▲ 2014年2月5日の英国インディペンデントより。
先日の In Deep に書かせていただきました、
・ディズニー映画の「氷の王国アレンデール」と化したスロベニアと 1000の村が雪で覆われ物資が不足しているイラン
2014年02月06日
という記事で、スロベニアでの吹雪と寒波のことを取り上げたのですが、その後、この災害が「スロベニアの歴史上での自然災害の中で最も深刻なダメージを与えたもの」であることが判明してきています。
▲ ピヴカという街。吹雪で倒れた倒木が電柱をなぎ倒し、そこに絡んでいる電線もすべて凍っています。その下の車も凍結しています。立っている男性は電気会社の作業員で、電線の復興作業をしています。
スロベニアの場所は下の位置です。
特に、イタリアに近いほうの南西地域が大変な被害を受けたとのことで、スロベニアの建国史上での大規模な自然災害として記述されているものの中で最も大きな打撃を受けたということが報道されています。
被害の多くは、上の写真にありますように、電気系統のダメージと、そして、スロベニア政府の発表によりますと、国土の森林の 40パーセントが吹雪と寒波によっちて、損傷を受けたとのこと。
電気はともかく、森林がダメージを受けると、復活には長い時間がかかります。
▲ ピヴカの街にある第二次世界大戦の記念彫像。
上にありますピヴカという街やポストイナという街などとその周辺では、どこも、に覆われてしまったとのこと。
そして、停電のために銀行 ATM はすべてが停止。鉄道も運休。港でも船は稼働してしないということで、経済的にも非常に大きなダメージも受けたようです。
▲ 氷に覆われた駐車場の車。ポストイナにて。
スロベニアの気象局の予測では「さらに悪天候が訪れる」としていて、再度の吹雪の到来が見込まれているとのこと。
スロベニアのアレンカ・ブラトゥシェク首相は「状況を安定するために、できる限りのことをしたいが、まだ時間がかかる」という声明を発表しました。
▲ スロベニアのアレンカ・ブラトゥシェク首相。
欧州では、他に英国やドイツなどを含めて、多くの国で繰り返し悪天候が訪れているという現状があり、激しい自然気候の姿が次第に明確になってきています。