▲ ABC ニュースより。
--
10月13日に米国カリフォルニアの浅瀬で全長約 5.5メートルのリュウグウノツカイの死体が発見されたというニュースが報じられています。
その大きさなんですけれど、下は、今回のそのリュウグウノツカイを地元の「カタリナ島海洋研究所」のスタッフたちが持ち上げた様子です。
5.5メートルということですけれど、男性の身長などと比較すると、もっと大きいように見えたりもします。
この「リュウグウノツカイ」は神話や、あるいは地震と関係しているとか、いろいろな話が付随するものですが、実は今年の9月頃、日本でも「リュウグウノツカイを含む 80匹以上の深海魚が魚網にかかった」ということが報じられました。
下のは産経ニュースWestの当時の記事からの抜粋です。
「ギョギョ!」リュウグウノツカイ、サケガシラ 室戸沖で深海魚多数かかる 大地震の前触れ!?
msn産経west 2013.09.04
高知県の室戸岬沖の定置網で、7月と8月に多くの深海魚が捕獲された。専門家によると夏に深海魚が見つかるのは珍しく、地元漁師らも異変に首をかしげている。
いずれも室戸市の地元漁師が深さ約70メートル付近に仕掛けた定置網で、4回の漁で計81匹がかかった。NPO法人が調査し、カウントしている。通常は年に1回ぐらい、数匹かかる程度という。
リュウグウノツカイは水深200メートル以上の深海でも生息していることが知られている。長く伸びた赤い背びれと鮮やかな銀色の体が特徴だが、詳しい生態は分かっていない。3〜5メートルほどの体長のものが多いが、今回見つかったのは約1・2メートルと小さい個体。リュウグウノツカイ漂着は地震の前触れとの言い伝えもある。
というものですが、しかしまあ、この日本のリュウグウノツカイは、上の写真でもおわかりの通り、大きさ的に小さなもので、それに比べると、カリフォルニアのは、非常に大きなもので、そこがニュースとなった部分ではあるようです。
なお、写真として残っているものでは、1996年にカリフォルニアのサンディエゴで打ち上げられた全長7メートルのリュウグウノツカイの記録があります。
▲ 1996年にサンディエゴで発見されたリュウグウノツカイ。持っている男性たちはアメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズの隊員たち。 Daily Mail より。
深海魚の浅瀬への浮上の意味するところ
最近の In Deep での「世界各地で警告される大地震情報の前に立ちはだかる米国の政府閉鎖」という記事でも書きましたけれど、最近は比較的大きな地震が多く、9月にパキスタンで起きたマグニチュード7.の地震から、10月12日までだけで下の地震が起きています。
上の後にも、10月15日にはフィリピンでマグニチュード7.1の地震が発生し、多数の死傷者が出ています。
私自身は、リュウグウノツカイと地震の関係があるとは思っていない人ですが、しかし、地震というより、「地殻変動とは関係あるかもしれない」とは思っています。
個人的には、現在、地球の地殻がダイナミックな動きを起こしているのではないかということを昨年以来ずっと思っていますけれど、海洋生物の様々な異常はそういうことを知らせるもののひとつである可能性もあるのかもしれません。
なお、上の ABC ニュースによると、今回、このリュウグウノツカイが捕獲されたカリフォルニアのトヨン湾( Toyon Bay )という場所では、他にも様々な異変が起きているとのことで、たとえば、ふだんはほんの短期間しかトヨン湾には姿を見せない小イカが、今年は群れをなして、2ヶ月間も大量にトヨン湾に押し寄せていたということがあったそう。
また、ふだんはこの海域では見られないアオウミガメが何度か目撃されているのだそうで、それぞれの意味するところはわからないですが、「海の異変」というのは、世界の様々な場所に現れているようです。