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2013年12月28日


中国で、これまで発生が確認されていなかった「発症率100パーセントで高致死率」の動物疾病による大量死が確認される



今朝、下のような報道をいくつかのメディアなどで見ました。

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▲ 12月27日の国際線上 (中国) より。



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▲ 12月27日の Extinction Protocol より。


最近は家禽類の大量死は珍しくはないのですが、「どうも気になる」という思いが強くなり、記事を読んで、その病気を調べてみますと、なかなか脅威のある話だということに気づきました。

今回、中国新疆のクルム(中国ではハミと呼ばれます)で発生した病気は「小反芻獣疫 (PPR) 」というものだそうです。

上の記事の内容は、共に、


12月21日に、 新疆クルム市で 176頭のヤギが疾病症状を示し、そのうち 34頭が死亡した。12月27日に、外来動物疾病研究センターは、この病気が、小反芻獣疫 ( PPR )であることを確認した。

地元当局は現場一帯を閉鎖し、疾病の拡散を防ぐために 271頭のヤギを殺処分し、その地域の消毒と滅菌活動をおこなっている。




というものですが、記事の最後のほうには

「小反芻獣疫は致死率は 100パーセントに達するもので、致死率は最大で、100パーセント」

と書かれていました。

かなりインパクトのある数字ですので、小反芻獣疫 ( PPR )というものを調べてみました。





発症率100%、死亡率20〜90%の小反芻獣疫 という病気

大まかなこの病気の説明としては、 JICA の「小反芻獣疫 (peste des petitis ruminants: PPR)」というサイトから抜粋します。


PPR は伝播の早い重篤な疾病で、主に家畜の小反芻動物に認められる。本病の特徴は、突然発生する沈うつ状態、発熱、流涙、鼻漏、口部のただれ、呼吸困難と発咳、悪臭の下痢と死である。

臨床症状は羊と山羊に認められる。

PPR の発生時には、群の 100 %が発症し 20~90 %が死亡する可能性がある。




という、かなり恐ろしいもののようですが、そのサイトにある地図では、これまで発生が認めらた国としては、中東からインド、アフガニスタンなどとなっていまして、地図では下のオレンジの部分がその発生地域だったのだそう。

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そして、今回、中国で発生したクルムというのは地図では上の赤丸で示した位置です。中国などの東アジアは、これまでは、この病気の感染地帯ではなかったことがわかります。

そして、今回、唐突に新疆に発生したということで、これまでは、中東で地域的につながっていた PPR という病気の範囲が「突然拡大した」という形になるように思います。


上の JICA のサイトでも、


これらの地域から小型反芻動物を輸入した国々は、国内に PPR が存在しないことを確認するため、呼吸困難、流涙、鼻漏、流涎、口部のただれ、下痢を特徴とする症候群の有無を徹底的に調査することをお勧めする。


と記すほど、ウイルスの流入には敏感になるべきもののようです。


本当に今は、世界中で動物の大量死が多く、こういう報道もあまり軽く見ることのできない私なのでした。

過去記事の、

米国東海岸のイルカの大量死はさらに厳しい状況に
 2013年09月09日

でご紹介したアメリカでのイルカの大量死は、上の9月の記事では 430頭でしたが、12月の中旬のアメリカ海洋大気庁の発表では下のように 1,200頭を越えてきています。

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NOAA (アメリカ海洋大気庁)より。


また、やはり過去記事の、

米国ニューメキシコ州の牧草地で 100頭以上のエルク(ヘラジカ)が謎の大量死
 2013年09月06日

については、その後も、同種のタイプの動物の大量死が米国の各地で報告され続けています。

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▲ 2013年11月22日の Earthfiles より。


どれも「何らかの病気」のようなのですが、決定的な原因の報道は目にしていません。

まるで動物たちが次々と消えようとしているようで、それについては気になります。








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