋しておきます。
カムチャッカの火山 クリュチェフスキー 海抜6キロまで火山灰噴き上げ
VOR 2013.10.10
カムチャッカではクリュチェフスキー火山(ユーラシア最大の活火山で標高4750メートル)が海抜6キロの高さにまで火山灰を噴き上げた。住民への危険はない。
イタルタス通信がロシア科学アカデミー地学研究所カムチャッカ支部の情報として伝えた。それによれば、「噴火は現在も続いているものの、活動は弱まっている」という。
この噴火は、この24時間で2度目となった。10月9日には5.3キロまで火山灰を噴き上げていた。研究者らは最近数日間でクリュチェフスキー火山の活動が活発になっていると指摘している。
VOR 2013.10.10
カムチャッカではクリュチェフスキー火山(ユーラシア最大の活火山で標高4750メートル)が海抜6キロの高さにまで火山灰を噴き上げた。住民への危険はない。
イタルタス通信がロシア科学アカデミー地学研究所カムチャッカ支部の情報として伝えた。それによれば、「噴火は現在も続いているものの、活動は弱まっている」という。
この噴火は、この24時間で2度目となった。10月9日には5.3キロまで火山灰を噴き上げていた。研究者らは最近数日間でクリュチェフスキー火山の活動が活発になっていると指摘している。
ところで、同じ日の「ロシアの声」に下のような記事がありました。
カムチャッカ 攻撃的なクマが増加
カムチャッカでは今年の夏、クマが住民を襲撃する事件が異常発生した。人に危害を加えて射殺されたクマの数はすでに95頭で、目撃情報はその3倍に上る。
カムチャッカでは例年、40頭ほどのクマが人に危害を加えて射殺されている。2011年はすこし多く76頭だったが、今年は異常なほど多い。
主要な原因には食糧不足が考えられる。
最後の1行の「主要な原因には食糧不足が考えられる」という、あまりにも素っ気ない書き方に苦笑しましたが、カムチャッカは現在、火山活動がものすごく活発なんですが、そういうような自然環境の変転は、動物、あるいは人間にも影響を与えるのではないのかな、とは思います。
具体的なその関係性が今の科学ではわかることもないかもしないですが、最近、世界中で「動物の行動が明らかにおかしい」と思われる出来事が頻発しているようにも見えることもあります。
世界中の動物たちの異変が起きている「かもしれない」中で、このカムチャッカのクマの出来事も、気になった次第でありました。